名称 | バスフィッシングWiiワールドトーナメント | |
ジャンル | 釣りアクション | |
対応機種 | Wii | |
発売・企画元 | アークシステムワークス | |
開発元 | シムス株式会社 | |
発売日 | 2010年4月28日 | |
価格 | 5040円(税込) | |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
とにかく全体的に満遍なく内容が薄く、前作からの使い回しも多い。今時の釣りゲームなら最低限備わっていて当然の物すら(主に釣具)満足に用意できておらず、はっきり言って楽しめる点が見当たらない。
リアルなバス釣りを謳っている割にはお粗末な挙動、グラフィックや演出も一昔前のレベル、ステージも視点もリアルさとはかけ離れている。
釣りゲー初のWiiモーションプラス対応と、Wi-Fi対戦をアピールしていたものの、前者は誤動作が多く、後者は(売上本数のせいで)対戦相手が見つからないと、どちらも見事に滑ってしまった。
ちなみに2007年に発売された本作の前身『Bass Fishing Wii〜ロクマル伝説〜』も、全部で6ステージ、道具がルアーしか選べない等酷い出来だった。
4月28日、売上測定不能の水域から獲物を虎視眈々と狙う魔物の姿があった
「バスフィッシングWiiワールドトーナメント」である。リアル、本格的を謳いながら発売された前作ロクマル伝説は
釣り人からクソゲー呼ばわりされる出来だったが、2年半以上経ち釣りゲーでWiiモーションプラス対応ということで期待する者もいた。
しかし魔物は衰えを見せてはいなかった。
ゲームモードは「トーナメント」「タイムアタック」「プラクティス」「Wi-Fi」
プラクティスは練習用でWi-Fiは相手が全く見つからない。
タイムアタックは時間内に規定ウェイト分釣る、コースが難易度に付随しているので4つしかない。
ポイントを貯めるとルアーが貰えるトーナメントがメインになるが大会を選ぶ→釣るの繰り返し
イベントも会話も一切なく黙々とポイントを貯める作業は実際に魚を待っているときよりも忍耐を要求される。
釣りの楽しみの一つに釣具を選ぶことが挙げられるが、このゲームではラインもリールも
ロッドさえも選べず選択できるのはルアーのみで当然バックラッシュといった要素もない。
ルアーに膨大な数があるのかといえばそうでもなく32種類+アピールカラー。
ステージは狭く陸釣りなしのボートオンリー、対岸まで15秒と掛からないステージまで存在する。
全7ステージの中で異様な存在感を放つのが京都ステージでそこには
金閣寺と五重塔と鎌倉大仏に鳥居が一同に会する奇怪な光景を見ることができ
リアルの定義が分からなくなる。
肝心の釣りが面白ければいいのだがWiiモーションプラス対応のコントローラーは誤作動や反応しないこともあり良いとはいえない。
操作も非直感的、ヌンチャクがリール役となっているにも関わらずボタン操作の高速巻き取りはAボタン低速巻き取りはBボタンとロッド役のリモコンに配置。
キャストは「振ってからボタンを離す」ではなく「最後まで押したまま振る」うっかりしているとロッドの上げ下げのつもりでキャストになる。
リアルを追求と言っているもののルアーが入れば水中視点でバスのサイズと位置がモロバレ
グラフィックは全体的に低質でルアーは魚の頭を貫通し、地面に埋まって見えなくなることもある
バスは何かに引っかかるとガクガクと謎の痙攣を始める
更にアップテンポなBGMが邪魔をしてリアル釣りゲーとしての価値を下げる。
環境音はパターンが少なく、BGMをオフにすると釣り上げたときや準備画面のBGMまでオフになる。
カジュアルなのかと思って見てみれば演出はどれもチープで地味、キャラは微妙なリアル系4名でカスタマイズなし
ファイト中はテンションゲージがなくロッドの色で判断しなければならない上、判定がシビアでラインブレイクが頻発
場所とルアー選択を誤ればなかなか釣れず爽快感もない。ラインブレイクはオフに出来るが
60cmオーバーのランカーバスがロッドを立てっぱなしにして巻くだけで釣れてしまいゲームにならない。
強いて良いところを挙げるとすればマスコットキャラのゆなを眺められることだが出番は説明書だけ。
「リアルの釣りはそんなに甘くはない」それを言いたいのはこちらの方だ。
4月28日、売上測定不能の水域から獲物を虎視眈々と狙う魔物の姿があった。「バスフィッシングWiiワールドトーナメント」である。
リアル、本格的を謳いながら発売された前作ロクマル伝説は、釣り人からクソゲー呼ばわりされる出来だったが、2年半以上経ち釣りゲー初のWiiモーションプラス対応ということで期待する者もいた。
しかし魔物は衰えを見せてはいなかった。
ゲームモードは「トーナメント」「タイムアタック」「プラクティス」「Wi-Fi」の4つ。
今作は目玉の1つにWi-Fi対戦ができることをアピールしていたが余りに売れず実質ないも同然である。
プラクティスを除くとプレイできるのは残り2つ、しかしタイムアタックは難易度毎に1つずつ全4コースとおまけ程度、必然的にポイントを貯めるとルアーが貰えるトーナメントがメインになるが大会を選ぶ→釣るの繰り返し、イベントも会話も一切なく、黙々とポイントを貯める作業は実際に魚を待っているときよりも忍耐を要求される。
釣りの楽しみの一つに釣具を選ぶことが挙げられるが、このゲームでは糸もリールも竿さえも選べず選択できるのはルアーのみ、当然道具ごとの要素や長所は再現できていない。
代わりにルアーに膨大な数があるのかといえばそうでもなく32種類+アピールカラー、前作から説明文ごと使いまわしておりファンに優しい。
ステージは元々表示できないがMAPいらずの狭さでボート釣りオンリー、対岸まで15秒とかからないステージまで存在する。
全7ステージの中で異様な存在感を放つのが京都ステージで、そこには金閣寺と五重塔と鎌倉大仏に鳥居が一堂に会する奇怪な光景を見ることができ、リアルの定義が分からなくなる。
肝心の釣りが面白ければいいのだがWiiモーションプラス対応のコントローラーは誤作動があり良いとはいえない。
ルアーを投げるときは「振ってからボタンを離す」ではなく「押したまま振る」、このゲームはコントローラーの機能を活かそうとしたのか、早く動かすと投げるという仕様、うっかり早めに動かすと誤投する。
またヌンチャクがリール役にも関わらず入っているのは回して巻き取る機能だけで、ボタン巻き取りは竿役のリモコンに配置、投げるスタイルは複数あるが上手く動作しないことがあるなど全体的に調整不足を感じさせる。
リアルを追求と言っているもののルアーが入れば水中視点で魚のサイズと位置がモロバレ、見えない状態で探す楽しみを奪ってくれる。グラフィックは低質で、ルアーは魚の頭を貫通し地面に埋まって見えなくなることもあり、魚は何かに引っかかるとガクガクと謎の痙攣を始める。
更にBGMはステージ毎に用意されずリアル系には合っていない、こちらもルアーと同じくほぼ使いまわしと手抜きが透けて見える。
BGMはオフにできるが環境音は残念、個別オフがないため釣り上げ時やメニュー画面まで無音でプレイするはめになる。
カジュアルなのかと思って見てみれば演出はどれもチープで地味、キャラは微妙なリアル系4名でカスタマイズなし。
釣り上げ中は糸の状態を見るテンションゲージがなく、画面下に出る竿の色で判断しなければならないうえ判定がシビアで糸切れが頻発、場所とルアー選択を誤ればなかなか釣れず爽快感もない。
ラインブレイクは設定でオフに出来るが、今度は60cmオーバーのランカーバスが竿を立てっぱなしにして巻くだけで釣れてしまいゲームにならない。
強いて良いところを挙げるとすればマスコットキャラのゆなを眺められることだが出番は説明書だけ。
「リアルの釣りはそんなに甘くはない」それを言いたいのはこちらの方だ。