2009年 次点

概要

名称人生ゲーム(Wiiware版)
ジャンルボードゲーム
対応機種Wii
発売・企画元タカラトミー
開発元SE M&O
発売日2009年3月3日
価格1000Wiiポイント(税込1000円)
対象年齢CERO:A(全年齢対象)

決定稿(総評より抜粋)

選評

選評案その1

2009年KOTYのトップを飾ったのは、昨年の覇者タカラトミーのWiiware、「人生ゲーム」であった。
 人生なのに極小サイズのマップを「周回」する15ターン。
プレイ時間にしておよそ20分だが、それすらも苦痛を伴うのは、
タカラトミーなりに表現した人生哲学の形なのだろうか。
 しあわせマスとかなしみマス、働きマスの3種類しかないイベントマスでは、
ハンバーグを焦がして3000万を失い、
ランニングをして1000万を手に入れるなど、恐ろしく勇ましい金遣いが資本主義の現実を見せ付け、
イベントを全て文章だけで説明する事で、人生自体の世知辛さを表す事にも成功している。
 単調なフィールドBGMやキャラ共通の声、カードマス、ランドマークマスが
申し訳程度にこのスゴロクにゲームらしさを添えているが、
全体的に面白みや起伏の無い展開。これも彼らがプレイヤーに伝えたかったメッセージの1つに違いない。
 1000Wiiポイントで人生を売りさばくタカラトミー。
紹介ページには「お手軽、気軽に人生ゲームを楽しんじゃおう!」とあるが、
それ以前に一度、自身の人生を振り返っていただきたいものである。

選評案その2

昨年の覇者タカラトミーが何度目かの「人生」という難題に挑戦した。Wiiware「人生ゲーム」である。
 KOTYに突如舞い降りたこのゲームには、彼らからの人生についてのメッセージが随所に散りばめられている。
 人生なのに極小サイズな上、何故か「周回」するマップ。
そして15ターンという短さ。プレイ時間にしておよそ20分だが、
それすらも拷問のように感じられるのは、タカラトミーなりに表現した人生哲学の形なのだろうか。
 しあわせマスとかなしみマス、働きマスの3種類しかないイベントマスでは、ハンバーグを焦がして3000万を失い、
ランニングをして1000万を手に入れるなど、恐ろしく勇ましい金遣いが資本主義の現実を見せ付けている。
 また、単調なフィールドBGMやキャラ共通の声、カードマス、ランドマークマスが
申し訳程度にこのスゴロクにゲームらしさを添えているが、
全体的に面白みや起伏の無い展開で、イベントは全てテキストのみ。
人生の虚しさ、世知辛さを見事に示していると言えよう。
 全体的にもっさりした動作はプレイヤーにわざとストレスを与え、
忙しい日本でのスローライフの重要性を説いているように思える。
むしろ思いたい。
 プレイヤーの分身であるMiiではなく、ゲーム側で用意した8人のプレイヤーしか使うことができないが、
これは「ゲーム内の他人の人生なんだよ」というタカラトミー最後の良心なのかもしれない。
 なおこれらの仕様は公式でも一切語られておらず、購入者をお先真っ暗な人生ゲームの世界に突き落とす、
リアリティ溢れるタカラトミーの粋な計らいが見て取れる。
 1000Wiiポイントという安さと名物シリーズのネームバリューで、
3月10日現在Wiiwareのダウンロードランキングでは1位を獲得してしまっており、
今後もこの数奇な人生に関わってしまう人は相当な数にのぼると予想される。
せめて彼らの人生が幸せなものになることを祈るばかりである。
 昨年に引き続き斜め上の方向で絶好調のタカラトミー。紹介ページには
「お手軽、気軽に人生ゲームを楽しんじゃおう!」とあるが、
それ以前に一度、自身の人生を振り返っていただきたいものである。

選評案その3

杉花粉が舞い散る3月、昨年の覇者タカラトミーが新たなクソを撒き散らしに来た。Wiiware「人生ゲーム」である。
ご存知国民的ボードゲームのゲーム化で、過去に何度もTVゲームになっている。
実は今回の物は昨秋販売され大不評を買った「人生ゲーム wii」の劣化簡易移植版である。
ただでさえ出来の悪かったゲームをさらに悪化させたこのゲームには、
彼らからの人生についてのメッセージが随所に散りばめられている。
小学生向けのすごろく以下の極小マップ。そして15ターンという短さ。
しかしながら、単調な音楽ともっさりした動作、起伏の無い展開で
たった20分足らずの時間が拷問のように感じられる。
しあわせマスとかなしみマス、働きマスの3種類しかないイベントマスでは、ハンバーグを焦がして3000万を失い、
ランニングをして1000万を手に入れるなど、恐ろしく勇ましい金遣いが資本主義の現実を見せ付けている。
1000Wiiポイントという安さと名物シリーズのネームバリューで、
3月10日現在Wiiwareのダウンロードランキングでは1位を獲得してしまっており、
今後もこの数奇な人生に関わってしまう人は相当な数にのぼると予想される。
せめて彼らの人生が幸せなものになることを祈るばかりである。
昨年に引き続き斜め上の方向で絶好調のタカラトミー。
紹介ページには「お手軽、気軽に人生ゲームを楽しんじゃおう!」とあるが、
それ以前に一度、自身の人生を振り返っていただきたいものである。

選評案その4

杉花粉が舞い散る3月、昨年の覇者タカラトミーが新たなクソを撒き散らしに来た。Wiiware「人生ゲーム」である。
ご存知国民的ボードゲームのTVゲーム化で、古くはPCエンジン時代からの定番となっている。
実は今回の物は昨秋販売され大不評を買った「人生ゲームWii EX」の劣化簡易移植版である。
ただでさえ出来の悪かった物を更に悪化させたこのゲームには、
彼らからの人生についてのメッセージが随所に散りばめられている。
小学生向けのすごろく以下の極小マップ。そして15ターンという短さ。しかしながら、
単調な音楽ともっさりした動作、起伏の無い展開でたった20分足らずの時間が拷問のように感じられる。
ゴールの無い環状マップをただひたすら淡々と周回させられて、「このままではバターになってしまう」と
思ったり思わなかったりするくらいしか楽しみを見出せない。
しあわせマスとかなしみマス、働きマスの3種類しかないイベントマスでは、
ハンバーグを焦がして3000万を失い、ランニングをして1000万を手に入れるなど、
日本経済がジンバブエみたいになりかけていると警鐘を鳴らしているのだろうか。
1000Wiiポイントという安さと名物シリーズのネームバリューで、
3月10日現在Wiiwareのダウンロードランキングでは1位を獲得してしまっており、
今後もこの数奇な人生に関わってしまう人は相当な数にのぼると予想される。
せめて彼らの人生が幸せなものになることを祈るばかりである。
昨年に引き続き斜め上の方向で絶好調のタカラトミー。
紹介ページには「お手軽、気軽に人生ゲームを楽しんじゃおう!」とあるが、
それ以前に一度、自身の人生を振り返っていただきたいものである。

選評案その5

2007年大賞の「48(仮)」、2008年大賞の「メジャー2」、さらには「ジャンライン」や「ヌギャー」といった
奇跡的なクソゲーを発掘してきたスレ住人達であったが
偉大な過去の英雄たちを前に委縮してしまい五里霧中のさなかにあった。
しかし、例年より早く咲いた梅の花が落ちる頃、住人達の心の靄に一筋の光が射した。

「人生ゲームWii」である。

「人生ゲームWii」は、昔からあるボードゲーム「人生ゲーム」をテレビゲーム化したもので、
過去にスーパーファミコンやプレイステーション、Nintendo64など
多数のゲーム機で好評を博した人気シリーズの最新作である。
WiiWare専用ソフトとして発売されたこのゲームは、従来の店舗で販売する
いわゆるパッケージ販売という形式ではなく、 ネット上で購入してゲーム機本体にダウンロードすることで
流通マージン等を削減しているため1000円という極めて低価格で販売された。

このゲームの名前が挙がった当初、「人生ゲーム」というブランドと1000円という低価格の前に
スレ住人達は嫌疑の眼を向けざるをえなかった。どうやればクソゲーになりうるのかと・・・。

最初に言っておこう。このゲームをはじめた瞬間あなたの人生は15ターンで終了すると。

そう、このゲームは15回ルーレットを回し終わると自動的に終了する。
これほど短い人生もないものだが、このゲームの恐ろしいところはそんなことではない。
真に恐ろしいのは全くといっていいほど楽しさを見つけることが出来ないことである。

あなたが旅する人生はただ単調である。ゴールの無い短いマップを何度も周回する。
もちろん多数のイベントも用意されているが基本的にお金が増減するだけでその内容に意味はない。
わかりやすく例えるならば朝起きて気分がいいので+100万円、
料理に失敗して落ち込んだので-300万円といった具合である。それが文字で語られるだけで1枚絵すらない。
勿論結婚や出産等といった甘いイベントはない。何しろ短い人生なのだ、現実的にも無理というものだろう。
ゲーム性を高める要素であるカードも用意されているが、その存在は空気というより他ない。
まずカードを入手するのが難しい。カードを入手する為にはカードマスに止まらないといけないのだが、
マップの中に数マスしか用意されていない。運よく入手できたとしても、
その多くが○マス進むなどの移動系のものであり、
ゴールが用意されておらず魅力あるマスが無いこのゲームにおいては限りなく無価値である。

朝起きてご飯を食べて夜眠る。たまに口座を確認するとお金が増えたり減ったりしている。
そんな平凡な生活を繰り返し15ターンを経過したときにあなたは思うのである・・・。

人生15ターンくらいが限界だ、と。

選評案その6

2009年初頭、世界を不況の波が覆い尽くし人々は貧困にあえいでいた。
そしてそれはKOTYも例外ではなかった。住民は不作に安堵し束の間の平和を謳歌していた。
3月、あいつが現れるまでは。

前年王者タカラトミーが前人未到の2連覇をかけて送り出した使者、それが「人生ゲーム」(WiiWare)だ。
2008年に発売された「人生ゲームWii EX」の焼き直しだが、それが要素を極限まで削られて配信されたのである。
イベントマス3種と小マップ1つに厳選し容量の消費を抑えた、いわゆるエコな設計に加え
人生が15ターンで強制終了する有様は、この不景気の世の中を反映しているともいえる。
イベントはハンバーグを焦がして3000万円損するなど、無理のあるこじ付けの文章が表示されるだけである。
マップにゴールなど無く同じコースを回り続ける苦行を15ターン繰り返した暁には、
立派な修行僧が出来上がっていることだろう。
前作の失敗を省みず、もっさり感を生かしたまま移植した
体験版とも言うべき作品を1000円で売る姿勢に前年王者の風格が感じられる。
人生の教訓として全てのプレイヤーにこの言葉を贈りたい。

「ご遊戯ありがとうございました!タカラトミー先生の来世にご期待ください!」

選評案その7

2007年・2008年と、卓越したクソゲーたちが続き、住人達は思っていた。
「過去二年を超えるような年はもうこないだろう…」。
今年、2009年は一般ゲーマーにとっては平和な、クソゲー住人にとっては退屈な年になると思われた。
が、そんな彼らの人生に光が射した。

「人生ゲームWii」の登場である。

製作は2008年クソゲーオブザイヤー大賞「メジャー2」のタカラトミーだ。
大人気ソフト「人生ゲーム」。
過去を見る限り、クソゲーになることは無い…と、住人たちは思っていた。
だが、そこで期待を裏切らないのがタカラトミーの人生だ。
なんと今回の「人生ゲーム」は、大不評を買ったあの「人生ゲーム Wii」の移植版だったのだ。
住人の心が一気に惹きつけられた。

どこぞの幼稚園児が考えたようなマップ。なんのためにあるのか全くわからないカード。
退屈なイベントetc…。
そして極めつけは15ターンで終わるシステムだ。
「15ターン?なにそれ?」お答えしよう。それはあなたの人生ではない。タカラトミーの人生だ。

「社員による社員のための社員の人生」
タカラトミーの目指した「人生ゲーム」は、これだったのだろう…

要点

・基本的な内容は2008年に発売された、人生ゲームWiiexの体験版的内容

・タイトルまで20秒クレジット表示 もちろんスキップ不可

・コースがモノポリーのようにぐるぐる回る

 もはや人生ゲームでもなんでもない糞マップ

・BGMが単調、だんだん眠くなってくるレベル

・お金は1000万単位で増減と男らしさ全開

・給料も億単位と男らしさ全開、その一方で0円の時もあるなど最早給料ではない

・15ターンで人生終了

・イベントも文章が表示されるだけ

・ハンバーグを焦がすと3000万円没収とかイベントも意味不明

・天使と悪魔がキモイ、Miiが使えない、ミニゲーム削除

・ボタンで止めてね なのにボタンで押したあとすぐに止まらない

・自分が介入できる点がカード使用のみなのでやらされてる感じで退屈

 そのカードも何マス進めるなどほぼどうでもいいイベントのみ

・分岐するけど分岐の必然性を感じない

・最後にもらえるのが5000万ぽっちなので逆転もクソもない

・COMの動作がとにかくトロい、自分がマップ上を動くのも遅い

リンク

プレイ動画
http://dic.nicovideo.jp/v/sm6392770 [外部リンク]