2013年 次点

概要

名称ガイアブレイカー
ジャンルシューティング
対応機種Wii U
発売元ユビキタスエンターテインメント
開発元ユビキタスエンターテインメント
発売日12月25日
価格1890円(税込み)
対象年齢CERO:A(全年齢対象)

参考動画

要点

選評

選評案その1

KOTYにはある名言が存在する、「年末には魔物が潜む」というやつだ
年末発売組みのパッケージソフトにこれといった注目作はなく、
すっかり油断しきっていたハンターたちであったが、
クリスマスの12月25日、そいつは意外な所から飛来した

その名は「ガイアブレイカー」、ジャンルは縦スクロールSTG
wiiUのDL専売ソフトで、価格は驚きの超強気設定【1890円】
元々はスマホ用アプリで配信されていた作品の移植作である
ちなみに、開発者が色々と香ばしい発言をして騒動になったのだが、
本選評では特に触れないので、知りたい方は各自で検索をば


独自要素としてはミーバスに対応しており、
他の人が撃墜された地点を画面脇に表示しながらプレイができる
(ちなみに「オプション」はこれの設定だけ、まさに充実のry)
なお、この仕様を用いてのスコア競争が本作唯一の救いだ

90年代のACゲームを悪い意味で彷彿とさせる、時代錯誤感満載の本作
まず、操作がなんと左右移動のみであり、前進後退は一切できない
攻撃も直進レーザーとロックオンレーザー(同時4体)の2種だけで、
アイテムを取得するなどのパワーアップ要素は皆無
ステージ分岐や裏ボスなどといったやりこみ要素も皆無

SEがやたら古臭いのはともかく、ボス出現・撃破時などの演出すら非常に雑
ステージ数は全6面で、クリア時間の目安は30分程度
筆者は現在ラスボスで詰んでいるので未確認だが、
他の有志の報告によると、エンディングやスタッフロールも無い模様
この時点で、明らかに価格設定がおかしいことが分かる


ゲーム内容はというと、纏めるに「手抜き全開の鬼畜ゲー」である
某氏も似たような事を言っていたが、「殺るき全開の鬼畜ゲー」
こと「鬼帝」が愛せるクソゲーなら、本作は完全に真逆で負感しかわかない

中間の3面までなら、古臭いけど一応遊べるぼったくりゲーで終わるのだが、
このゲームの真骨頂は4面(正確には3面ボス)から発揮される
その最たる原因が、明らかに異常な量の「自機狙い弾」の存在だ
(※なお先で指摘されたとおり、どれほど異常な量かを文章で説明するのは難しく、
これに関しては他の有志が上げたプレイ動画で確認してくれると助かります)

もともとから、妙に慣性が働くため微調整が困難な操作に、
後半からやたら頻発するコマ落ちが非常に煩わしい所にもって、
普通なら回転して避ける前提の弾も、【左右の移動のみ】で避けなければならず
ミサイル兵器等であっても撃墜は不可能で、状況によっては確実に被弾
ついでに、復活時の無敵時間も非常に短いときている
しかも5面→6面と進むにしたがって、その弾幕の量が爆発的に増える始末

ラスボスに至っては、残機フルで挑んでようやく運ゲーが成立するレベルで
「圧倒的な量の弾幕を(左右移動のみで)かわしながら、
殆ど常に襲ってくる追尾弾を(左右移動のみで)避けつつ、
ほぼノータイムでくる次の追尾弾を(左右移動のみで)避ける」という、
自分でも何言ってるかよく分からない操作を延々と繰り返す必要があり
精神力を極限まで削られることになる
一応クリア自体は可能な「DD2」が遥かに良心的に思えてくる始末だ

ちなみに、現時点でクリア達成者は二桁にも届いていない模様
R−TYPEなどでお馴染みのパターン構築も仕様上不可能に近いため、
この手のジャンルで重要な、「上手くなっていく実感」をいまいち味わえないのも辛い
仮に競う相手なしで一人でやっていたら、1日と持たず止めていたと思われる