概要

名称メジャーWii パーフェクトクローザーhttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001HN6HBK/silverscythe-22/ [外部リンク]
ジャンルフルアクション3Dベースボール
対応機種Wii
発売・企画元タカラトミー
開発元ドリームファクトリー
発売日2008年12月11日
価格7,140円(税込)
対象年齢CERO:A(全年齢対象)

動画・画像

よくわかるダメジャー

要点

選評案

選評案その1

2008年12月、KOTYスレは前人未到のバグゲー、ジャンラインが送り出すクソのマシンガン打線に滅多打ちにされていた。
この猛打の前に四八(仮)ショックを経験し鍛え抜かれたKOTY住人の守備も破れ、
これは決まりか、という空気に満ちたまさに無死満塁9回裏、そいつはマウンドに降り立った。

2006年に「BLEACH~放たれし野望~」「格闘美神 武龍」
2007年に「アップルシードEX」「一騎当千 Shining Dragon」
とコンスタントにクソゲーを投下し続けてきたクソゲーマイスターことドリームファクトリーが
2度逃したKOTYを今年こそ手中にせんと送り込んできた秘密兵器
「メジャーWii2 パーフェクトクローザー」である。

KOTYの2008シーズンの開幕投手を務めた「メジャーWii 投げろ!ジャイロボール!!」の続編として、
ジャンラインの猛打攻勢を文字通り抑えてくれるかと数多の住民の期待を背負って登板したこのクローザーは、
その名に恥じぬ剛速球で我々の期待に正面から応えてくれた。
前作で問題となった次世代機とは思えぬグラフィックの悪さはより深まり、
試合のテンポは良くなったもののその代わりに実に15秒というロード時間が帳消しにする始末。
この点だけでもチームカラーをきっちりと見せ付けた継投と賞賛されてしかるべきである。

しかし、肝心の「野球」という点に対して投げ込まれた7色の変化球はそれすらも些細なものとした。

まず、ピッチングについては「ストライクしか投げられない」「ストレートを投げている限りスタミナを消費しない」
走塁では「勝手にCPUがランナーを盗塁させてアウト」「フライが揚がっているのに走塁してゲッツー」「かと思いきやヒットを打ったのに一塁ランナーが動かない」
守備でも「CPUが打球を追いかけずに勝手に止まる」といった「仕様」となっており、
昨今のスモールベースボールに真っ向から異議を唱えた小細工無しの勝負をプレイヤーに求めている。
繰り返すがこれはあくまでもバグや操作ミスではなく、「仕様」である。

また、演出のためならば余計なものを一切省くといった点もこのゲームの真っ向勝負ぶりを表している。
ストーリーの展開上延長戦に突入する必要があらば、9回でのイベントによる点数調整もなく6対2のまま延長戦に突入。
前作で「ありえない位置にいる」という指摘があった塁審もグラウンド上からばっさりとカットされ、
アンバランスに歪んだ肉体となるまで鍛え上げられた選手達の戦いを一切の夾雑物無しに堪能出来る。
今年のKOTYシーンはこういったビジュアルイメージとよく知られたゲームルールの崩壊が1つの鍵なのだろうか。

こういった数々の勝負を乗り越えてエンディングに辿り着いたプレイヤーを迎えるのは、
スタッフロールの「製作:Dream Factory」の文字。まさに一点の隙も無い完封リレーである。
タカラトミーのクソゲーを買った人間がドリームファクトリーのクソゲーを掴まされたと知った時、
それこそがまさにダメジャーからダメジャー2へ、
タカラトミーからドリームファクトリーへという、クソゲー界の「勝利の方程式」が完成した記念すべき瞬間なのである。

それでは最後にこの完封リレーを成し遂げた主人公、茂野吾郎のガッツポーズを目に焼き付けて、
選評の締めくくりとしたい。


    ___                      ,.へ
   「 ヒ_i〉                     ム  i
   ト  ノ                     ゝ 〈
.  ノ.  {                   iニ(()
  /   i    _>‐`:::`:::::::::::::::::゙:L.     |  |
 .i    i.   ア::::WレN:::::l::W:::::::ヾ    i  .}
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 ト-──┤、"-‐':::::ヘ (fjトl´ fツ),,リk}   ,ノ  ! 
 i     ヽ` ーz::ム'' 〈 ,    lィ >,. '´ハ  /
 ヽ、    `` 、,__ ._iヘ F⌒) //\  /
   \ノ ノ   ハ ̄r/:::ヽ¨...ィ/::7 ノ /
    ヽ.       ヽ::〈; ' :' |::/ /,."
      `ー 、      .\ヽ:::|  r'

選評案その2

2008年12月、強制ギプスを脱ぎ捨て真の実力を解放した異次元の勝負師ジャンラインの
亜空カン打法の前にかの中継ぎ三強「大奥記」「ヌギャー」「猿」は次々と突破され
これは決まりかという空気に満ちた無死満塁9回裏、最凶の魔球を武器に鉄壁の押さえがマウンドに降り立った。

その名はタカラトミーの秘蔵っ子「メジャーWii2 パーフェクトクローザー」。
コンスタントにクソゲーを投下し続けてきたがオブザイヤーを逃す無念を味わい続けた
クソゲーマイスターのドリームファクトリーが自分を拾ってくれたタカラトミーに応えるべく
「メジャーWii投げろ!ジャイロボール!!」をチューンナップして送りだした秘密兵器だった。
ジャンラインに対抗すべく「交代した投手の再登板は不可能」というルールが通用しない
異次元野球を会得しマウンドに戻ったた彼は「クローザー」の名に恥じず我々の期待に正面から応えてくれた。

前作から更に悪化したグラフィック、試合のリズムを作る実に15秒というロード時間は
チームカラーをきっちりと見せ付けた継投と賞賛されてしかるべきである。

しかし肝心の「野球」という点に対して投げ込まれた7色の変化球はそれすら些細な物とし
昨今のスモールベースボールに真っ向から異議を唱えた小細工無しの勝負をプレイヤーに求める。

「ボール球を投げられない」「ストレートを投げている限りスタミナを消費しない」ピッチング、「CPUが打球を追いかけずに勝手に止まる」守備に加え
走塁に至っては「勝手にCPUがランナーを盗塁させてアウト」「外野フライで走塁してゲッツー」「かと思いきやヒットを打ったのに一塁ランナーが動かない」
というタイミングを完全に履き違えたランナーへもしや敵のスパイでは?という疑心暗鬼を与えることで
コアユーザーの小中学生に大人の世界の汚い現実を教えることに一役買っている。驚くことにこれらはバグや操作ミスではなく「仕様」である。

また演出の為ならばと9回でのイベントにより点数調整すらなく点差があっても延長戦に突入し原作の展開を見事に守り
前作で「ありえない位置にいる」という指摘があった塁審もグラウンド上から排除し
アンバランスに歪んだ肉体となるまで鍛え上げられた選手達の戦いを一切の夾雑物無しに堪能出来る。

こういった数々の勝負を乗り越えEDに辿り着いたプレイヤーを迎えるのは
スタッフロールの「製作:Dream Factory」の文字。まさに一点の隙も無い完封リレーである。
最後の最後にドリフのクソゲーを掴まされたと知った時こそが正にタカトミからドリフへという
クソゲー投法の「勝利の方程式」が完成した記念すべき瞬間なのだ。
最後にこの完封リレーを成し遂げた主人公、茂野吾郎のガッツポーズを目に焼き付けて選評を締めくくりたい。

 i      {              「  A_│          |  ヽ
 i      i           /\二二二ゝ          i   }
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選評案その3

今年も残り3週間を切り、08年KOTYも最終回へと突入する。
パッチという名の進化を遂げ「商品未満」の称号を得た「ジャンライン」が猛威を振るう中、
目には目を、歯には歯を、進化には進化をと言わんばかりに前作のクソ度に更なる磨きをかけ
完璧と謳われる抑え投手がマウンドに降り立った。「メジャーWii パーフェクトクローザー」の登板だ。

まずは15秒のロードから幕を開ける、驚きの試合内容を紹介しよう。
どんな球を投げようが全球ストライク。直球を投げればスタミナが減らない男らしい投球システム。
3イニング遊べば10本はHRが飛び出す爽快感溢れる打撃システム。
走者が勝手に盗塁し勝手にアウトになる、かと思えばヒットを打つもスタートを切らないという、
相手どころか味方を翻弄させる、プレイヤーの裏をかいた思考の走塁AI。
外野手が後逸するとそのまま硬直、ヒットになりそうな打球が瞬間移動しアウトになる、ファミコン時代にも劣らない守備。
審判の存在しない球場で常識的な野球を求めるのが無理な話なのか
投球、打撃、走塁、守備、その全てがメジャー級のクソという、原作タイトルに負けない見事な完成度を誇る。

前作の問題点であった「グラフィック」「試合の長さ」「ストーリーの短さ」の3点においても、
グラフィックは改善点は一切見当たらず、それどころか左右の腕の太さが倍は違うという離れ業をやってのける。
試合時間は前作の「約2時間」から「約30分」へと大きく改善されているが、
これは投げる球全てがストライクという投球システムの影響も大きいと思われる。
ゲームを改悪してまで問題点を改善するという、メーカーの本末転倒な誠意溢れる対応には涙が止まらない。
ストーリーは「約2時間でクリア可能」と、前作に引き続きzipに圧縮したかのような短さ。
さらにはリードしたまま最終回を終えると「物語の都合でリードしたまま延長戦に突入」という珍事まで起こる始末。

そしてそんな2時間を終え、エンディングにて明かされる衝撃の事実…「制作 ドリームファクトリー」。
幾多のクソゲーを生み出した伝説のクソゲーマイスター「ドリフ」がここに復活。
最後の最後に誕生した「タカラトミー×ドリームファクトリー」という最強バッテリー。
この無敵とも思えるバッテリーから繰り出される脅威のクソを、打ち崩せる猛者は居るのだろうか。