概要

名称ダービータイム オンラインhttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001F5195E/silverscythe-22/ [外部リンク]
ジャンル総合競馬エンタテインメント
対応機種PS3
発売元SCEJ
開発元株式会社ランド・ホー!
発売日2008年11月13日
価格5,980円(税込)
対象年齢CERO:A(全年齢対象)

要点

選評案その1

時にクソゲーというものは、競馬の予想印に例えれば本命、対抗どころか無印だったものから、
急に大化けして戦列に加わってくるものもある。暮れも押し迫る中、ひとつのソフトが発売された。
発売前まさに無印だったそのタイトルの名は、「ダービータイムオンライン」だ。

まずオフラインで遊べるモード。それがトレーニングモードだ。
「ニゲウマ」「サシウマ」など、ネーミングもへったくれもないCPU操作の馬を相手に、
オンラインでの”ウリ”となるはずであった「ジョッキーレースモード」の予行演習ができるというもので、
開発者曰く、「革新的な操作方法」という、
6軸検出でコントローラーを傾ければコーナリング、激しく振れば加速という、
字面を見ただけで疲れそうな操作を学べるモードであった。
オフラインでは、このモードしかできない為、発売日3日前からフラゲした気の早いものの口からは、
大方の予想通り、「疲れる」「ボタン操作は効かないのか」などの悲鳴が聞かれていた。

そして発売日を迎え、胸躍らせてサーバーにつないだ者達を待ち受けていたのは、想像以上の惨状であった。

このゲームはオーナー、予想、BET、ジョッキーの4つのモードに分かれている。
まずはオーナー。生産も育成もなく、単にガチャガチャで馬を引き、それを1日でゲーム内1年というスパンで
行われる競馬番組に出走させ、一喜一憂を味わうというものだ。
このガチャガチャには無料(メダル使用)と有料(円使用)のものがあり、無料でも現実競馬でG1を勝っている馬も引ける為、
それほど差は出ないと思われていたが、無料ガチャには落とし穴が待ち受けていた。
「ヒキが偏りすぎる」のである。スレでは、「7頭引いたけど全部ボンネビルレコードだった」等、
悲惨な報告が次々と寄せられた。
そして有料では、「ディープインパクト300円」等、生々しい価格で能力が飛びぬけた馬を手に入れることができる。

予想モードは、特に語ることもない。


次にBET。このモードは、ゲーセンによくあるメダルを賭けて増やす競馬予想ゲームそのものだ。
仮想通貨の単位もメダルである。
今時、三連複も三連単もなく、「これは10年前のゲームか」との声も聞かれる中、
決定的な事件が起こった。「スペシャルウィーク未出走のはずなのに有馬記念圧勝事件」だ。
出走表にはいなかった為、当然賭けることもできなかったわけだが、
あまりの予想外な出来事に、住民はもう笑うしかなかった。

最後に満を持して紹介するモード。それがジョッキーレースモードだ。
オフラインで腕を磨き、オンラインでは全国のつわもの達と対決する・・・そんな絵を思い浮かべていた。
だが実際は、ゲームとして成り立っていない代物であった。
このモードはラグに尽きる。他馬と接触した場合、自分の馬だけ取り残され、他馬は遥か先へと行ってしまう。
その間必死にコントローラーを振っても馬が加速することはない。

運良くラグがないレースができても、スタートして200mで15馬身以上離して逃げることが可能であったり、
ダートで上がり3F33秒を記録したり、「ねーよwww」としか言いようがない事象が続出した。
ただ、他のモードで破産した場合このモードをプレイするしかメダルを稼ぐ手段は無く、
「ジョッキーモードは破産者の強制収容所」との声も聞かれた。

そして、発売日から1週間を待たずして、
「オーナーレースで不具合が見つかった為サービス一時停止」となり、24時間以上停止する事態に陥っている。
本当に不具合はオーナーレースだけなのか甚だ疑問であるが、
「フルプライスで有料ベータテスト」を体験できたことは、しばらく忘れることがないであろう。

選評案2

今年も最終コーナーに入った11月中旬、大外から伸びてきたソフトがある。
その名は「ダービータイムオンライン」

操作方法はコントローラーを傾ければコーナーリング、激しく振れば加速とすごく革新的。
これだけシンプルかつ革新的操作ならば、誰でも腕を鍛えられるだろう。

革新的なのは操作だけではなくレースもだった。
出走してない馬が優勝し、0着が存在し、同じ馬が何頭も出馬でき、馬の強さを無視してレコードを叩き出す。
馬「なに、ただの残像だ」

ロケットダイスを思い出させるガチャガチャのヒキの偏りでメダルを使い果たし破産。
破産した場合はジョッキーモードで稼ぐしかないのだが、馬の革新的な残像のせいで200mで15馬身の差が出る。
そんな伝説から、ジョッキーモードは「破産者の強制収容所」と呼ばれている。
この事態に発売日から一週間も経たずにサポートセンターが停止。
しかも停止中はアバターを作っていただけで、復帰後にプレゼントされるという大判振る舞い。

このゲームのおかげでオンオフのルールを変えるきっかけとなった。
すごく革新的ですね。