パッチで逆にゲーム内容が悪化するという画期的なゲームである。
本スレにおいてKOTY史上初の「失格」という裁定を下されかけた。
- クソゲーにつきものと言われるフリーズバグは当然のごとく標準装備
- ルール上見えるはずの牌が一部伏せられている。
- チーで鳴いた場合の牌の選択方法が不自然
- 点数の計算がおかしい
- 社員ボイス販売
- 部屋を作成したプレイヤーが必ず親となる
- ランキング対戦中に誰かが落ちると強制終了
- 同じプレイヤー同士での連戦は不可
- ちなみに公式ブログは麻雀を知らない人間が書いていた
- フリーズ多発するようになる
- メニューでフリーズするという笑いしか出ないケースも
- 更にはゲーム中に右ボタン押しっぱなしで意図的にフリーズ出来る
- それなのに切断ペナルティは実装
- 進行が5分近く遅くなる
- 新たなバグ発生
- 例
- 先ヅモ…ロンしようと思ったらツモられていた(意味不明)
- 牌の選択が1個飛ばしや2個飛ばしでしか出来なくなる
- オンライン接続が切断されてメインメニューに戻る画面で「はい」が3つ選べる
- カンで斜めの牌…AAを見てもらった方が早いだろう。
- チー、ポン、カンで鳴ったら、関係の無い牌が出る…下のAAを参照
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この現象は亜空カンと呼ばれることもある。
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┌─┬─┬─┬─┐ へ..┌─┬─┬─┬─┬─┐┌─┬─┤一萬│
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│◎│◎│◎│ / /|..萬│萬│萬│萬│萬││萬│ │ │- 同じ部屋で連戦したら、部屋ホスト以外のプレイヤーが牌を飛び飛びにしか選択出来なくなる。これは連戦数に比例する模様(3連戦したら2個飛ばし、4連戦したら3個飛ばし……)
- 4カン発生で流れないどころか、5カン目まで確認出来た。王牌の処理はどうなっているのか不明。
- 上家の切った牌を大ミンカンしたら、下家の手牌の左端の牌が晒した牌に紛れ込んで、自分は多牌で下家が小牌に。
- これにより一列に並ぶ牌が増えた結果、幾つかの牌同士がめり込んで融合するような描画に。
- 萌え麻雀アニメ「咲 saki」での次回予告でも亜空カンをネタにされてしまった。
余談だが「咲 saki」のロゴは、どことなくジャンラインのロゴに似てなくもない。- 一部のバグ未修正。何のためのパッチだよ・・・
- DLCのボイスを買ったのにたまにデフォルトボイスになる
- 追加DLCアイコンのジャッシー(上AA参照)がキモ過ぎてネタになる
- 公式が掲示板&ブログ閉鎖してトンズラ
- メールでの抗議に対しても気のないコピペメールでの対応
- 公式ページの開発実績に、社員が別会社で製作したソフトの情報が
麻雀は[三枚一組]を4つと[二枚一組]を一つの計14枚で役作るという基本がある。
ジャンラインはカードの横取りまでしちゃうよ
よくわかるジャンライン
(パッチ前))
その先鋒となったのはXbox360向け麻雀ソフト『ジャンライン』。
本作はテーブルゲーム、つまりADV以上にクソゲーになり得ないジャンルである。
だが蓋を開けてみれば、フリーズ頻発、点数計算の表示異常、同プレイヤー同士での連戦不可。
発売当日には公式サイトに謝罪文が載った。
素人ボイスをDL販売するも返金騒動となり、公式ブログ作者は麻雀素人であることを自白。
「安牌」を掴んだはずが、まさかの核地雷であった。
(パッチ後)
一体目の魔物は、修正パッチを当てることによりクソゲーとしてさらなる「進化」を遂げた『ジャンライン』。
元来パッチはゲームの修正・改善の為にあり、
クソゲーやバグゲーを出したメーカーに残されたオンライン時代ならではの選択肢である。
今年も、未出走馬が優勝、「0着」の存在、超絶ラグのオンライン対戦等を搭載した
『ダービータイムオンライン』が修正され選外となった。
だが、そんな「後でパッチで直せばいいや」と言う悪しき風潮に警鐘を鳴らすべく、
ジャンラインはパッチによって全く逆方向へと変貌したのだ。
麻雀は本来「同じ色や柄・数字の牌を集めて役(上がり条件)を作る」というルールなのだが、
揃えた牌に突然違うものが混じっていたり、他人の手牌を勝手に奪って牌の数がバグる「亜空カン」や、
役が完成し、上がった瞬間なぜか順番外のプレイヤーが上がってしまう「先ヅモ」等、
ジャンラインはもはやルール以前に全てが崩壊していた。
メインメニューに戻る選択肢に「はい」が3つ並ぶ理不尽仕様も忘れがたい。
フリーズは直るどころか頻度が激増、十字キー入れっぱなしで簡単に再現でき、
オンライン対戦の切断ペナルティが深刻化した。
ファミコン時代から各社が研究を重ねている「麻雀ゲーム」とは明らかに
一線(ジャンライン)を画する『四次元麻雀』がそこに存在していた。
プレイヤーを阿鼻叫喚の渦に陥れた開発会社のレコムは公式掲示板とブログを閉鎖し、
社員から「覚悟しています」と言われたという本スレの電凸報告や
キモ可愛さで一躍スレ住人の心を掴んだ有料追加キャラ《ジャッシー》等、
更なる炎上を引き起こすホットな話題を我々に提供し続けた。
多くのユーザーを驚嘆させた大奥記から3ヶ月・・眠れる挑戦者が遂に目覚める!!
ジャンルは「麻雀ゲーム」、それはシンプルシリーズでも馴染みの深い国民的娯楽である。
しかし、「テーブルゲーム」と言う安息の地にすらクソゲーの侵攻は休まるところを知らないのだ・・
「当然」と言う概念を幻想と知らされる麻雀ゲーム、「ジャンライン」の登場である。
クソゲーにつきものと言われるフリーズバグは当然のごとく標準装備であり、
ルール上見えるはずの牌が一部伏せられ、チーで鳴いた場合の牌の選択方法が不自然、点数の計算がおかしいことなどは序の口である。
なんと、駆け引きに重要な要素である相手の切り牌が手元からか、直前に引いたものか識別不能なのだ!
まさに「麻雀」ではなく「ジャンライン」と言う名の異空間がそこにある。
このあまりにも酷い仕様に「素人が作ったとしか思えない!」とユーザーが怒りに震える最中、
まるでユーザーを挑発するかのようにジャンラインの社員ブログを『麻雀の素人が書いている』ことが判明し、火に油を注ぐ始末である。
尚、Xbox360では麻雀ゲームは本作併せて二本しかなく、この作品に期待していた麻雀好きの心を打ち砕いた点でも罪が深い。
「それでもネット対戦さえできればいい」「きっと普通の麻雀に飽きた玄人向け仕様に違いない!」
そう自分を納得させわずかな希望を持ってオンに接続したユーザーも存在した。
しかしこのゲーム最大の売りである「ネット対戦」こそがレコムの仕掛けた最大の罠だったのである。
そこにあったのはもはや「ネット対戦麻雀」ではなく「精神修行」の場であった。
社員が適当に喋っているのではないかという出来のボイスデータが有料という悪徳商法で社会の厳しさを教わり
部屋を作成したプレイヤーが必ず親となることで、先手必勝の大切さを、
ランキング戦中に誰かが落ちたとき、対戦が強制的に終了することで、忍耐力を、
同じプレイヤー同士で連戦できないことで、一期一会の大切さを知る崇高な仕様となり、
各地で多くの修行僧と化したユーザーの阿鼻叫喚がこだましているのだ。
極めつけは公式サイトで有料ダウンロードしたボイスデータもオンラインのホストによっては反映されないといった素晴らしいサービスっぷりである。
そのダウンロードページでもVOICE_01が2つあり、発売からたった数日で販売中止、返金対応という離れ技をやってのけた。
こうして発売初日から公式サイトに謝罪文が載せられることとなり、確信犯の製作を許す最後の寛容さが今試されている・・
またシンプルもびっくりの、お求めにくい3990円と言うお値打ち価格であることも補足したい
「麻雀ゲーム」と言うある種の古くから完成されたジャンルでありながら、
クソゲーと言う魔のサラブレットを輩出した完成度は脅威的とも言えるだろう。
現在開発元のレコムは修正パッチを検討中とのことだが素人目にも明らかに仕様の部分も多く「治せるのか?」という疑問も多い。
有料βが終え、ユーザーと共に歩む姿勢に敬意の唾を吐きながら心待ちにしたい。
「テーブルゲーム」と言う安息の地にすらクソゲーの侵攻は休まるところを知らない。
360ユーザー待望の麻雀ゲーム「ジャンライン」は、フリーズバグは勿論の事、
見えるはずの牌が伏せ表示、チーの牌選択がままならない、点数計算がおかしい、
そしてどこから牌を切ったかという相手の進行度を測る目安が非表示と、麻雀ゲームの
常識を超えて新たな次元へと飛翔する意欲作である。
オンライン対戦においても、部屋作成者が常に親になる先手必勝ルール、ゲーム中に
誰かが落ちたら対戦強制終了のちゃぶ卓返しルール、連戦不可能な一期一会ルールと、
斬新なルールを数多く採用し、歴戦の麻雀ファンをも大いに唸らせた。
社員が喋ったような出来のボイスデータを販売した上で、数日後に販売中止、返金対応と
DLCにもぬかりはない。発売初日に謝罪文を出す手厚いサポート体制に加え、
「素人が作ったのか?」との声に応えて社員ブログ書き手が麻雀素人をカミングアウトする
サービス精神も好印象。これほどの逸材ソフトが、シンプルもびっくりのお求めにくい
3990円と言うお値打ち価格。不景気を物ともせぬ大胆な価格設定がまたたまらない。
時は2008年12月。師走である。
そんな年末進行が始まる慌ただしさの中、既にノミネートされているにも関わらず
パッチにより同一作品が改めてノミネートされるという奇跡が起こった。
宇宙麻雀再来と揶揄される「ジャンライン」である。
元々致命的なバグが多数搭載されていたが「パッチをあてたら更にバグが酷くなった」
という病院ならば医療事故レベルの問題が多数発生している。
役満多発のチート配牌・ゲーム進行速度低下・フリーズポイント増加等、もはやこの辺は愛嬌と言うものだろう。
…なぜなら私たちは歴史が変わる瞬間に立ち会えたのだ。
ルールを根底から覆す、麻雀業界震撼の新ルール「先ヅモ」システムの搭載である。
ロンしようと思ったら先にツモられていた。何を言ってるのか分からねーと思うが俺にも分からねー。
というか誰にも分からねー。勿論製作陣も分かってないのだろう。
パッチをあてた数時間後、ユーザーのご自宅に鳥避けが一つ増えていることを想像すると涙を禁じ得ない。
そして、驚く事に公式掲示板、ブログが満足したかの様なメッセージを残し閉鎖した・・・。
HDDなどの大容量ストレージを搭載し、オンライン経由で修正を行えるようになった今世代のゲーム機では
ゲームに支障をきたす不具合が生じた場合でも修正可能なため、
「それだけで大賞を狙うのは難しい」、「年内に修正されたら当然選外」などの厳しい意見もあった。
が、この「ジャンライン」はパッチを当てても不具合に不具合を重ねるという愚行を晒し、
オンライン機能が標準搭載された今世代機に於ける、新しいクソゲーの在り方を示してくれたと言えるだろう。
たとえオンライン修正パッチを配布しようとも、クソゲーは確実に存在するのである。
2008年12月4日。年の瀬が迫る慌ただしさの中、クソゲスレを震撼させる事件が発生した。
以前よりクソゲーとの噂が囁かれてきた、「ジャンライン」の修正パッチ配信である。
そもそもパッチとはゲーム進行における不具合やバグを修正するためのプログラムであり、
購入者やスレ住民の多くはようやく配布された修正パッチの適用により、
ジャンラインがもたらした混沌は速やかに収束するであろうという無難な見解で推移していた。
しかし、彼らの淡い期待は脆くも崩れ去った。
肝心の修正パッチの内容は、一部のバグが未修正のまま放置され、さらには役満多発のチート配牌の増加、
ゲーム進行速度低下、フリーズポイントの増加等、どう考えても改悪という表現しか考えられないような、
我々が従来持っていたパッチという概念を根底から覆す斬新なものであったのだ。
だが、上記に挙げた改悪点はいわば前座に過ぎない。我々はさらなる混沌を次々と目の当たりにするのである。
本来ならばポンをした後にしか行えない「加カン」というコマンドが、なぜか「チー」をした牌に行えたり、
「1ソウに発が加カンできた」、「ポンしたら2ピンと4萬と8萬がセットになって晒された」、「白をカンしたはずなのに何故か1萬と3萬が一緒に飛んでいった」
などという常識では考えられない奇怪な現象が次々と報告され、とどまる事を知らないジャンラインの快進撃にスレ住民は大いに沸き立った。
極めつけは麻雀というゲームのルールを根底から覆す、麻雀業界震撼の新ルール「先ヅモ」システムの搭載である。
ロンしようと思ったら先にツモられていた。何を言ってるのか分からねーと思うが俺にも分からねー。
というか誰にも分からねー。勿論製作陣も分かってないのだろう。
パッチをあてた数時間後、ユーザーのご自宅に鳥避けが一つ増えていることを想像すると涙を禁じ得ない。
そしてさらに驚く事に公式掲示板、そしてブログが満足したかの様なメッセージを残し閉鎖した…。
こうして異次元麻雀と散々揶揄されてきたジャンラインは、名前が示すように麻雀(ジャン)のこえてはならない一線(ライン)をこえてしまったのである。
HDDなどの大容量ストレージを搭載し、オンライン経由で修正を行えるようになった今世代のゲーム機では
ゲームに支障をきたす不具合が生じた場合でも修正可能なため、
「それだけで大賞を狙うのは難しい」、「年内に修正されたら当然選外」などの厳しい意見もあった。
が、この「ジャンライン」はパッチを当てても不具合に不具合を重ねるという愚行を晒し、
オンライン機能が標準搭載された今世代機に於ける、新しいクソゲーの在り方を示してくれたと言えるだろう。
たとえオンライン修正パッチを配布しようとも、クソゲーは確実に存在するのである。
「これは麻雀ではない、ジャンラインだ」
2008年12月4日。年の瀬が迫る慌ただしさの中、クソゲスレを震撼させる事件が発生した。
年末商戦を控え、ダメジャー2を初めとするまだ見ぬクソに住人が思いを馳せる中、
既にノミネートされているにも関わらずパッチにより同一作品が改めてノミネートされるという奇跡が起こった。
宇宙麻雀再来と揶揄される「ジャンライン」である。
そもそもパッチとはゲーム進行における不具合やバグを修正するためのプログラムであり、
購入者やスレ住民の多くはようやく配布された修正パッチの適用により、
ジャンラインがもたらした混沌は速やかに収束するであろうという無難な見解で推移していた。
しかし、彼らの淡い期待は脆くも崩れ去った。
ジャンライン製作会社のレコムが我々に送り出したパッチの内容は、
「修正」というよりも「改悪」でなかったら何かの呪いとしか思えぬものであり、
怪我をして病院に行ったら医療ミスどころか得体の知れぬ怪獣に改造されて戻ってきたような惨状であった。
本来ならば4枚同じ絵柄をそろえた場合に行われる「カン」という行為をしたら何故か関係ない牌が巻き込まれた、
本来ならば3枚同じ絵柄のセットを作る「ポン」という行為をしたら何故か関係ない牌が巻き込まれたなどの、
これらの麻雀というゲームの根幹に関わる不可思議な現象にスレは沸き立った。
そもそも麻雀という完成されたルールのゲームを再現する試みは初代ファミコンの頃から無数に存在し、
ノウハウも蓄積された現代になってルールを完全に破壊するようなソフトが現れること自体が不可思議である。
この事態は麻雀を知る住民に「果たして俺たちの知っている麻雀は正しかったのか」という疑問を抱かせるほどであったが、
逆にこれを機会に麻雀のルールを覚えようとする住民も現れ、ある意味では麻雀の普及に貢献したともいえよう。
また、麻雀を知らない人間にも一見して解るような改悪点が、ジャンラインというソフトの価値を高めている。
「牌がちょっと斜めになった」「手牌が突然ワープ」「まだ切ってもいない牌で上がられた」「牌の選択が飛び飛びにしか出来なくなった」……
このように卓上の時間と空間が歪んでいるとしか思えない数々の現象を眼前にした声、
「卓上にx,y,z軸の三次元にジャン軸(ライン)を加えた四次元空間が現れている」
――「宇宙麻雀」を超えた「四次元麻雀」がここに現れたのだ。
また、これらの致命的なバグだけに飽き足らず、
「パッチ配信直後に公式ブログと掲示板が閉鎖」「メールに対するコピペ丸出しの返信」といった、
昨今のクソゲー事情に欠かせない「問題ある運営」という要素もしっかり抑えている。
中でも「抗議の電話に対する『覚悟しています』という悲壮な返事」は、スレ住民に会社の悲惨な状態を偲ばせて余りあるものであった。
なお、先に挙げた様々なバグと運営についての情報は、殆どがコテハンのppanic氏によって検証つきで投下されたものである。
彼の不可解なまでの献身的努力には心からの敬意を表すと共に、彼のようなデバッガーが一人でもレコムにいたら……という虚しい想像をせざるを得ない。
それでは最後に、このゲームの歪みをある意味象徴し、四八マンに次ぐスレのアイドルとなった
DLC配信コンテンツのアイコン「ジャッシー(仮)」にこのゲームの総括をしてもらおう。
/レ'゚`Y´ ゚ヽ- 、 /
/ ̄ ̄`ヾー'^ ー′ V /
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| 〈 二) <これは麻雀ではない、ジャンラインだ。
\ V | \_____
(ヽ Y⌒ー⌒ー'⌒) /^ /)
(((i )i⌒⌒⌒⌒∪¨ /^ ‐( i)))
/∠(^Y⌒Y⌒Y⌒Y^ー―ゝ \
「太陽系から出て行け」と言ったクソゲーマーがいた。僕たちは今、宇宙の向こう側を見ている。
かつて、クソゲーとは「点」であった。
家庭用ゲームのソフトに納まっている以上、その内容がどんなものであれ、一度(未)完成して出荷されてしてしまえばそれ以上に拡張されることはなかった。
ジャンラインも例外ではなく、多くの優秀な「点」のうちの一つとして埋もれていた。
しかしまるで12月の終わりに生まれたとされる福音のことを嘲笑うかのように、ジャンラインは再誕する。
改善点は皆無、数多くの追加バグをひっさげて登場した「パッチ」というあらたな点によって、ジャンラインは一つの点から「ライン」へと進化を遂げたのだ。
超えてはいけない一線、その向こう側の地獄を我々に教えるために。
ジャンラインは麻雀などではない。
現代のコズミックホラー作家、レコムが麻雀のルールブックを枕にして見た悪夢である。
絶対零度の外宇宙環境では、ゲームはなす術も無くフリーズを繰り返し、無力な人間には鳴きの牌をまともに選択することもままならない。
相手の切り牌の位置を確認する余裕などあろう筈も無い。
カンをすれば牌が傾き、選択肢に「はい」が三つ並び、鳴いたときに違う牌が混ざることなど、外宇宙の混沌の中では些細な日常に過ぎない。
場に出てすらいない牌がプレイヤーの間を動き回り、牌と牌とが融合し、ロンした筈なのに先にツモられる様はまるで量子物理学のモデルを見ているようだ。
「ライン」の向こう側はまさしく超宇宙的な恐怖で満ちていて、麻雀のルールはおろか通常の物理法則すら通用しないのがお分かりいただけるだろう。
この邪神を迎えるために、レコムは召喚の呪文たる社員ボイスをDLCとして配布し、公式掲示板およびブログを封鎖するという万全の態勢を作り上げた。
余計な質問をした者には呪いのコピペ謝罪文を送りつけるあたりに、レコムの本気が伺えるだろう。
麻雀、それは人類の英知が詰まったテーブルゲームのはずだった。
十九世紀の中国で生まれたこのゲームは、今日に至るまで「より面白くなるように」洗練され続けてきた。
テレビゲームの麻雀も、よりバグを少なく、よりルールに忠実にプレイできるよう進歩を重ねた結果、今日ではフリーゲームのものですらまともに遊べるようになっている。
そんな人類の輝かしい業績など、吹けば飛ぶような脆いものでしかないと、ジャンラインは証明してくれた。
次世代機の家庭用クソゲーは、「パッチによる悪化」という無限の可能性を手に入れてしまった。
ジャンラインを基点とする、人類の想像を超えた地獄へと繋がるライン
このラインがどこまで伸びているのかを知る者は、いない。