名称 | 大奥記 | |
ジャンル | 権謀術策アドベンチャーゲーム | |
対応機種 | PS2 | |
発売・企画元 | (株)グローバル・A・エンタテインメント | |
開発元 | 有限会社ダフト | |
発売日 | 2008年6月5日 | |
価格 | 6,090円(税込) | |
対象年齢 | CERO:C(15才以上対象) |
5月も終わり梅雨の到来が近づく頃、ファミ通クロスレビューが突然に雷雨警報を発した。
あのクソゲー界の征夷大将軍デスクリムゾンと同じ13点を叩き出したソフトの名は「大奥記」。
大奥を舞台に女の戦いを描くというターゲット層不明な内容、2年にわたる延期とあってスレ住人の危惧…いや期待も高まる。
いざ出てみれば駄ゲーでがっかりが今年前半のパターンであったが、大奥記はさすが格が違った。
大奥と言うより吉宗な感じの質素倹約なグラフィック、キャラがめり込むどころか貫通する机、
移動はホバリングで襖の開閉は超能力と揶揄されるモーションの少なさ、尻の描写はPS1クラス。
ゲーム内容は多すぎる部屋をいちいち回って延々証言を集めるのがほとんどで、
登場人物は頻繁に移動するわ、部屋は大半が無人だわ、入るたびにロードが長いわで
あるユーザーに「延々とサマルトリアの王子を探し続ける作業ゲー」と言われる辺りに2代目将軍の貫禄が伺える。
せっかく集めた証拠を発揮する申し開きパートも、空気を読まないチャンバラSEと共に
証拠→悔しがる→証拠→悔(ry~のループ。しかも無表情。
さらに「これkら」という、江戸時代から一気に現代世界にユーザーを引き戻す誤字が用意されており
大奥の世界に浸りすぎない為の引きこもり対策も万全と言え、製作サイドの最後の良心が見え隠れする仕様だ。
開発会社の公式サイトでは、プログラム以外は関わってないとのリアル申し開きが始まる始末で
まさに宣伝文句通り、大奥記は底知れぬ伏魔殿と言えよう。
尚、このゲームはマルチエンディングを採用しているようだが
開発会社に二年間延期して何していたか、という申し開きを聞く事がこのゲームの真エンドと言えるだろう。
(発売から三月を待たずしてサイトが404になった今となってはそれも不可能に等しいが)
発売前日なのに提示された買取価格が200円という珍事も思い出深い出来事であった。