[[2009年 次点]] #contents *概要 [#tb0cc3fd] |名称|すっごい!アルカナハート2|[[http://images-jp.amazon.com/images/P/B001MYKLLQ.09.MZZZZZZZ.jpg>http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B001MYKLLQ/silverscythe-22/]]| |ジャンル|ハートフル2D対戦アクション|~| |対応機種|PS2|~| |発売・企画元|AQインタラクティブ|~| |開発元|エコールソフトウェア|~| |発売日|2009年4月9日|~| |価格|6090円(税込)|~| |対象年齢|CERO:B(12歳以上対象)|~| [[公式サイト>http://www.aqi.co.jp/product/sugokana2/]] *要点 [#a34620ac] - しょっぼい!アルカナハート2(笑) - キャラが動くと解像度がかなり低下する - すっごい処理落ちが頻発する(使用キャラなどによっては更に頻度が高まる) - しかも処理落ち中はコマンド入力が認識されないために格闘ゲームとしては致命的 --処理落ちを考慮して、処理落ちなしの状態よりゆっくり入力すれば認識する模様 - 多少フリーズバグもある(ハードの状態によっても変わる様子) - 既にアーケードから撤去された旧バージョンの移植 - 前作の移植時に公式自ら「PS2では容量が限界」と言っていたのに、何故か容量が倍増している今作をPS2に移植~ 開発者のインタビューでは「前作で(PS2移植が)好評だった為、今度もPS2ユーザーの期待に答えたかった」。その結果がこれである - 公式ブログ曰く「処理落ちなどが目立ったが、初心者は充分遊べる」。直す気はさらさら無いらしい --中級者でも処理落ちを仕様として理解したうえで遊ぶことはできる。~ スレでは、初〜中級者が実際に遊んで、特に気にならないといった報告もあった。 - 開発元があの伝説のゲーム「デスクリムゾン」を生み出したエコール。 -- エコール!生きていたかー! -- 発売日が来るぞ、予約しろぉ! -- なんだこのゲームは? とにかくやってみようぜぇ -- せっかくだから、俺はこの赤の娘を選ぶぜ! -- こうして越前康介は、すっごい!アルカナハート2を手に入れた -- しかし今買ったゲームのフリーズが越前に襲いかかる... - 元のゲーム(アーケード版)の評判は比較的良い *選評 [#b2829306] **選評案その1 [#pa0ae6ed] #aapro{{ 「アーケード移植物にクソゲーなし」と言う。移植の質を適切に計れるのは限られたファンのみであり、 万人にクソゲーと認知されるのは難しいという意味である。そんな不文律を真っ向から突き崩さんとする怪作が現れた。 PS2「すっごい!アルカナハート2」、開発エコール。 何故か本作は現在アーケードから完全に撤去されている旧バージョン(ver.2.5)の移植である。 発売を数週間後に控え突如発表された謎仕様。よぎる一抹の不安。 「時間の許す限り新バージョン(ver.2.6)の要素を詰め込みました。でも基本は2.5」という 強気か弱気かよく分からない制作チームの発言を受けてなお 「アケ版の練習に使えなくても家庭用単体で面白ければいい」と期待に胸を膨らませるユーザー。 彼らにとって、移植度自体大きな関心事ではなかった。 ただ家庭でアルカナハートを楽しみたいというユーザーの愛を一身に受け誕生した本作。 しかし、それに対する「ハートフル2D対戦アクション(公式)」としての答えは想像の斜め上を行くものであった。 全体的に尋常ではない処理落ち。飛び道具を撃つともっさり、特定キャラでは通常技を出すだけでもっさりという仕様は、 戦いに疲れた格闘ゲーマーに対するスローライフの提案なのか。 処理落ち中はコマンド入力をキャンセルされ、まともな操作が出来ないというユーザーの悲鳴からも、 対戦を否定するハートフルなメッセージが伺える。 また、キャラゲーとしての肝であるグラフィック面においても、 キャラクターが動作している時といない時で解像度に大きな隔たりがあるという心憎い仕様が盛り込まれた。 動作中はまるで全身にモザイクを掛けられているようなSFCかそれ以下を思い起こさせるドット絵に切り替わり、 戦闘を行う姿は醜いという主張が執拗になされている。 最も、発売前に公開されたスクリーンショットには美麗な画面写真のみが映し出されていた所、 単なるメーカーによる騙し討ちであるという意見もある。 その他にも対戦前ロードに18秒等、徹底して戦いを否定する姿勢が貫かれている。 このように、ハートフルを突き詰めた結果、 格闘ゲームとして、キャラクターゲームとしての双方の役割を放棄するに至った本作。 その過剰な愛情に耐え切れず、膝を折る者、そもそも家庭用の発売を無かった事にしようとする者が後を断たぬ中、 「特典のドラマCDに6千円を払った事にする。ゲームはおまけ」 と言い切る苦行者も現れており、人間の強さを垣間見る思いである。 本作の主人公愛乃はぁとの力の源は「愛(公式)」。 前作移植時に「もうこれ以上のものはPS2に入らない。限界」と言いつつ 容量倍増した続編をあっさりPS2で出す辺り、メーカーのPS2ユーザーに対する愛は相当なものと言えなくもない。 そんな彼らにこの言葉を送りたい。 「こんなに苦しいのなら愛などいらぬ!」 }}