2009年 次点
概要
名称 | 黄金の絆 | |
ジャンル | アクションRPG |
対応機種 | Wii |
発売元 | ジャレコ |
企画・開発元 | タウンファクトリー |
発売日 | 2009年5月28日 |
価格 | 7140円(税込) |
対象年齢 | CERO:B(12歳以上対象) |
公式サイト
参考動画
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7213974(ラスボス戦、ネタバレ注意)
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7207447
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7213202
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7207447
要点
- ファミ通レビューで低得点(5444)
- 「ロード時間の長さと頻度の多さで、何かにつけてプレイを妨げられるのが最大の難点」とされた。
- その後「あのゲームが失敗した理由」「おもしろくないゲームは何故生まれたのか?」というテーマで、何がいけなかったのかというスタッフの反省の記事が同誌に掲載された。早い話がクソゲー特集であり、公開処刑。
- 社長がクソゲーと認めたため、あえて掲載を望んだのかも。
- 開発者曰く、「バトルシステムについては、なかなかうまくできた」らしい。
- 携ゲー板KOTYの2008年ノミネート作「ウィンディ×ウィンダム」も俎上に挙げられている。
- 初日販売数1200本(消化率2割以下)、累計本数2000本
- 社長によると開発期間は3年、費用は4億円らしい詳細
- 以下既プレイヤーによる情報
- ロード時間は最大40秒。メニュー画面を呼び出すだけでも数秒読み込む。
- メニュー画面は街でしか開けない。このため、戦闘中は使用アイテムの入れ替えや装備の変更が出来ない。
- ゲームバランスが悪く、シナリオ進行に合わせ敵の攻撃力が極端に向上する。
さらに、雑魚敵に容姿は全く同じで攻撃力が激増したものが混じる仕様(?)がある。
(最初のダンジョンで雑魚にHP全快の状態から一撃で倒されたという報告もあり)
普通の雑魚はまったくダメージも受けず簡単に倒せるのに、
このいつ出てくるかもわからない雑魚のために稼ぎを強いられたり、前触れなく即死級のダメージを受けたりする。
また、主人公がダメージを受けたときの無敵時間がないため、一撃で死なずとも
かのデスクリムゾンのように、不条理なタコ殴りを受けて死亡することもありうる。
- モンスターは結構な数が同時に出現するが、その大半が棒立ち状態。
ターゲットマーカーとの兼ね合いからか、主人公の手前の敵が透明表示になるため、死角が生じやすい。
上記即死攻撃の危険性もあり、ひたすら周囲の敵を一掃するコンボを繰り返すことになりがち。
- 即死しても、コンテニューなどは一切なく、いちいちタイトル画面に戻され更に作業感がアップ
- ウリの巨大ボスがラスボスも含め4体だけ(後に判明した隠しボスも含めると5体)。
また、体形や攻撃モーションがみな同様で、ラスボス・隠しボスですらほぼ使い回し。
ディテールと攻略手順にほんの少し差がある程度。ラスボスも含め、単調な攻撃しかしないため緊張感が全くなく、無駄に体力も高いため、非常に作業的になる。
- 人間型ボスも出てくるが、存在感皆無。
- エフェクトと効果音がしょぼく爽快感がない。
ペンシルシェーディングと称する画像効果もあまり効果的でなく、ただの画像ノイズに見えかねない。
- ミッションやダンジョンも単調。
題名にもなっている絆クエストはただのお使いで、内容も好みが分かれる。
- 本筋のストーリーすら唐突な展開が多く、意味不明。ダイジェストを見てる気分。
- 以上の点があるにも関わらず、定価は7140円。アマゾンでは僅か一ヶ月で半値に。
- 発売前から本スレは葬式状態。
- CM・トレーラーからかなりの地雷臭。ちなみにCMで流れてた曲はドラマ主題歌として知られる「ぼくたちの失敗」のカバーバージョン。
- 公式ページのソースが非常に香ばしい。
- ソースよりそのまま抜粋
<meta name="keywords" content="JALECO,黄金の絆,Wii,絆,Kizuna,生田美和,ジャレコ,川口洋一,アクションRPG,ロールプレイング,任天堂Wii,Wii本体,Wii アクション,リアン,アイナ,Wii ドラゴンクエスト,Wii RPG,Wii モンハン,Wii 朧村正,Wii アークライズ " />
- 意味が解らない人向けに解説すると、全く関係ない他社のゲームの名前(DQとかMHとか)で検索してもヒットさせようとしていると言う事。
当たり前だがネットマナーとしては最低の行為。
- 「黄金の太陽」がないのは、最後の良心なのか。
単純にスタッフが存在を忘れていただけかもしれない。(7年前のゲームなので)
余談だが、このゲーム発売直後のE3で「黄金の太陽」の新作(DS)が発表された。
- マズいと思ったのか効果が無いと判断したのか、5月末ごろ上記のタグは削除されたようだ。
- 余談だが、検索サイト対策にMETAタグはあまり有効ではないばかりか、ここまでやるとスパムと判断される危険性もある。
- ソースを覗かなくても、サイトを見ただけで「ん?」と違和感を覚える部分が存在する
- サイドバーにおいてStaff(開発者紹介)がCharacterやStoryやSystemよりも上にある(普通は一番下か、そもそも目立つ所に載せない)
- ストーリーやキャラ紹介の説明文において、一部改行がおかしい。読みにくい
- デザインは良いのにもったいない
- SOUNDをOFFにしても、ページが変わると強制的に音をならす箇所が存在する。
- 公式のBBSにまともなスレッドがない。(真面目に管理していない)実質的にゲハの巣窟。
- 2009年7月31日に閉鎖することが判明。なら今すぐ閉鎖しろと(ry
- しかし2009年8月1日になっても閉鎖されていない模様(確認済)
- ジャレコ社長がブログのコメント欄にてクソゲーと認める書き込み(クソ開発会社と発言)する等、ジャレコ崩壊プロジェクトなどというジャレコ自体の話題を提供中。
- なおクソ呼ばわりされた開発会社・タウンファクトリーが同じく開発したWii用RPG「王様物語」(販売:マーベラス・エンターテイメント)は先行発売された海外で高評価。
同じデベロッパー製でこうも評価が明暗を分けたのは現在のジャレコの負のオーラの成せる業と言う他無い。
8月14日に公式サイトが謎の消滅、公式な黒歴史化か?
8/31にドメイン期限切れのため、更新せず自社サイト内で振り替えた模様。
- CSで放送している某課長がゲームに挑戦する番組の生放送にジャレコ社員数名が黄金の絆を持って登場。
- 黄金の絆を「ちょっと有名になったゲーム」と3秒だけ紹介。
- F1レーサーの格好をして来たり、電気マッサージ器と加藤鷹の手アタッチメントを持ってくるなど
あらゆる場面でウケを狙おうとするが現場は冷めた笑いに包まれ社員の痛々しさだけが目立った。
- ビックカメラ某店での陳列が一部で話題となり、笑いを誘った。
選評
選評案1
今年のプロ野球界でアラフォーという言葉が良く使われている。主に40代のベテラン選手の大活躍を指す言葉だ。
なんとクソゲー業界にもベテランが旋風を巻き起こそうとしていた。
FC時代からのクソゲー界の古豪ジャレコが放つ「黄金の絆」である。
発売前から某巨大掲示板風の掲示板を公式サイトに設置、公式サイトのソースに他社のヒット作の名前を仕込む、
前衛的なTVCMを全国で垂れ流す等、新参なんかとは一味違うんだぞと強調。
そしてファミ通に広告を出しているにも関わらず、
同誌のレビューが5444という低得点を叩き出すとは流石の貫禄である。
では肝心のゲームを見てみよう。
まずプレイヤーは最長40秒というロード地獄を味わう事になる。
そのロードの先には単調なミッションと、大した起伏のないストーリーが待っている。
街での会話時のカメラアングルが悪いのもあり、酔ってしまう場合もある。
もし酔った場合は長いロード時間に目を瞑って気分を落ち着かせると良いかもしれない。街中でもロードが多いので。
セールスポイントであった戦闘にも触れよう。
一言で言えば劣化無双。ワラワラと雑魚敵は出てくるがほとんど棒立ち。
こちらの攻撃も効果音やエフェクトが貧弱なので、全然爽快感がない。
ただしそんな雑魚戦でも注意しないといけない事がある。
時折攻撃の中に強力な物が混ざっており、致命傷を負ってしまう場合がある。
ドラクエで例えるなら、ドラキーの群れと戦っていたのに、突然ボストロールの痛恨の一撃を食らうような感じだ。
外見がドラキーマやタホドラキーだったりはしない。プレイヤーはただの雑魚に怯えての冒険を強要される。
続いてボス戦。
巨大ボスの弱点を探し出して倒せ!という触れ込みではあったが、ラスボスを含む4体のボス全員同じ倒し方である。
そもそもボス全員が同じ体型で同じモーションという使い回しなので、弱点なんか容易に想像できちゃったりする。
一番の弱点は制作陣だ!と叫びたくなるのもまた一興ということか。
手抜き、それこそがジャレコの武器。
君の時間を無駄にする・・・かも。
選評案2
ある業界では「クソ」の事を隠語で「黄金」と呼ぶらしい。
何の話かと言えば勿論、ジャレコの新作RPG「黄金の絆」の話だ。
公式サイトで検索ワードに全く関係ないモンハンとか入ってる、
延々金のシャチホコを映したり半裸の金粉男女が抱き合ったりする正気を疑うTVCM、
公式掲示板が2ちゃん式でクソスレ立ちまくり、と危険な匂いは発売前から濃厚に漂っていた。
が、それらは広報や営業が香ばしいだけの事。ゲーム自体は普通なのではないか。
そんな一縷の望みにすがり、あるいは期待を押し殺して発売日を迎えた人々が見たのは、
やはりまごうことなき「黄金」だった。
頻繁なロードは最長で40秒という長さで、メニューを開く時ですら読み込みが発生する。
ソフトをプレゼントされたアイドルすら悩んだ挙句に、
「これは自分と向き合う時間」などと禅の心に目覚めてしまうほどだ。
登場キャラも禅マインドがあるようで、会話デモでは無表情の上ほぼ棒立ち。
ちなみに登場する敵も大勢で取り囲むくせに棒立ちで、どう見ても当たってない攻撃を食らってくれたり、
勝手に消えていなくなったりする紳士揃いだ。
それでは緊張感がなく退屈な戦闘になりそうだが、そうはならないのが「黄金」の「黄金」たる所。
かのデスクリムゾンをリスペクトしたこの作品は無敵時間などという甘っちょろい物はなく、
連続でボコられたら全ダメージをそのまま食らってあっという間に死んでしまうのだ。
しかも敵の中には攻撃力がクソ高い奴が混じっており、そいつに会ってもあっという間に死ぬ。
楽勝バトルからの突然死という緩急ありすぎるバランスに、プレイヤーの誰もが心を折られる事だろう。
些細な事なので書き忘れてたが、攻撃力の激高い敵は、普通の敵と同じ姿である。
そう、全くもって些細な事だ。何しろ出てくる巨大ボスが、ラスボスも含め4体とも同じ姿なのだから……。
ミッションやダンジョンの障害物など大半の問題が敵の殲滅で解決する単調な日々が続き、
いつになったら話が進むのかと思っていたら「これが最後の戦い」と言われる驚天動地のシナリオ展開など、
まだまだ要素は挙げられるが、これ以上は野暮というものだろう。
このゲームを語る時、我々はただ一言こう言うだけでいい。
なんと凄いクソ……いや「黄金」ゲーなのだ、と。