[[2021年 次点]]

#contents

*概要 [#ga244042]
|名称|パチ・パチ!ON・A・ROLL|&ref(https://image.api.playstation.com/vulcan/img/cfn/11307GSCSQaxw9yoBnKx26sCPKfoFiiAx2OUginluauPhCgcUrd7ntcgkJtRpXDS3ACaHK8TbmyPlwRFkFFstnbJOzEmWN4U.png,nolink,300x300,画像);|
|ジャンル|アクション/アーケード|~|
|対応機種|[[NintendoSwitch>https://store-jp.nintendo.com/list/software/70010000035871.html]]/[[PS4>https://store.playstation.com/ja-jp/product/JP0078-CUSA24396_00-PACHIPACHIONAROL]]|~|
|発売元|eastasiasoft|~|
|開発元|Dolores Entertainment|~|
|発売日|2021年02月18日(Switch版)&br;2021年02月19日(PS4版)|~|
|価 格|700円(税込価格)、DL専用|~|
|対象年齢|CERO:D(17才以上対象)|~|
//|参考|(DLCの有無等)|~|

-[[公式サイト>https://www.eastasiasoft.com/games/Pachi-Pachi-On-a-Roll]]

**その他 [#x5fc69c8]
-PS Vita版も配信されているが、ここでは扱わない。

*参考動画 [#h3d45afa]
#youtube(JjuH2jn6WLI)

//*要点 
//**コンセプト など
//作品の情報
//-作品の情報

*選評 [#w9797920]

**選評1 [#a269bfa5]
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パチ・パチ! ON・A・ROLL 選評

発売日 2021年 2月18日
メーカー eastasiasoft
プラットフォーム switch PS4 Vita(本選評はswitch版でプレイ)
価格 700円

概要
表示されるミッションをこなしつつ特定のピンに玉を当て、台の背景でクネクネしているブロンドロングヘア巨乳のフジコと眼鏡巨乳のロビンという2人の巨乳美女を脱がせる事が目的の、日本のパチンコにインスピレーションを得て作られたという脱衣ピンボールゲーム。
玉打ちのテンポの悪さと、運ゲーの中で指示通りに"やらされる"ゲーム性で、背景で脱いでる2人がどうでもよくなるレベルに単調でイライラする作品に仕上がってしまった。

操作
ゲームとしての操作は一部ミニゲームで十字キーの左右が必要な場面もあるが基本的にAで玉を発射するだけ。

プラスでメニューが出るのは普通として、どういう意図なのかは全く分からないがゲーム中何時でもマイナスボタンで使用コントローラーの変更画面を呼び出すことが出来る。

ゲーム説明
やることとしては基本的に画面上で左右に自動で動くプランジャーで狙いを定めて玉を発射し行く末を見守るのみ。
フリッパーなどは無いため発射したらプレイヤーは一切玉の挙動に介入出来ない。

カジノ、ウェスタン、サイファイ、メディーバルの4つの台があり、右から順にミッションを全てクリアか、一定以上の累計スコアを叩き出すことでアンロックされていく。
それぞれの台には固有のギミックがあり、全て発動させるとブロック崩しやフリッパーピンボール等、スコアが稼げるボーナスミニゲームが発生。
ハイスコアを目指すにはこのギミックを活かした攻略が必要となる。

肝心(!?)の脱衣は通常のピンに紛れて配置されているハートのピンに1つあたり玉を3回当てることが条件。
成功するごとに服が1枚脱げていき、配置されていたピンが全て無くなるとまた別な場所に配置し直される。
これを繰り返してピンが出なくなれば見事脱衣チャレンジ成功だ。
(画面から見て)右半分のピンはフジコ、左半分はロビンに対応。
1度のプレイで両方脱がせずとも片方を全脱ぎさせればその分はギャラリーに登録される親切設計である。

尚、最近のこの手のゲームはCS機でも湯けむりや謎の光が出るところまで脱げてしまう、なんなら規制抜けで配信停止まで行ってしまったゲームもいくつかあるが残念なことに本作は下着止まり…。

脱衣以外で特徴的なシステムは画面の左にミッションとしてプレイの目標が表示されること。
「特定のギミックを指定数発動させる」、「全てのピンに玉を当てる」等のお題をクリアすることでボーナス点が入り玉が補充されるのだ。
本作ではこれ以外で玉を補充する手段はない。
しかも一定数クリアすると台のボーナスレベルが上がりピンに当てた時の得点の倍率が上がってスコアも稼ぎやすくなる。
玉を全て使い切った時点でゲームオーバーなので脱衣を最後まで決め、ハイスコアを狙うにはこのミッションを如何に少ない手数でクリアして、玉を増やし、倍率を上げ、試行回数を稼ぐかにかかっている。

問題点

1.玉打ちのテンポの悪さ
玉を打つだけのゲームなのだがその玉が穴に落ちるまで次の玉を発射することが出来ない。
1回の玉を発射してから穴に落ち次の玉を発射出来るようになるまでに大体15秒、ブランジャーが台の上の左右を高速で移動しているので毎回目押しで落とす必要があり、実際には玉1個辺りに更に時間がかかる。
これを初期の玉数で50回、ミッションを成功させて玉が増えると更にその分の回数繰り返さなければならないので非常にテンポが悪い。
パチンコにインスピレーションを得たというならパチンコのように穴に落ちる前に次の玉を打てる派手でスピード感のあるゲームにした方が良かったのでは…。

またボーナスの演出は画面に紙吹雪が舞ってファンファーレが鳴るのみと簡素な割に、ファンファーレが終わるまで30秒近く操作することが出来ず、こういうところもテンポが悪く感じた。

2.ミッション
パチンコ好きな方々からすると語弊のある表現かもしれないが問題点を明確にするために敢えて言わせてもらうと、パチンコとは狙った場所に玉を落としたらあとは"運"なゲームである。

説明で書いた通り本作は玉を稼ぐ為にミッションをこなしていく必要がある。
しかし射出した玉がどう転ぶかは狙いの場所に落としたらあとは運次第。

運ゲーのピンボールで特定のギミックを狙って玉を単発で射出し続けるというのは、はっきり言って非常にストレスが溜まる。
ハイスコアを目指すにはギミックを活用した攻略が必要と書いたが、そもそもミッションを達成する為に毎回のプレイで必ず発動を狙うのが必須なのだ。

ステージ1のカジノに関してはまだ常識的な難度に収まっているのだが2以降は動き回る的に一定回数玉を当てる、一定間隔で開閉する穴を回避して取得物を集める等、針穴に糸を通すようなギミックが絡むミッションをピンボールの運ゲーでこなさなければならずプレイヤーをゲンナリさせる。

そしてミッションは各台によって15問ほど用意されているが出題される順番が決まっており表示されるのは一度に4つまで。
出題されていないミッションは先に達成しても無視されてしまう(物によってはクリア不可能に)

つまりハイスコアを狙うためにミッションを意識してプレイしようとすると1回打つのにやたら時間の掛かる運ゲーを、一定回数以内に、特定の手順に従って打つ、爽快感の欠片も無い苦行をしなければならない。
脱衣に関しては上述の通り片方だけでも最後まで脱がせればOKなので、玉があまり増やせなくてもゴリ押しでクリア出来なくもないのだが、テンポの悪さも相まってピンボールゲームとしてハイスコアを目指そうという気にはなれなかった。

3.バグ
1で穴に落ちるまで次の玉を発射出来ないせいでテンポが悪いと書いたが実はオール20の如く連射出来る。バグで。
ステージ4のメディーバルステージではギミックを発動していくことでボスのスキュラ娘が登場し玉を当てて得点を稼ぐミニゲームが発生するのだがこれが終了すると何故か玉が連射出来るようになってしまう。
もっとも玉が連射出来るようになったところで玉を連射するようなゲーム性にはなっていないので狙いを定めることが出来ずに無駄に玉を浪費するだけである。
この状態で弾数が0になると0になってから連打した回数だけ玉がマイナスに表記されてしまう現象があるのでミニゲームの結果ブランジャーが強化された訳ではなく想定外の挙動であることは間違いない。

ステージ2のウェスタンのミニゲームではブロック崩しをすることになるのだが、天井に玉が入ってしまうと高確率でオブジェクトに引っかかり落ちてこなくなってしまう。
こうなるとミニゲームが終わらなくなりゲームを終了するしかない。

確実に再現性があって特筆するようなバグはこの2つくらいだがこれ以外にもフィーバー演出やミニゲームの終了後ブランジャーの動きが止まる、脱衣した服が一瞬元に戻る等しばしば動作が不安定になり、事ある毎にプレイヤーの調子を盛り下げる。

4.ギャルゲーとして
以上のようにピンボールゲームとしては全く良いところがない本作であるがこれは普通のピンボールではなく"脱衣"ピンボールである。
これを買ったプレイヤーはピンボールを遊びたくて本作を購入した訳では無い。多分。
ここさえ良ければ多少ゲーム部分がダメでも許されるのだが…。

キャラデザに関しては筆者の目線だと、海外ポルノサイト等で見掛ける怪しい洋モノエロアニメのようでチープでバタ臭いという印象だったがキャラデザ担当のイラストレーター、Abraham Manzano氏のTwitterを見るとなんとフォロワーが1万人もいるので向こうではそれなりに需要のある絵柄…なのだと思われる。
この1万人が日本で例えるとどのくらいの規模の人気なのか分からないがKOTYeの"あの"作品のようによほど下手でない限り絵柄はお国柄や個人の好みの範疇なのでここではとやかく言わない事にしておく。

しかし、それはそれとして問題点を挙げていくとまずキャラ設定が華麗なるプロの大泥棒らしいという事以外一切分からないのでヒロイン2人がプレイヤー視点だと背景でクネクネしてる巨乳、以上の認識にならない事。
会話デモ等は全くなくギャラリーモードがあるが回収したCGと設定画が見れるのみでここでもキャラ設定といったものはフォローされない。
ステージ1のカジノはともかく西部劇、宇宙、中世ファンタジーとどんどん謎なシチュエーションで2人はコスプレしながらクネクネし続けるのだが何故泥棒しに行ってこんな事になったのか、2人は何者なのかプレイヤーの理解は最後まで置き去りのままだ。
その為完全に困惑の方が勝ってしまってギャルゲーとしてはいまいち2人のキャラクターに魅力が感じられなかった。

そして1番大事な脱衣シーンも恐らくフリーのボイスSEのアァ~↓ン♡とかハ↑ウン♡という喘ぎ声と共に服が一瞬光って消えるだけなので極めて地味。
脱げた箇所が一瞬アップになるといった演出も無いため、部位によってはどこが脱げたのか傍目ではさっぱり分からない。
80年代から脱衣ゲームを作ってきた日本のHentai精神を理解しろとまでは言わないが、なんでこんなものを見るために700円払ってストレス溜めながら黙々玉を打ってるのだろう、という虚しい気持ちが込み上げてくる。

ゲーム中だとピンやギミックが邪魔なのでギャラリーで静かに2人の痴態を見ようと思うと、live2D(か何か)で動かす前の静止画の設定画しか見る事が出来ずAbraham Manzano氏のセクシーな絵がクネクネ動いてるところをじっくり見たいという人の需要も果たせていない。
(そんな奇特な人がいるかはともかく)

総括
ピンボールゲームとしてはどうしようもなくストレスが溜まる作りで、その苦行を乗り越えた先に待つご褒美の脱衣はなんとも言えないクオリティで反応に困る。
エロを取ったら何も残らない内容なのにエロも微妙なので結局何も残らなかった、そんな作品。

画面の前にプレイヤーはON・A・ROLL(好調)ではなく

(・A・)

真顔を晒すことしか出来ない。

ちなみに脱衣は下着止まりと書いたがDLsiteにて18禁バージョンが配信されてるのでこの選評で興味を持った物好きな紳士諸君はプレイしてみては?
この内容でも下着が脱げればまだゲームとして価値が見い出せる、かもしれない…。
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