[[2010年 次点]] #contents *概要 [#cb0c4dd8] |名称|ラストリベリオン|[[http://images-jp.amazon.com/images/P/B002MZYEQM.09.MZZZZZZZ.jpg>http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B002MZYEQM/silverscythe-22/]]| |ジャンル|RPG|~| |対応機種|PS3|~| |発売・企画元|日本一ソフトウェア|~| |開発元|ヒットメーカー|~| |発売日|2010年1月28日|~| |価格|7140円(税込)|~| |対象年齢|CERO:B(12歳以上対象)|~| -[[公式ページ>http://nippon1.jp/consumer/lastrebellion/]] *参考動画 [#c27dfe3c] *要点 [#a34620ac] //スレでの呼称は''「反逆」''(Rebellionの日本語訳から)、各々の要素が滑った感もあり、''スベリオン''(ラ''「ス」''トリ''「ベリオン」'')と呼ぶ住人も。~ 飛びぬけたクソ要素はないが、不愉快にさせる要素がいくつもあり、積もり積もってクソゲーと呼べるものになってしまった。~ ウリであるはずの戦闘時に弱点をつくシステムも、序盤は弱点を調べる方法がなく(総当り、あるいは運任せ)中盤以降は弱点を探さず攻撃したほうが早いと、存在価値が微妙。~ あまりの地雷臭に本スレは発売前から過疎。攻略Wikiでは''「他のゲームを買った方がいい」''とまで言われる始末。 -シナリオは問題以前に空気で話題にも登らない。 --イベントは動きの無い絵で展開され、例えると「英語音声付きの紙芝居」。完全にPS2以前のクオリティ。 -BGMは日本語アニソン風なのに本編は英語音声で「Oh Daddy!」。 --ボス戦(ラスボスではなく終盤の)では影山ヒロノブの歌うボーカル曲がかかるのだが、演出がショボ過ぎてミスマッチ。 -装備は「耳」「指」「腕」のみで数%能力向上するだけ。 --レベルが上がればあっさり強くなるので無くてもなんら問題ない。 -画面右上のエリアマップはすべて英語表記な上、文字も小さくて物凄く分かりづらい。 --おまけに段差や道の分岐がきっちり色分けされておらず、高低差がある所でも平面で表示される。 --一応、拡大することはできるが、透過率が低いため邪魔なだけ。 --混乱するのでむしろ無い方がマシと言われる始末。 -街は1つだけ、家は背景で当然入れず、人はコピペ。 --というか街ですらない、見た目はどう見ても谷で崖の上に家がぽつぽつあるだけ。 --加えてモンスターも徘徊している(勿論イベントとか関係なく)。 --重要人物数人以外は、幽霊のNPCしかいない。 --買い物なんて概念は無いので店など当然存在しない。 -高速シンボルエンカウント、倒してもすぐ復活して連戦必至 。 --姿を消す魔法は足音を消す魔法も同時にかけないと無意味(敵によっては片方でおk)。 --敵シンボルがでかすぎる反面、マップは屋外なのに狭すぎて室内の通路みたいなとこばかり。逃げさせる気がないようだ。 --戦闘終了後の無敵時間などは一切ないため、囲まれたら戦闘続きになる。 --その上自分よりレベルが低いと経験値0のおまけつき。 -タイトルで読み込み入るのに、エリア移動でも長く読み込む。 --開始するのに30秒程度。マップ移動その他にも5秒程度。 -正しい順序で部位攻撃すると有利なので、虱潰しに正解探してくださいね^^ --結局普通に物理攻撃した方がいいけどね。 -魔法は物理攻撃をした部位にしかきかないが、魔法のほうが威力が高い1ターンの間に複数の行動を使い分けて戦おう。 --結局普通に物理攻撃した方が(ry -多彩な魔法属性、火、氷、風、雷、土、銅、銀・・・銅とか銀って何? -- 結局普通に(ry -多彩な状態異常、行動不能5種、毒4種。 --異常中もその状態異常回復魔法は使える。(様はポケモンの実のようなもの) --結局どれもただの一回休み、すごろくか。 --更に「行動不能」「毒」それぞれは見た目も同じで効果はコピペ。 -見た目溶岩っぽいダメージ床があるが、踏んでも音や効果は全くなく、静かにダメージのみ受ける。 --足元から黒い煙が上がるエフェクトはある。HPがすごい勢いで減る以外はダメージを受けている様子は皆無。 -同じフィールドで何種類も色・大きさ違いの敵が登場して手抜き臭い。下はその一例。 --1つ目のダンジョン:サイクロプス&色違い3種、浮遊霊とその色違い5種。 --次のフィールド:スライムの色違い3種類。 --次のダンジョン:コボルトと色違い3種、ロボットとその色違い3種。 -2つめのダンジョン(序盤に到達する)突入時レベル8→クリア時レベル20と極端に成長する。 --同時にステータスも物凄く上昇するため、以降物理で殴ればOK状態になる。 -ゲーム終盤で必要になるキーアイテムは、なぜか透明な宝箱に入っている。 --透明な宝箱の位置自体は一応目視でわかるが、全ダンジョンを回るうえに具体的な場所はノーヒント、キーアイテム以外の余計な透明宝箱が各地にあるので総当りになる。 -普通にプレイした場合のクリア時間は12縲鰀13時間程度。 --日本一ソフトウェアにつきものの2周目のやりこみ要素については、そもそも2周目自体がない。 --隠しダンジョンはあるが、広い円形の部屋(他のボス部屋含め全てコピペ)に隠しボスが1匹うろついているだけの手抜き。 --隠しボスは8体いるが、これすらも使いまわしで実質2体。 *選評 [#b2829306] **選評案その1 [#pa0ae6ed] #aapro{{ 2010年1月、KOTYスレ住民は久々に心穏やかな日々を過ごしていた。さすがに、年明け早々クソゲーが出るわけがない。 だが、そんな期待は早くも崩れ去ってしまう。1月28日、大作ソフトラッシュによって業界が賑わうはずだった記念すべき日。 日本一ソフトウェアが「ラストリベリオン」で、KOTYに反逆を仕掛けたのだ。 本作はそのタイトルのごとく、ありとあらゆる面でRPGのルールに「反逆」している。 まず、ゲームを始めて気づくのは、本作では日本の声優を使っていないという点だ。 英語音声によるフルボイスと、日本製RPGらしいセリフが書かれた日本語字幕は、相互に干渉しあって違和感を生み出すことに成功した。 たとえば、主人公のナインを慕う獣娘・セフィが登場する場面を見てみよう。 ここでは、セフィが「パパ、パパ……」というセリフをつぶやきながら彼に抱きつく一枚絵が挿入される。 もし、これを日本の声優が演じたら、普通の萌えキャラになっただろう。しかし、本作では外国の女性声優が「OH! Daddy! OH! Daddy!」と 叫ぶことで彼女を萌えキャラから、獣側に引き寄せることに成功している。 装備品からも、通常のRPGに対する反逆精神がうかがえる。 普通のRPGでは、剣や盾、鎧で身を固めるのが定石だ。 だが、本作にはそんな当たり前の装備は存在しない。 あるのは「耳」「指」「腕」の3種類だけという斬新な装備品の概念だ。 ピアスや指輪でどこを守るというのか。そう思う人も多いだろう。 しかし、安心してほしい。もちろん、ピアスなどで体は守れない。 その性能差はどれも微々たる物で、能力は1ケタ程度しか上がらないのだ。 装備品など必要ないという「反逆」っぷりが男らしい。 フィールド探索も、かなり反逆度が高い。 各地に存在する家には入れず、住民もいないので聞き込みをする必要がないという親切設計だ。 しかも、画面右上のエリアマップはすべて英語で表記されており、 段差や道の分岐がきっちり色分けされていないため、極めてわかりづらい。 むしろ、混乱させられる分ないほうがマシで、地図は万能ではないということを教えてくれる。 さらに、本作はシンボルエンカウントの意義を問うという重要な役目を果たした。 敵シンボルは、超スピードで追いかけてくるため、見つかったら確実に逃げられず 見つかる可能性も極めて高い。中盤以降、姿を消す魔法、足音を消す魔法、 足を早くする魔法が手に入るが、これが手に入る頃には敵から逃げる必要がないほど成長している。 どう見ても敵と接触していないのに戦闘に突入するうえ、 背後から見えない敵に襲われることもしばしば。 また、本作の敵はすべて死者であるという設定からか、倒した敵が目の前で即復活することも。 敵を倒しても油断できないという、斬新な仕様だ。 なお、敵は序盤から同じ雑魚の色違いが5種類以上出現するという点も見逃せない。 色を反転させただけにしか見えない浮遊霊など、アイディアも光っている。 戦闘では、弱点を突く「逆鱗」システムが非常に特徴的だ。 これは、正しい順番に部位を物理攻撃することでダメージを増加させるというもの。「逆鱗」にあたる部位を攻撃する順番を間違えると、5倍以上のダメージを受けてしまうので 弱点を探ることが重要となる。ただし、敵の部位は1体につき最低6箇所以上。 同時に5体くらい敵が出現するため、雑魚戦の時間がかなりかかるのがネックだ。 だが、安心してほしい。このゲームはレベル補正による能力上昇が極めて高い。 途中から、物理攻撃が強くなりすぎるので、中盤以降はとくに弱点を意識する必要はない。 本作には、多彩な属性の攻撃魔法が存在するがそんな自らが作り出した戦闘システムにさえも 反逆する男らしさに頭が下がるばかりだ。 さまざまな反逆行為でKOTYに殴り込みをかけた「ラストリベリオン」。 2010年のクソゲーオブザイヤーは、購入したプレイヤーが遊ぶこと自体に反逆したくなる この作品の登場により、早くも波乱の様相を呈している。 }} **選評案その2 [#ce6bcdf4] #aapro{{ 2010年1月。 年明け早々の大作ラッシュがやってきた。 さすがにいきなりクソゲーは出ない、あっても駄ゲーどまりだろうとKOTYスレ住民も高を括っていた。 …しかし、そんなスレ住民に反逆すべく1本のソフトが名乗りを上げた。 日本一ソフトウェアの新作RPG「ラストリベリオン」である。 本作は、発売前から見えている地雷と呼ばれ、6月に立った本スレは未だ1000に届かない過疎ぶりを見せ付けていた。 まず、ゲームを開始するといきなり約35秒のロードが発生する。 ロードが終了するとOPムービーが流れるのだが…このムービー、公式サイトで流れているPVの丸コピペなのだ。 ゲーム中のBGMも音量が小さい。 オプションを確認すると、なぜかBGMボリュームが低く設定されている。何がしたいのかわからない。 ボリュームをあげたところで、BGMらしい曲が聴けるのはイベントシーンと戦闘中のみである。 フィールド画面では環境音のようにしか聞こえず、ダンジョン探索の気分を盛り上げる気は皆無に見える。 さて、そのダンジョンであるが、本作は最近のRPGの例に漏れずミニマップが表示されている。 ダンジョンの広さはこのミニマップに表示されている範囲内のみである。 縦に長いダンジョンもあるにはあるが、ミニマップでは高さを表すような表示は皆無である。 最初のダンジョンは坂を登った崖の上にあるのだが、この坂を見つけづらく、気づかなければ数時間は迷うこととなる。 ダンジョンの話が出たので街の話をしよう。 本作で登場する「街」という名がついたフィールドは1箇所のみ。 しかもモンスターが徘徊しており、崖の上に立っている家々には見えない結界でも張ってあるのか、階段を登ることすらできない。 住人らしき人々もぽつぽつと配置されているだけで、完全に棒立ち。 話しかけてみれば、いちいち画面がフェードアウトして切り替わるためテンポが悪い。 もちろん、店や宿屋などという概念は存在しない。 店の代わりなのだろうか、各地に何度でも開ける宝箱が配置されている。 宝箱はモンスターからドロップする鍵で開けるのだが、1度開いた宝箱にも鍵が必要となるのはいかがなものだろうか。 ついでに、ゲーム終盤で必要になるキーアイテムは、なぜか透明な宝箱に入っている。 見えるようにするには魔法が必要となるが、入手は終盤にさしかかった頃である。 ダンジョンではシンボルエンカウントであるが、まず逃げることは不可能である。 移動速度がハンパなく、逃げ切ることは不可能。 当たり判定が無駄に広く、全然距離があるのにエンカウントしてしまう。 逃げるための方法として、姿を消す魔法と足音を消す魔法、一定時間ダッシュする魔法があるが、 姿を消す魔法と足音を消す魔法は単体では機能せず、同時にかける必要がある。 ダッシュする魔法だけあれば特に問題はないが、ほとんどの通路が狭いため、やはり避けるのは困難になる。 エンカウントした際もエフェクトなどはなく、普通にフェードアウトして戦闘画面に切り替わるだけである。 メリハリなどという言葉は存在しない。 戦闘終了後も無敵時間などはなく、囲まれれば連続バトルは必至である。 さて、RPGの楽しみのひとつである戦闘だが、本作は独特なシステムをとっている。 物理攻撃を行う際は、敵ごとに設定された部位を選択していく。 特定の順番で部位を選択することで弱点を突いたことになり、大ダメージを与えることができる。 魔法は物理攻撃を当てなければ使えないが、攻撃した部位全てを対象に発動するため、使い勝手は良い。 では、どうやって弱点を調べるのかというと、総当りしかないのである。 中盤まで進めると、自動的に弱点を表示してくれる召喚魔法が使えるようになるが、 召喚するためにはダメージを喰らい続ける必要があり、召喚するタイミングも選ぶことができない。 ゲージを調整する魔法もあるにはあるが、召喚に頼るよりは総当りの方が早い。 序盤はそれなりに楽しく感じるのだが、最初のダンジョンをクリアした頃からだれてくる。 9種類の部位を全て選択すれば、9回攻撃を行ううえ、複数のモンスターを同時に選べるので2縲鰀30回攻撃はざら。 攻撃終了後に必ずトータルダメージの表示が出て戦闘が完全にストップするためテンポが悪い。 2つ目のダンジョンをクリアする頃にはレベルが一気に上昇して弱点を狙うより早く倒せるようになる。 弱点を狙うメリットとして経験値ボーナスがあるのだが、 このボーナスポイントが3桁でカンストするため、部位が9種類ある敵が5体出るだけでカンストしてしまう。 そしてカンストした状態で戦闘終了すると、一気に2つも3つもレベルアップするのである。 一応、終盤でも固めの敵は出てくるが、弱点を探す作業になるだけで面倒くさいだけである。 ボスキャラも同様、状態異常攻撃が面倒なだけでザコと代わりはない。 終盤のボス戦では影山ヒロノブの歌うボーカル曲がかかるのだが、 曲自体は燃えるものの、イベントの演出自体がしょぼいため燃えない。 イベント中は左右に2Dのキャラが表示されて会話が展開されるだけである。 時折ビジュアルシーンが挿入されるが、演出がしょぼすぎて萎えてくる。 流れるBGMは常に単調で、シーンによって激しい曲に切り替わることなどもない。 イベントの会話はフルボイスだが、英語ボイスのみ。 それはかまわないのだが、ボイスに沿ってテキストが少しずつ表示されるためイライラする。 メッセージ速度を変えることは出来ない。 ボタンを押せば一瞬で表示できるものの、ボイスも途切れてしまうためやはり萎えてしまう。 先もだいたい予想がついてしまい、先の通り演出もしょぼいためイマイチ没入感が薄い。 丁寧に見て行ってもクリア時間は14時間程度である。 隠しボスとも戦ってみたが、単なるマゾゲーで心折れてしまった。 ついでに、普通に戦闘に突入した際、なぜか戦闘BGMが消失するバグに出会ったことも追記しておこう。 個々の要素だけなら凡作かそれ以下だが、総合的に見るとまぎれもないクソだと思える。 全体的にストレスしか生まない作りであり、クリアまで苦痛しかなかった。 さっそく明日、売ってこようと思う。 }} *リンク [#xa63b49c] [[攻略wiki>http://www21.atwiki.jp/lastrebellion/pages/1.html]]