Piaキャロットへようこそ!!4 〜夏の恋活〜?

簡単なゲーム解説

朝SLG :勉強・鍛錬・休養の他、女の子に会いに行く事ができる。
仕事SLG :ただの育成。
仕事帰り会話イベント :その日出勤している女の子に話しかける事ができる。
夜SLG :勉強・鍛錬・休養の他、女の子に会いに行く事ができる。

基本的にゲーム内の1日は上記の4段階のパートに分かれており、パラメーターを上げながら女の子との関係を深めていく事になる。
朝・夜のSLGパートは、勉強で学力をあげたり、鍛錬で体力をあげたり、休養して体調を回復させる事ができる。
また、このとき別の場所に移動する事もでき、女の子のアイコンがある地点に移動すると会話イベントが始まる。
この会話イベントが重要で、数日にわたって連続で発生したり、そのキャラのルートに入るために必須であったりするため、
勉強・鍛錬はできるだけこれらイベントの無い日に行うか、あるいは進行に必要が無さそうなイベントしか起きない日を狙って行う必要がある。

仕事SLGパートでは、フロア・厨房・倉庫・デリバリー・店周りの5つの中から担当部署を自分で選ぶ事になる。
選んだ部署によって上昇するパラメーターが異なるので、できるだけバランスよく選択しよう!
………というかデリバリーだけ選んでれば中盤過ぎには(仕事分野の)全パラメータMAXなのであんま気にしなくてもいいかもしれない…。

仕事帰り会話イベントパートでは、その日出勤していたキャラの中から1人だけ選んで会話ができる。

基本的にはこの流れを繰り返しながら攻略対象キャラとの仲を深めていく事になる。
また、毎週日曜日には(と言ってもゲーム内では3回しか選べないが)その週の休日を選べるパートがあり、
一週間の中で一日だけ自由に休日を設定する事ができる。


さて、説明も終わったのでこのSLGパートが如何に無駄かをシナリオより前に語っておく事にする。
当ゲームはパラメータの値によってグッドエンド・バッドエンドの分岐を行っており、
パラメータが低い場合はどんなに女の子と親密になっていようが強制的にバッドエンドへ移行する。
各キャラによって必要なパラメーターの値は微妙に違うらしいのだが、ゲーム内にそのような説明やヒントは一切無いので、
とりあえずどのキャラを選ぼうにも全パラメータMAXを目指す必要が出てくる。
そうなってくると問題になるのは「勉強(学力)」と「鍛錬(体力)」だ。
何に使われているのかまったく説明の無い「学力」と、回復力が上がるものの大して意味の無い「体力」は基本的に朝夜のSLGパートでしか上げる事ができず、
狙っているキャラの会話イベントがある日は必然的に鍛えることが出来なくなってくる。
一応、会話イベントが無い日もチラホラあるにはあるのだがそれだけでは微妙にパラメータが足りなくなる場合があるため、
ゲーム中で数回、飛ばさなければいけない会話イベントも出てくる。ゲームシステムのために一部シナリオを殺しているのだ。

この2つのパラメータが無かったとしてもまだ問題はある。
このゲームは隠しキャラ1人を除くと、毎日朝晩ひたすら攻略対象の場所に移動し、会話イベントを発生させ続ける作業が発生するのだ。
1日2回、仕事後の会話イベントを含めると3回、攻略対象を選択する必要がある。これを約30日もの間繰り返す。当然、休日も攻略対象に合わせなければいけない。
全キャラクリアを目指すならそれを8ルート分こなさなければならないのだ。
かなり序盤から攻略対象キャラを絞らなければいけないため、同時攻略もほぼ不可能である。
ハッキリ言ってこんな事をさせられるくらいなら「ゲームスタート時に1キャラ選んだら後は最後までそのルート」という形の方が数百倍マシであった。

しかも各SLGパートは一度選択したらキャンセルは効かないため、(一応、移動画面だけはキャンセルできる)
間違った項目を選択してしまったら悲惨である。それも、その日にしか起きない必須イベントだったりしたら………。
ロードし直せばいいと思うかもしれないが、セーブロード周りもかなり不愉快な作りになっており、
セーブ数が増えれば増えるほどロード画面の操作が鈍重になるという謎要素がある。
このため殆どセーブせずにゲームを進め、途中で一つSLGパートで選択を間違えただけでゲーム序盤からやり直すハメになった時の気持ちは筆舌に尽くし難い。
また、仕事SLG・仕事帰り会話イベント・休日選択パートでは何故かセーブ画面を開く事ができないため、直前の会話文でセーブしておかなければいけない。

不満はまだある。
朝・夜SLGパートの移動は、ヒロインが居る場所の他にもいくつか行ける場所があるのだが、
そのほとんどがゲーム開始からオールクリアまで一切何のイベントも起きない場所だ。
具体的に言えば、移動先は19箇所あるが、そのうち会話イベントがあるのは8箇所のみで、
それ以外はまったく何の意味もない、ただの移動パートでのリセット回数を増やすためだけの妨害デコイである。何度間違ってはロードし直した事か…!
(隠しキャラ中でたった一回だけ使用される場所もあるが…それでも10箇所は全く「移動」でのイベントが無い事に……)

SLGパートが終了した時にパラメータウィンドウが一瞬現れてアイコンが増減するのだが、
本当に一瞬しか現れないのでどのパラメータが増減したのかが非常に分かりにくい。
また、パラメータの項目が1つ増減するごとに「ウィンドウが現れる」→「アイコンが増減する」→「ウィンドウが消える」と繰り返すため、
「3回ウィンドウ出たけど何が増えたのかさっぱりわからん」という事が頻繁に発生する。

仕事SLGパートは完全に不要であり、
まず隠しキャラ以外では全編を通して「1箇所」しか、選んだ仕事によって発生イベントが変化する所がない。しかも別に発生させる必要すら無かったりする。
隠しキャラの方は最初から最後までデリバリーしてれば良いだけである。一体何のためのシステムなんだこれ?

各SLGパートには選んだ部署によってそれぞれSDキャラのチップアニメーションが入る。
一応ボタンで飛ばせる(なんかやけに感度悪いが)し、コンフィグでOFFにできるのは評価できる点だが、
そもそもこんなダルいゲームで最初から最後までこのアニメーションONのままプレイし続ける人間などまず存在しないし、
こんなところに力を入れるならそれより先に修正すべき点があるだろうと声を大にして訴えたい。
まぁ、序盤しか見る事は無いけど一応ドット絵頑張っているところは良い。女の子のSDキャラはそこそこ可愛いと言える。
主人公の横顔がキモかったり、店周りの仕事をさせると誰もいない空間に向かって話しかけながらチラシを渡そうとする主人公の悲しい姿を見る事になるのは、御愛嬌と言う事にしておこうか。


…この通り、SLGパートだけでも酷い出来だった。
SLG部分がシナリオを台無しにする箇所もゲーム中に多々あるため、完全に不要なシステムである。
まぁ、「シナリオを台無し」と言ってもシナリオ部分も散々な出来であるため、「負の部分が増幅される」と表現した方が正しいか。


では、シナリオの解説に移ろう。
まずは簡単なキャラクター紹介を。○は攻略可能、×は攻略不可。

×羽瀬川 太一 : 主人公。
○羽瀬川 朱美 : 主人公のいとこ。piaキャロット7号店の店長。主にフロアか店周りを担当。
○羽瀬川 ミサ : 主人公の実妹。主にフロアを担当。
○滝川 ゆな  : 主人公の幼馴染。主にフロアを担当。
○桜庭 よしみ : 格ゲー好きの女の子。主に倉庫を担当。
×桜庭 アリス : よしみの母親。主に厨房を担当。
○真柴 さゆり : 7号店のマネージャー(でもバイト)。主にフロアを担当。
○神峰 彩花  : ミサの友達。主にフロアか店周りを担当。
○北川 蒼空  : 2号店から夏の間だけのヘルプとして来ている女の子。主にフロアを担当。
○星野 はるな : デリバリーの配達先の病院で出会う女の子。隠しキャラ。
×春雅 : 主人公の友人。二次元の世界にしか興味の無い男。主にデリバリーを担当。

以降、各キャラのあらすじ及びシナリオ解説である。

注意点として、
・勉強や鍛錬をちょこちょこ行わないとパラメータが足りないので、会話イベントを飛ばした日もある。(出来るだけ本筋と関わらない日を選んだが。)
・プレイの仕方によってはイベント発生日が前後にズレ込む可能性がある。
・全てのイベントを発生させなくてもグッドエンドに辿り着ける上に、各イベントの発生条件が良くわからないので、
 人によって「あれ、あのイベントねぇの?」「え?こんなイベントあったっけ?」と思うような箇所があるかもしれない。
・全キャラの開始からエンディングまでをほぼ全て(と言っても端折って)書くので、ネタバレどころではない。プレイしてみたいと言う人は読むのを控えた方が良い。
・一応前に全キャラクリアしていたが、初心に戻る意味を含めて全てのキャラのシナリオを1からじっくり読み返している。
・あまりにも酷い箇所では文章の書き方が感情的(特に蒼空シナリオ全般)になるので、不愉快に思われる方もいるかもしれない。
・一文字一文字ネチネチと舐めるように呼んでいるので、重箱の隅をつつくような点も全て書き記している。

以上の点を留意しておいてほしい…。

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■■OP■■
アキレス腱を切ってしまった事で陸上をやめ、完治はしたものの、なんかやり直す気になれない主人公。
親戚のお姉さんである朱美からの電話がきっかけで、夏休みに2日ほど故郷の街へ行く事に。
朱美のところで世話してくれるという話だったので、殆ど金を持たずに主人公は故郷へと新幹線(?)で帰ってきた。
だがこれは朱美の罠で、社員寮に泊らせる代わりに朱美が店長をやっているファミレスで
1ヶ月バイトしろとか言われる。断ろうにも金がないので帰れない。
そのすぐ後、ファミレスのスタッフであるさゆりが来て面接するとか言い出す。
「受験を控えてると聞きましたが、バイトなどして進学は問題ないのですか?」やりたくてやってるわけじゃねーよカス!!
なお、採用不採用を決めるのもさゆり。この辺のやり取りでは朱美はまったく役に立っていない。
また、主人公のバイト初日、朱美はクレーム電話に対応できず主人公に受話器を無理矢理押しつけてくる。
この辺でもう「朱美は頭が残念な人なんだな」というイメージが定着する。マジうぜぇ。


…ところで、ゲーム開始日は7月26日で、主人公の家に朱美から電話がかかってくるのは「10日ほど前」と記述されている。
つまり電話がかかってきた日は7月16日前後なのだが、その回想の中で「夏休みに入り2日ほどすると、リビングの電話が鳴り響いた」と記述される。
主人公の学校は7月14日から夏休みなのかぁ……一応陸上の名門って設定なんだが、ゆとりっぷりが凄まじいなぁ…。



■■朱美シナリオ■■
朱美 = 主人公のいとこのお姉さん。ゲーム中では実妹の次に出演する女の子。

序盤、主人公は朱美に何度か勉強を教えてもらう事になる。
主人公曰く「朱美は教師になれる程度には頭が良く、教え方も分かりやすい」らしいのだが、
OPからずっと「頭の残念な人」というイメージが定着してるので勉強だけはできると言われても疑問を感じる。
3日連続でイベントが発生し、最終日には中学英語程度の難易度のテストがあり、合格するとプールのチケットを貰える。
(以後勉強についてシナリオ中で触れられる事は一切無い。また、学力のパラメータによってシナリオ内容は変化しない。)

朝の移動パートで会話してるのに、仕事前にもあらおはようとか言われる。痴呆か何かだろうか。

主人公の勉強イベントが終わると、次は朱美がパソコンの扱い方について主人公から教わるイベントが発生する。
朱美はPCの電源すらマトモに入れられない。在庫の確認や、経費・売上の管理は全部さゆりがやっているという話を聞ける。どんどん残念な人になっていくな。

●PCイベントでの会話から抜粋
「(主人公の名前)にこっち来てもらって本当に助かってるわ。改めて……お礼を言うわね。ありがとう。」
「実は俺の方も……すごく楽しいと思ってたんだ。」
一体ここまでのシナリオのどの辺で「すごく楽しい」と主人公は感じていたのだろうか。つーか会話になってねぇ!
この辺から「主人公の感覚」と「プレイヤーの感覚」の乖離が加速し、感情移入が難しくなってくる。

PCイベント最終日、朱美の操作が原因でPCが煙を噴いて壊れる。
不良品だったんじゃないかという発想には至らず、あくまでも朱美の操作のせいということになる。

ここまでの件で必要以上に気に入って貰えたらしく、休日にプールに誘ったらOK貰えた。なお、朱美シナリオで休日にイベントがあるのはここだけ。
イベント中、なんか主人公は朱美の事を既に好きになってるっぽい文章がある。
どうでもいい事だが、プールの画像は背景・イベントCG両方とも一般客が1人たりとも描きこまれていない。
異様に広いプールなのに、主人公と朱美以外誰もいない。もちろん監視員や従業員らしき人物もない。

ある日、バイト中に突然主人公の足の古傷が痛みだす。
「完治した」とここまでに何度も言っているのに、突然「たまに痛む時があるんだ」とか言い出す主人公。んなこと一切聞いてねーぞ!
この件に関して何故か朱美は責任を感じ、
「店長の、私の……みんなへの気配りがたりないからよ。普段から、(主人公)の足の事を気遣っていればこんなことにならなかったのに」と言う。
いや、まったくその通りなのだがその前にOPで騙した事を先に謝れやks。
しかし主人公は朱美のこのセリフに対して感激し、「迷惑をかけたのに俺の事を心から気遣ってくれる。情けないし、申し訳ない気持ちでいっぱいだ」とか思っちゃう。
なお、これから先シナリオ中でこの件に関して触れる事は一度もない。
後述するが、主人公も朱美も「そんな事無かったよ」と言わんばかりに翌日以降は忘却の彼方である。

夏の花火大会に向けて何か店としてイベントをしたいと思っているが、どうにも良い案が出ない朱美。
疲れてる朱美と話をしたら、翌朝には男女の仲になっていた。何を言ってるかわからねーと思うが、俺もよくわからない。

夏の花火大会の日は店を早くから開けて営業するという事になる。ただし早朝から出るのは一部スタッフだけ。
これに対しさやかが「主人公は人一倍体力があるから早朝から出ろ」とかいう。
まぁ、それはいいとしてその言葉に朱美が「ねえ、(主人公の名前)いいでしょう??」と同調する。ちょっと前の古傷云々の時のやり取りはなんだったんだコラ!!

この辺からしばらくこれと言って特筆する事はない。
イベント自体は発生しているのだが、どうもぶつ切り感がする。このぶつ切りの後で2,3回ほどセクロスしてるような気がするが、よくわからない。
知らんうちに主人公と朱美はラブラブになっている。プレイヤーは置いてけぼりだよ!
ちょこちょこ店の売り上げが落ちている的な事を言われる。伏線だろうか。

シナリオ後半、スタッフ全員で研修旅行として5号店に行く。(主人公達の店は7号店)
研修と言っても店の中を見て、あとは5号店の経営方針をちょっと聞くだけ。
その後海に行くが、朱美はなんか落ち込んでてその部分は即終了する。夜はパーティーもあるが、こっちも即終了する。この辺のシナリオ量はボタン20回分くらいだろうか。
朱美が居ないので探しに行ったら砂浜に居た。なんか、オーナーから売上の事で怒られると思ったら、励まされたので逆に落ち込んだそうな。うぜぇ。
気付いたら朝になってる。主人公は「実りのある旅行だったと思う。思い出も出来たし……」と言うが、どの辺が思い出に残ったのかはよくわからない。

翌日、なんか「売上が急落してる!」と朱美が騒いでる。そりゃ、2日もスタッフ全員で旅行に行ってれば下がるに決まってるだろ。
しかも話を聞いた限りではそこまで落ちているわけでもないっぽい。徐々に下がってきている程度。
でもそれをやたら気にして朱美は必要以上に落ち込んだり騒いだりしている。マジうぜぇ。
最終的には「店が潰れる!」と泣き出す。シナリオもなんとなく「あ、プレイヤーを泣かせようとしてるんかな?」と思うような書き方になる。
しかし上記のように別に深刻な事態でもなく、単に朱美1人がえらいこっちゃと思っているだけなので別に感動なんかしない。

この辺りから主人公が不調を訴えるシーンが挿入されるようになってくる。
「『体調』が悪いな、休んでないせいかな?」と言うが、休んでようが体力・体調のパラメータがMAXだろうが確実に発生する。
体調はどんどん悪化(もう一度言うがパラメータの「体調」はMAX健康)していき、それが心配で朱美は仕事が手に付かなくなり、失敗ばかりするようになる。
マトモに会話ができなくなったり、注文とる機械を爆発させたりする。意味がわからない。

そして朱美と倉庫整理をしていると、主人公は倒れてしまう。何度も言うが「体調」はMAX良好である。
ここで「過去にも朱美のために病気なのに無茶をして起き上がれなくなった事がある」というモノローグが入る。今回は病気どころか「体調」は健康体そのものである。
主人公は過去の出来事と現在を比べ、「つまり……今の俺と、まったく同じだ。」と言い出す。どこがどう同じなんだろうか。
朱美は朱美で「体調が悪い事に薄うす気付いていながら、休ませられなかったのは店長である自分のミスだ」とか言う。あんた主人公の古傷云々の時の事まったく覚えてないのか!?
あのすぐ後の花火大会で早朝〜営業終了までの長時間シフトに主人公を突っ込んだくせに!!
(なお、古傷の話についてはあれから1度たりとも触れられない。どうやら本気で忘れ去られているようだ。)
心配をかけてしまった事に、朱美に対して主人公は謝る。別に、お前が謝る必要は無い。謝るべきは体調MAXでも倒れるようなシナリオを書いたライターである。

朱美が仕事をやめるとか言い出す。
主人公が倒れた事と店の売り上げが落ちている事が原因らしいが、シナリオ内容は「売上」の方に重点を置いてる。主人公倒れた意味無し。
何故こんなに売上を気にしているのかというと、朱美は4号店でも店長だったのだが、その時も売上がマズくて辞職しようとしたそうだ。
オーナー曰く、「まぁ、良くはなかったけど、別に辞めさせるほど悪くもなかったよ。」 …朱美さんの残念っぷりがここでも上昇する。
そこでなんとか引きとめて、「7号店を新たにオープンするから、そっちで店長やってよ」という事にしたらしい。
そんな辞令出す方も出す方だが、請ける方も請ける方だ。つーか、売上の改善の仕方について特に勉強もせずに新規店舗に行って店長やっても、上がるわけねーだろ!!
主人公はここで「俺、大学の経営学部に進学するよ!そしてこの店の経営を支えるよ!!」と言って朱美の辞職を阻止する。それまで店もつんだろうか。
翌日、「ヒラに降格してもいいからまだここで働かせてください!」と従業員とオーナーに頭を下げる朱美。
これに対するオーナーの解決策が、「オーナー自身が7号店の店長となって経営面を支えるので、朱美は店長代理として引き続き頑張ってくれたまえ」…とのこと。
主人公の決意、台無し。

※piaキャロットは基本的に親族経営で、朱美もオーナーの親戚。オーナーが朱美を店長にした理由は「笑顔が素敵だったから」という一点だけ。
店の管理全部やってるさゆりか、店のコスト効率化に心血を注ぐ蒼空あたりを店長にしてやれよ、マジで。
こんな朱美みたいな役立たずはヒラで充分だわ。
つーかそういう解決策は4号店の店長辞める時にやっておけや!!!

話は変わるが、他のギャルゲーにも良くある事だが、攻略対象キャラのイベントを進めている間はその他の女の子はほぼ完全にフェードアウトする。
基本的に現在の攻略対象との会話のみで進行し、例え他のキャラがでても2言3言当たり障りのないやり取りがあるだけ。
一切シナリオ中に絡んでこないキャラもいるため、存在すら忘れてしまうキャラもいる。
…まぁ、ここまではいいんだ。他のギャルゲでもよくある事だし。
しかし終盤の朱美が仕事をやめる続けるで大騒ぎするあたりになると、それまでシナリオに絡んでこなかったキャラが
「実は私は優しかったんです」みたいなオーラを無意味に放つ。でも放つだけ。以降も一切シナリオには絡んでこない。何だこいつ。

そしてバイト最終日。特にイベントは無い。


バイトが終わった翌日、主人公(と妹)は東京へ帰る事になる。
すげぇどうでもいいけど、この日の朝も無意味にパラメータの「体調」が1ポイント回復する。何故かガッカリした。

主人公「お前、この一ヶ月どうだった?」
妹「バイト楽しかったよ。私も成長できたし。」
主人公「ふーん。ほんとこの一ヶ月はなんだったんだろ。よくわかんね。」
妹「またこようね!」
主人公「そうだな、またバイトしにくるかぁ!」












( ゚д゚)…

本当に目を疑った。ここまでやっておいて、そんな終わり方をするのか。
どうやらパラメータが足りなかったらしく、いくつか残ってたセーブデータで育成をやり直そうにも日数が足りず、最初からシナリオをやり直すハメに。


最初からやり直してパラメータをほぼ全てMAXにし、バイト最終日が終わった。
やはり主人公は東京に帰る事になるが、前回とは場面が違う。ちゃんとグッドエンドに入れたらしい。
主人公の進学後の再会を約束し、朱美と主人公は別れる。

スタッフロール後、後日談。

7ヶ月後。この間主人公と朱美は一度も会っていなかったようだ。
主人公は故郷の大学(経営学部)に合格し、この春からそこに通う予定だ。
受験やら面接やらで大学に行った時に会わなかったんだろうか。まぁ、スルーしとこう。
そして主人公は故郷へと再び帰ってきた。そこで主人公を待っていたのは…

妊娠した、朱美だった。

朱美「あなたがパパよ。あなたのお母さんにだけは前々から教えてたんだけどね。」



                 完








( д )  ゚  ゚


いやいやいやいやいやいやいやいや!!!!!!
なんだこれ、気付いたら彼女になってて気付いたら妊娠してただと!?ふざけてんのか!!
つーか主人公は大学どうするんだよ!せっかく合格したのに!つーか母親も学生の息子が女孕ませたの知ってて大学受験させたのかよ!!!
ファミレスはどうすんだ!?さすがに身重だったり出産直後から店長代理として出張って行くわけにもいかんだろ!?
あれだけ1人で騒いでおいてこんな結果かよ!元エロゲにこんな事言うのもアレだが、避妊はしなかったのか!?本当に主人公の子なのか!?
なに「俺達はこれからも幸せだ!」みたいなモノローグでタイトル画面に戻るんだよ!!どうすんだよお前ら!!!
主人公の決意、ホントに台無しじゃないか………。


▲朱美シナリオ評
とにかく朱美のキャラが「頭の残念な人」という枠から一歩も外に出ない。
いちいち文章の最後にハートマークのようなものが付加されているのもうざいが、キャラそのもののうざさがMAXなのでそっちは自然に慣れる。
主人公が朱美の事を好きになる過程の描写が薄く、しかも突然付き合い始めるのでプレイヤーは置いてけぼり。
序盤・中盤のイベントは完全に独立していて後半への伏線は一切無いし、また、以前起きていた出来事も
主人公も朱美も他のスタッフも全員が忘却していて、また似たような問題を起こす。
一応反省はするが、すぐに「そんな事無かったよ?」みたいなシナリオ展開が始まる。
後半の主人公の体調も、SLGパートとの連動が一切無いため、プレイヤーとしては「なんでお前そんな調子悪いん?」という疑問が強く、
シナリオ内容に対して突っ込みを入れ続けるしかない。
そして終盤、主人公が朱美を助けようと決意するも二重に台無しに。
製作者は最初から最後まで一度でも通してプレイしたのだろうか。
一体このキャラのどこに萌えればいいのかがわからない。
というか、なんか輪郭に対する顔のパーツの位置が気になるので立ち絵は殆ど見ないようにしてた。
かなり突っ込み突っ込みを入れるように最初から最後までのあらすじを書いたが、実際プレイをしてみると「唖然」とさせられる。
バッドエンドでもグッドエンドでも、プレイヤー自身が「…このシナリオは一体何だったんだろう。」と思ってしまうほどに心に残らない。再プレイする気力もまったく湧かない。
なお筆者はこのあらすじを書くためと、SLGパートの検証のために朱美シナリオを5回ほどプレイした。
既読スキップにしてるのに文章中でボタン操作を要求してきたり、かと思えばいくらボタンを押しても既読スキップが解除されない場面もあったりしてゲンナリした。
つまらないよぅ…


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■■よしみシナリオ■■
よしみ = 攻略対象。日本人の父親と米国人の母親のハーフ。
アリス = よしみの実母。米国人。攻略ルートが移植に際して削除された人。

よしみは主人公と同い年…らしいのだがなんか設定が安定してない。途中で「主人公より年下」という記述があったりする。
よしみにはアリスという若い母親がおり、2人でpiaキャロでバイトしてる。
このゲームで最も作画に問題のあるキャラ。
母親(アリス)も同じ原画師だが、アリスの方が絵もキャラづくりも上なため、相対的によしみの評価は低くなると言わざるを得ない。
よしみとアリスはシナリオの半分以上が2人1セットで描写されており、基本的にはこの母子の掛け合いで話が進行する。
主人公はアリスの元旦那(故人)の若い頃にそっくりらしく、出会って早々にアリスから過剰な好意を寄せられる。
一応、故郷に帰ってきた日の当日にゲーセン前あたりでよしみとも出会っているのだが、
とかくシナリオ的にも絵的にもアリスが前面にでてくる事が多いので、よしみは非常に影が薄い。
そういえばオーナーもアリスの元旦那の壮年期にそっくりだという設定があるのだが、結局この設定は最後まで二度と見る事は無かった。
削除されたアリスルートには何かこの設定を活かせるような描写があったのだろうか。
とりあえずアリスが主人公を誘惑する→よしみがアリスに突っ込みを入れるというテンプレがしばらく続く。
よしみと二人きりになれるのは格ゲーやってる時くらい。やたら格ゲー用語がでてくるので目が滑る。プレイヤー置いてけぼり。
主人公とよしみの格ゲーの腕は同等らしい。
ゲーセンで遊び続けられるほど主人公に経済的な余裕がないため、主人公の部屋かよしみの部屋にある据置機で対戦しようという話になる。

よしみルートに入るには、よしみとアリスの住む家に朝晩通い続ける必要がある。
毎日毎日、バイト前とバイト後に……。まだ知り合って数日程度しか経ってもいないのに…。

アリスに誘惑されるうちに、主人公とアリスが仲良くなっている。
よしみはただ格ゲー強くなっていってるだけ。たった4日でゲーセンで100連勝出来るくらいに上達したらしい。んなわけねぇだろ!!

アリスがしつこいので、アリスを置いてよしみと二人で公園へ出かける。デートみたいだな、と言ってみるが爆笑される。
少なくともこの時点ではお互いに男女として意識していないという描写なのだろうと思われる。
まぁ、格ゲーしかしてないもんな。

8月5日、なんかよしみが大食い大会に出場してた。しかも決勝戦まで進んでた。アリスが応援してる。
低レベルな香りがする一枚絵が表示されているが、画面の半分は対戦相手の大男だ。誰が喜ぶんだこんな絵。
ちなみにここまで「よしみが大食い」という設定はまったく聞いた事が無かった。どこから出てきたんだ?この設定。
すげぇ白ける進行の末、よしみが優勝して賞金20万円をゲットする。
アリス「このお金で優勝パーティーでもしようかしら」
主人公「お、いいですね、それ!!」
主人公、人の金でノリノリである。
アリス「行くのはあのお店ね」
よしみ「焼き肉屋だね」
主人公「もう食べ物は見たくない…」
突然数秒前のノリノリっぷりを覆し、こんな事を発言する主人公。パーティーって、何だと思ってたんだよ。
主人公に断られてよしみとアリスは残念そうにその場を去る。
…その直後


主人公「あ、そういや俺、まだ飯食ってないや。パンでも買って帰ろ。」


( ゚д゚)…

何言ってるんだコイツ…。

なお、よしみの大食い設定はこれ以降一切出てこない。「そんなこと無かったよ」とでも言わんばかりに。
つまんねえわ最後には唖然とさせられるわ、マジで不要なイベントだった。


何か知らんうちに主人公がいきなり格ゲー強くなった。
かと思えばよしみが突然強くなって主人公が負け始めた。何だこいつら。ブリーチか。

しばらくこれといったイベントが無い。

8月11日になったら、急によしみが主人公を見てソワソワしはじめる。なんぞ。

突然2人で遊園地に行く事になった。なんでよしみはこんなサンバカーニバル見たいな格好してるんだろう。
背景は前に朱美シナリオでプールに行った時の、プール前の背景の使い回しで、
右奥に描かれてるジェットコースターのレールの部分を拡大したもの。手抜きすぎだろ。
やたらよしみが主人公を意識しているような描写がある。
一体イベントが無い間に何があったのか。特に好かれるような事を主人公はしていないはずなのだが。

この辺りから、主人公がアリスに対して気を遣い始める。
「アリスに好かれていながら、よしみと仲良くなってもいいのか」的な事を言い出す主人公。何様のつもりだ。

なんかすっげぇよしみがこっち意識してるっぽいし、主人公もよしみ(とアリス)の事を意識してるっぽいんだが、なんでこうなったんだろう。
主人公がアリスと仲良くなる過程の描写はあるのだが、主人公がよしみを意識する過程の描写はこれまで一度もなかったぞ?
なんでお前知らんうちによしみの事好きになってんの?

花火大会の日、店は特に何の問題も無く早めに営業終了する。なお、この日は過去最大の売り上げを記録したらしい。
朱美シナリオのときのてんやわんやは一体何だったんだろう…。主人公はとんだ下げチン野郎だな。ネ右一君ほどではないけど。

仕事が終わり、寮の屋上でアリス・よしみと3人で花火見物をすることになる。
花火が終わってからなんかよしみと付き合う事になった。
告白シーンがあるだけマシかもしれんが、いつこいつらはお互い好きになったのかがサッパリわからない。

なんだろう、どんどんラブラブになってる。 …なんで?
帰りによしみとゲーセン行こうとしたら、すげぇ久々にゆなが出てきた。いやー、忘れてたわお前の事。

休日、よしみと公園でデート。湖でボートに乗る事に。1時間3000円のところを2000円にまけてもらえたよ!…ボッタクリじゃね?
ボートに乗った瞬間なんかすげぇクオリティ低いイベントCGが表示されたと思ったら、速攻でイベント終わったよ!なんだったんだよ!
その後アリスでてきた。さっき表示されたイベントCGとまったく服装が違うんだが…

なんだろう、あれから数日経過したが、既によしみと男女の仲になってるっぽい。どこだ、どこでそんなシーンがあった?

久々に蒼空が出てきて、お前らの仲バレバレだぞ的な事を言われた。俺はお前の事を忘れていた。

研修旅行。行って、遊んで、帰ってきた。「このままずっと一緒に居られたら良いのに」とか言ってるのは何かの伏線か?

この辺から最終日まで特筆するようなイベントはない。
当たり障りのない会話をするか、なんかイチャイチャしてるだけ。

バイト最終日。
「俺は絶対に後悔しない。1ヶ月間ピアキャロットで働いたこと。みんなと知り合えたこと。なにより……よしみと出会えたこと。」
「また絶対、休みの日とかによしみに会いにくるよ!」
その他大勢との別れも済ませる。

そして主人公が帰る日…。いつものように体調が1ポイント回復する。

主人公「お前、この一ヶ月どうだった?」
妹「バイト楽しかったよ。私も成長できたし。」
主人公「ふーん。ほんとこの一ヶ月はなんだったんだろ。よくわかんね。」
妹「またこようね!」
主人公「そうだな、またバイトしにくるかぁ!」







このEDのテンプレは毎回貼ってみることにする。脱力感を分かってもらえると思うから。



さて、グッドエンドである。
東京に帰ろうとすると、駅の構内でよしみとアリスが待っている。
こっちの大学に進学するから、よしみの家に下宿させてくれと言う主人公。

スタッフロール後、後日談。

主人公は翌年故郷の大学を受け、合格した。よしみも同じ大学に進学した。
大学に入ってからは、よしみ・アリス・主人公の3人でpiaキャロで働いてる。
最後の最後でよしみから孕んだと言う報告を聞き、「やったぁあああっ!!」と主人公は大喜び。





(゚ω゚)…

しかも、下宿を始めてから毎晩のように子作りしてたっぽい。
なんだ、なんなんだ、こいつら。つーか主人公。
お前、計画性とか将来設計とかいう言葉を知らないのか?
何喜んでるんだよ馬鹿野郎。しかも3人全員バイト(うち2人は大学生兼任)ってどう考えても生活きついだろ。
………あれ?
そもそも主人公とよしみって、同い年だったっけ………?
たしか、歓迎会の時点では「主人公より年下」って言われてた気がするが…。

▲よしみシナリオ評
まず、「よしみが主人公を好きになって行く描写」・「主人公がよしみを好きになって行く描写」が無い。本当に無い。
なんか気付いたら好かれてた。知らんうちにこっちも好きになってた。付き合い始めた、妊娠した。終わり。
ただそれだけのシナリオである。
「このままずっと一緒に居られたら良いのに」は伏線でも何でも無かった。別にいらねーだろこれ。
まったく事件も何も無かったな…。
朱美シナリオと比べてあらすじの書き方が全体的におざなりになっていると感じている人もいるかもしれないが、
本当にイベントらしいイベントが起きない上に、起きたとしても内容が薄く、説明する事が無いので仕方がない。
むしろアリスの方が主人公に積極的にからんできれたし、主人公もそれをまんざらでもないように受け取っていたため、
アリスを主体に置いて話を書けばよかったのだと思う。…って確かPC版だとアリスルートがあるんだよな。なんで削除したんだ。
あと、そういえば選んだ仕事の部署による個別イベントは1個も無かったな。0はねーだろ、0は…。
なお、公式ページにはよしみが制服を着ている絵があるが
ゲーム中では一回もあの制服を着る事はほとんどない…というか実際に来ていた事は一度も無かった。
主人公の妄想の中で一度だけきている絵が出るだけ。
もういらねぇよこんなキャラ!!!


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■■さゆりシナリオ■■
さゆり = 店長の代わりにいろんな仕事をさせられてる人。

とりあえず最序盤についてはOP参照。
主人公はあの面接に対して「俺の印象悪かったかな」とか気にしてる。なんでいつも自分が悪いという考えにシフトするんだろうか。
さゆりさんは「男嫌い」らしい。この設定が後々どう料理されるか見ものである。

寮の中歩き回ってるだけで怒られた。何か話をしようとしたけど、そっけない態度で断られた。
ここでも「男嫌い」を強調している。

まだ仕事に慣れない主人公、フロアでどう動いて良いか分からなくなり、そこに朱美が助けに入る
……が、朱美は失敗して皿ごと料理を落としてしまう。
この事で主人公が怒られる。そんな(´・ω・`)
その後また「男嫌い」が強調される。最初のうちにどれだけ印象付けようとしてくるんだろう。

主人公は(というかプレイヤーは)さゆりの部屋の前に足繁く通う。で、また怒られる。
攻略のために必要なのはまぁわかるが、普通は一回怒られたら行かないと思う。ストーカーか。

一緒に帰らないかと誘うが、また断られる。

夜、さゆりの部屋の前に行くと、ちょうどどこかに行こうとするさゆりと出くわす。
何か手伝える事があれば言ってください!と言うがサクッと断られる。
さゆりは屋上に行ったようだ。何する気なんだろ?とは言うが別に追おうとしない主人公。
ここまでしつこく部屋に行ったり一緒に帰ろうと誘ったりしてるくせにそこは追わないのかよ。

翌朝もさゆりの部屋に行く主人公。そろそろキモい。
「仕事について聞きたいことがある」と嘘をつくが、すぐに「さゆりと話したかっただけ」と白状する主人公。
さゆりは「男の人って、いつもそうね……」と冷ややかな目。「仕事以外で親しくする気が無い」とハッキリ拒絶される。
これに対し、主人公は「せめて普通に話せるようになるきっかけでもあるといいんだけど……」とめげない様子。
そろそろプレイヤー側が見てらんなくなってきてるので、ホント勘弁してほしい。

昼、超笑顔のさゆりが数人の男性客から写メ撮られてる1枚絵が表示される。
その1枚絵を背景に、主人公とその友人(こいつも従業員)がさゆりについての話をする。
そして内容はまたさゆりの男嫌いの話。ここまでも何度かあったが「男嫌い」なのか「男が苦手」なのかいい加減統一して欲しい。
微妙に違うと思うんだ、その二つは。
営業スマイルを維持しつつ、男性客の要求をのらりくらりとかわす様が描写される。
ここで突然、友人から「さゆりさんはコスプレが趣味で、この店の制服が期待だけでこの仕事をしてる」という事を言われる。
この近辺では名の通ったレイヤーで、イベントにも頻繁に出ているらしい。アニメのコスプレもしてるとか。

仕事終わりにさゆりに声かけたら睨まれた。
しつこい客が居て、ストレスが溜まっていたらしい。
主人公も既に充分しつこいと思う。

その夜、またさゆりの部屋に行く主人公。もうやめて!
しかも男嫌いの理由を問いただす。
さゆり「それを聞いて、どうするの?(主人公)には関係の無い事だと思うけど?」
主人公「けど、せっかく同じ職場で働いているんですから、仲良くできた方が楽しいと思いますよ。」
会話になってない。この後また怒られる。しかしめげない主人公。もうやだ。

さゆりが残業していたので手伝おうとするが、
「あなたにはできないし、あなたは自分の担当箇所をもっと上手くできるようになれ」と怒られる。
主人公はこう言い返される度に「うぐっ…」と口癖のように何度も言う。たい焼き少女か。

さゆりは仕事か、それに関係する話であれば普通に会話してくれるし、気配りもしてくれる。
真面目に仕事してた方が近道だと思うんだが、どうしてこう主人公はストーカーめいたことばかりするのだろうか。

歓迎会に主人公の妹がアザラシの着ぐるみを着て来るのだが、これに対し顔を赤らめて「かわいい」と言うさゆり。
酔った朱美に絡まれて、さゆりが「わたし、本当にお酒ダメなんです!」と叫ぶ。
前者はコスプレ設定の流れだろう。後者はこれから活かされることがあるだろうか。

さゆりと休日を合わせていた主人公。攻略的に必要な事なのだが、ストーカーっぽさがアップしている気がする。
朝、さゆりの部屋に行き、勝手に扉を開け、着替え中のさゆりとハチ合わせる。
でも何故か謝ったら許してもらえた。今までの態度はなんなんだ。
とりあえず「仕事の事を聞きに来た」と言う主人公。
「店長(朱美)に聞け」と言われるが、「いや、だって朱美だし」と失礼極まる回答をする。まぁ、それは言えてる事だが。
主人公はさっきの下着姿が脳内にチラついてさゆりの話をマトモに聞けないし、さゆりの顔も見る事ができない。
それを看破されて、また謝る事になる主人公。また許してもらえたよ!やったね(棒)
とりあえず仕事についての話は聞けた。終わったら即部屋から追い出された。ですよね。
そこでまた「う〜む、やはり男嫌いは筋金入りか」とか言い出す主人公。もう、いいよそれは…。

夜。懲りずにさゆりの部屋へ向かう主人公。マジでやめたいけどこうしないと話進まない。
ちょうど部屋の前まで来たところで扉が開き、主人公は顔面を強打する。
一応謝ってくれたが、悪いのはストーカーの方だと思う。
またさゆりは屋上に行くらしい。なんで屋上にだけは絶対付いて行かないんだろうなぁ、このストーカー。

朝、公園で走り込みをしている陸上部を眺めつつ、自分のランナー時代を思い出しているとさゆりに声をかけられる。
「陸上が好きだからこそ続けられてるんだし、早く良くなって復帰できればいいわね。」と励まされた。
しかしその言葉に居たたまれなくなり、その場から逃げだすストーカー。
しかも「ちょっと走っただけなのに傷跡が疼く気がする」と描写される。「完治」云々はどこに行った。

さゆりがまた残業してるので声をかけてみる。
「何か手伝えることがあればいいんですけど…」と言ってみるも、「男が話しかけてくる時は相手の気を引きたい時だけだ」とバッサリ。
しかし、ストーカーも負けじと「同じ職場のスタッフなんだから、手助けしたいなと思っちゃいますよ」と返す。
何故かさゆりは顔を赤らめて「心配してくれてありがとう」と言ってくれる。

(・ω・)…?

これだけで好印象なの?


夜、さゆりの部屋の前に行ったら何か大声出してた。
TVかアニメのセリフでも言ってるんだろうか。

仕事帰り、さゆりを一緒に帰ろうと思ったら先約があった。
さゆり・朱美・アリスの3人でバーに行くらしい。名目上は「視察」だが、朱美とアリスが居る時点でもう無理だろそれ。
酒がダメって設定は?

8月6日朝、さゆりの部屋に行こうとすると、ちょうどさゆりが部屋から出てどこかに行ってしまう。
これについて「さゆりさんと気まずいから、会わなくてホッとした」と言い出す主人公。お前から会いに行ってるんだろうがカス!!!
また、「そんなこんなでここ数日、さゆりさんに話しかけようとしては、何かと理由を付けて逃げている自分がいる」とか言ってしまう。
ど こ が だ !
まぁすげぇ長い上に矛盾たっぷりのモノローグの後、さゆりの後に付いて行くストーカー。もういねぇんじゃねぇの?
屋上行ったらさゆりは台本片手に発声練習してた。とりあえず速攻でばれる。
またストーカーは「さゆりさんの事をよく知りたい、仲良くしたい」と言うが、
さゆりは「主人公だけじゃなく、それ以外の男全てと仲良くする気は無い」と拒絶。
しかしストーカー、「さゆりさんに男の人と仲良くしろと言うつもりはありません。でも、俺はさゆりさんと仲良くしたい」
「男としてではなく、同じ職場で働く仲間として仲良くして欲しい」と言い出す。
さゆり、ここで「しょうがない」と折れる。そろそろ通報した方がいいと思う。
とりあえずストーカーはさっきの台本について聞く。シェイクスピアらしい。
さゆりは演劇もやっているのだそうだ。舞台に立つのが夢なんだとか。
夢に向かってがんばるさゆりさんカコイイ!と言ったらまた顔を赤らめた。
そしてバイトに行く直前に初めて笑いかけてくれた。
……ストーカーに優しい人だなぁ…。
とりあえずこれでフラグは立ったぽい…たぶん。

仕事が終わったと思ったら倉庫整理の残業を頼まれた。とりあえず引き受ける。
倉庫整理が終わったら、飲み物貰えた。それだけだった。
本当に、それだけだった(´・ω・`)…ナニコレ。

8月7日。仕事が終わって帰ろうとしたらさゆりから「お疲れ様」と声をかけてもらえた。
夜、さゆりがストーカーの友人からアニメを借りていた。
友人「もっとも昨今は、動いているだけでアニメと呼べんほどの質のものも乱立しているがな。」
『アニメ』の部分を『ゲーム』に変換して製作者に返してやりたい言葉である。
ストーカー「さゆりさんにアニメ観る趣味があったんだ。」そりゃ、アニメのコスプレもしてるんだから当然だろ。

8月8日朝、さゆりの部屋に行って「一緒に朝食でもどうですか?」と誘うストーカー。馴れ馴れしい奴だな。
しかしさゆりは「自炊してるから」と断り、「主人公も自炊しなさい」と言って戸を閉める。
主人公は毎日コンビニ弁当ばかり食ってるらしい。一体どこからその予算が出ているのか。

仕事帰り、さゆりに声をかけるが「なんでいつも私なの、他にもスタッフいるでしょ」と当然のことを言われる。
それに対し、ストーカーは「できればさゆりさんと…」と言ってしまうが流される。
ストーカーがさゆりの事を好きになる描写はここまで無いはずなんだが、まぁストーカーだもんな。

夜、さゆりの部屋に行って話をする。しつこい奴だな!
さゆりは小さい頃に見た舞台がきっかけで舞台役者を目指すようになったのだそうだ。
逆に「(主人公)は陸上が夢なんでしょう?」と言われてしどろもどろになるストーカー。
「将来の夢か…俺はどうしたいんだろう…?」と自問するが答えは出ない。

8月9日朝、さゆりの部屋に行くと「懲りないなお前、大した用事もないのにたびたび来られても困る」的な事を言われる。当然だな。
どうやらまた芝居の稽古に屋上へ行っていたらしい。「芝居してるところカッコイイから見に行ってもいいすか!?」と押せ押せのストーカー。
なんか照れながらもさゆりは許可を出す。いいのか。

8月10日。休みで暇だから散歩に行く。何故か1人で遊園地に来た主人公。
さゆりが何かのアニメのヒロイン役でショーやってた。
企業イベントのコンパニオン・地域イベントの進行嬢・警察署の1日署長などもやっているらしい。
前二つはともかくとして、1日署長ってそんな普通にできるものなのか?
この街では「コスプレクイーン」として有名なのだとか。…へー。
どうやらこのショーは3日前にストーカーの友人が貸していたアニメのものらしく、「参考になったわ」とか言い出すさゆり。
…もしかして、ショーのヒロイン役を引き受けてから原作見たんすか?この人。
ここで「コスプレが好き」という話を否定され、「こういう服を着て人前に出ていれば、舞台でも緊張する事がないから」という理由を持ち出してくる。
でもやっぱりコスプレは好きらしい。どっちや。

主人公の友人から「いつの間にお前ら仲良くなったんだ。まぁ狙ってるならもうちょっと押してみろ、フラグ立つから」と言われる。
ちなみにフラグ云々の部分は本当に「フラグ」と言われる。

この辺で「主人公が『自分がさゆりの事を意識している』ということに気付く」と言う描写がある。
二日ほど前にも「できればさゆりと」と言っていたのは無かった事にされてるんだろうか。
さゆりを追いかけて、一緒に遊園地を回ろうと誘う。
最初は「仕事のため」とまたも嘘の理由を付けるが、すぐに「さゆりと話がしたい」と白状する主人公。
さゆりは呆れながらもOKしてくれる。その後のやり取りも良好だ。
さゆりの芝居に対する夢をもう一度聞かされる。
そのうえで、ストーカーの陸上の夢について聞かれるが、超強引に誤魔化す。

ああああああもう主人公の「うぐっ」って口癖超うぜえええええええええええ!!!!!!!

すいません取り乱しました。
遊園地を歩いていると、小さな女の子がさゆりの姿を見て「あ、(さっきのショーのヒロイン)だ!助けてー!」とか言い出す。
遊園地内のイベントで魚の掴み取りがあるのだが、全然取れずに男の子に馬鹿にされたため、さゆり(というかヒロイン)に助けを求めたらしい。
※なお、さゆりが演じていたヒロインは「水使い」なので、魚も簡単に掴めるだろうと言う発想らしい…
さゆりは魚のつかみ取りなんかしたくないけど、女の子が泣き出したので困る。
そこで主人公が「代わりに俺が取ってやるよ!」助け船を出す。
この辺は、まぁ、分かりやすい好感度アップイベントだからいいか。
「すごく楽しそうだったわ、あの子たち。……なんだか、とても眩しかった。」と意味深な発言をするさゆり。
ストーカーは取った(と言うか貰った)魚を強引にさゆりに渡す。

夜、さゆりに「(主人公)のこと、見直した」と言われる。
ほんの少しだけだがストーカーに好意を持っているような描写もある。

なんかさゆりは朱美やストーカーの、「天然だけどその周りの人を笑顔にできる能力」に嫉妬してるぽい。
そんな能力、あったかなぁ…。朱美とよしみのシナリオでは無かった気がするナァ…。
この嫉妬云々についてはこれ以降まったくシナリオ中には出てこない。何のためのイベントだったんだ?

仕事が終わったので、さゆりの仕事を手伝う事にする。
「じゃあ、終わったら一緒に帰りましょうか」と笑顔でさゆりに言われてプレイヤーとしては「お!?」と思ったが、
別に一緒に帰る描写は無かった。突然暗転して、気付いたら自分の部屋だった。なんなの…。

夜、いつものようにさゆりの部屋に行く。なんかもう、ここまでアレだと逆に清々しいな!
さゆりは「もうすぐ夢を叶えられそうだ」と言うが、具体的な内容については教えてくれない。

8月12日朝、手違いで食器が寮の方に届いたので、さゆりと一緒に店の倉庫に運ぶ。
汗をかいたので、突然倉庫の中で水浴びを始めるストーカー。

(゚ω゚)…

「さゆりさんもどうです?」
「わ、わたしはいいわ。」

ドン引きされてるじゃねーか!!つーか俺も引くわ!!!


その日の昼、店の前の湖で5,6歳くらいの女の子が溺れている。
主人公はとっさに飛び込み、泳いで助けに行く。無事助けられた。
さゆりはなんかショックを受けていた。「私にはそんなことできない……男だからこういう事ができるんだ……」とか何とか言ってる。
とりあえずびしょ濡れなので事務室で着替える事に。
全裸になったところでさゆりが入ってくる。驚いて引いたところで棚にぶつかり、棚の上から物が落ちてくる。すかさず庇う主人公。
主人公は頭と背中に怪我をしたが、さゆりは無事だった。
一応主人公の手当てをするものの、さゆりはずっとポーっとしている。完全にフラグが立ったようだ。

しかし、今時「女の子が溺れている!助けよう!」→「素敵!」という流れを本気で見せつけられるとは思わなかった。


この辺りからさゆりが主人公の事を完全に意識しているような描写が増えるが、
今度は主人公の方が鈍感ぶりを発揮し始める。序盤のストーカー気質はどこに行った!?

8月14日、主人公の部屋にさゆりが来る。
ロミオとジュリエットの台本の読み合わせを手伝ってほしいと頼まれる。
さゆりは恋愛経験が無い(正確に言えば、あるのだが相手が女性だったのでノーカン)ので、
恋愛をメインにした台本では役作りが苦手らしい。
で、キスシーンの演技をしてほしいと言われるが、直前で張っ倒される。
「これが女の子としてのさゆりさんの本当の姿なんだな!」と勝手に納得する主人公。M気質が出てきたようだ。
流れで翌日の花火大会見物に誘って、OKを貰う。
「俺の心は高揚感に満たされていた」と書いている辺り、すでに主人公もさゆりの事が好きなようだ。
遊園地云々以降、キスシーンの練習あたりまでずっとそんな描写は無かったのだが。

花火大会当日。仕事を終え、主人公の超うぜぇモノローグを見た後、2人で外に出る。
主人公が「おお!さすが花火大会があるってだけあって、けっこう出店とか並んでますね!」と発言するが、
背景はアーケード内のショッピングモールである。手抜き感がすごい。
ちょっとしたやり取りで、お互いに意識してることが描写される。
そのまま手まで繋いじゃう。…いや、まだそれはちょっと早いんじゃないかな…。
その後場所を移動するが、しばらくして
「いつの間にかしっかりと繋いでいた2人の手。それに気付いて、慌ててパッと手放す。」と書かれる。痴呆か。
花火を見ながら、もう主人公が陸上をやめてしまった事を正直に白状する。
しかし、さゆりに励まされて再び陸上を始める事を約束する。

翌日、よしみから最近さゆりの様子が変だと言われる。仕事中にボーっとしてる事が多いとか。
そんな話をしていると、厨房の方で大きな音が。さゆりが皿を大量に割ったらしい。
さゆりは心ここに有らずと言った感じで、会話にならない。主人公はそんなさゆりを叱りつける。
ここでやっと正気に戻るさゆり。
朱美とよしみが戻ってきて、そんなさゆりを見て「ああなるほど、そういう事だったんだ。」と意味深な事を言い出す。
しかし主人公は鈍感っぷりを発揮。
その日の帰り、やけに嬉しそうな朱美と、顔を赤くしてるさゆりに会う。
なんか既にさゆりは主人公にメロメロ(死語)っぽい。
うん、それは良いんだけど、なんか、プレイヤー置いてけぼりだなぁ…。
夜、さゆりの部屋に行くと朱美が来る。なんか2人で大事な話があるらしい。
その話、仕事終わる前にもしてなかったか?
この辺でもやたら鈍感に描かれる主人公。

8月17日朝。前日夜に朱美から貰ったプールのチケット2枚を持って、さゆりの部屋へ。
「男嫌いなさゆりがOKするはずない」とか思いつつ、誘いに行く主人公。
さゆりがちょっとデレるようになってからもずっと「男嫌い」というフレーズを事あるごとに出してくるんだが、いい加減しつこい。
さゆりとプールでデートする。普通のデートイベント。
その帰り、さゆりは男嫌いの考えを改めた事を宣言したうえで、主人公に告白する。当然、主人公もそれに応える。
さゆりと付き合う事になった。前2人のシナリオと比べると、だいぶ納得できる理由である…。

8月20日昼。さゆりと付き合ってる事がスタッフ全員にバレる。
「たはは」と笑ってごまかす主人公。このセリフ、「うぐっ」と並ぶ主人公の口癖の様で、事あるごとに出てくる。クソうぜぇ。
その後、突然朱美がやってきてさゆりを事務室に連れていく。
盗み聞きをすると、「さゆりがオーディションに合格したら、仕事を辞める」と言う話だった。(まだオーディションには合格してない。)
なんかショックを受ける主人公。お前もあと7日で仕事辞めて学校帰らなきゃならん身分だろうが。

研修旅行。ちょっとさゆりと喧嘩するが、直後にはラブラブっぷりを発揮。
その日の夜、「楽しかったけど、もうすぐみんなとお別れだって考えると…」と発言するさゆり。
オーディション受ける前から合格する気マンマンですね。すげぇ自信だ。
なお、この辺のやりとりでさゆり自身がハッキリと自分の立場の事を「バイト」と言っている。
それまで「オープニングスタッフ」とか「マネージャー」とかいう言葉を使っていたので
「社員だよな?ここまでいろんな仕事して人事権まで持ってるんだから社員だよな?」という幻想をサラッとブチ壊してくれた。
なんというブラック企業、piaキャロット…。
夢のためにpiaキャロットを辞めたら、店に迷惑がかかるんじゃないかと心配するさゆり。うん、ホントすげぇ自信ですね。
しかし主人公は「もしさゆりさんが合格できたら、俺が代わりにpiaキャロットで働くよ」と言ってさゆりの背中を押す。
まぁ、そこはいいんだ。そこは。主人公は続けて
「俺、陸上を続けるためにこの街の大学に入ろうと思うんだ。ここは、俺が陸上を始めた原点だから…」
うん、ここ研修先だから。お前の街じゃないから。

8月23日。仕事終わりにオーディションの応援会をする。
なんか明日オーディションらしい。過密スケジュールだな。

夜、さゆりが屋上で稽古してた。それに付き合う主人公。
まぁ定番のような台詞とラブラブっぷりを見せつけられて終わり。

翌日夕方、さゆりから電話がかかってくる。
オーディションに合格したっぽい。…それだけ。
その日は夜になってもそれ関連のイベントは起きない。アッサリしてんなぁ。

翌朝、さゆりの部屋に行くと芝居の稽古に付き合って欲しいと言われる。
「いつだってお付き合いします、さっそく行きましょうか!」と言った瞬間暗転して仕事パートに移行した。
オーディション合格したんでしょ?
なんか、こう、2人で喜び合うイベントとかないの?

仕事帰りに残業しているさゆりに話かけると、「今のうちに出来る事をやっておこうって思って…」と言われる。
うん、なんか若干不安になってきてたけど、やっぱりオーディションには合格してたっぽい。

しかし本当に喜び合うイベントが無い。

8月26日。
朝:一緒にサンドイッチを食べようと言う話をするだけ。
仕事帰り:一緒に帰るだけ。
夜:ちょっと話をするだけ。


バイト最終日。
特にイベントは何もない。
というかこの日はさゆりの姿が一回も出てこない。

そして主人公が帰る日…。いつものように体調が1ポイント回復する。

主人公「お前、この一ヶ月どうだった?」
妹「バイト楽しかったよ。私も成長できたし。」
主人公「ふーん。ほんとこの一ヶ月はなんだったんだろ。よくわかんね。」
妹「またこようね!」
主人公「そうだな、またバイトしにくるかぁ!」







とりあえずBADENDのテンプレ貼っときますね。



では、グッドエンド。
駅にさゆりと朱美が見送りに来る。気を利かせていなくなる朱美。
ここでやっと合格おめでとうと言う主人公。さゆりはどこかの有名な劇団に入る事になったらしい。
主人公も陸上の夢を再び追う事にしたらしい。
最後に抱き合って、スタッフロールへ。

朱美とよしみはスタッフロール後に後日談があった。
さて、さゆりは……






END







( ゚д゚)…

ねぇの!?後日談ねぇの!!??
おい、オーディション以降のシナリオ適当すぎねぇか!?
「まーた妊娠か、こいつら夢どうすんだろうなー、ハハハ」って笑ってやろうと思ったのに何もねぇのかよ!!!!!



▲さゆりシナリオ評
ストーカーと化した主人公にさゆりが折れるだけの話。
酒がダメだとかいう設定は出てきただけだったし、コスプレ設定もアニメ好きという設定も中途半端であった。
しつこいくらいに繰り返されてきた「男嫌い」という設定も、「男って不潔だし」と言われるのみで、
何故男嫌いなのか、何故男嫌いになったのかといった理由は最初から最後まで一切教えてもらえない。何だったんだこの設定。
さゆりがデレ始めてから突然主人公が鈍感になったり耳が遠くなったりするのにはまぁギャルゲにはよくあることなのかもしれないが非常にイラついた。
中盤は夢に向かって頑張るさゆりを主題に置いてストーリーが展開するが、そこまでで力尽きたのか
いざ夢が叶ってみれば以降のシナリオはアッサリ進んであっという間にゲーム終了してしまう。
「お互いに夢に向かって頑張る」とか何とか言っておきながら主人公側が何か努力したような描写がないのもどうなんだ。
何を表現したかったのかがさっぱりわからない。
しかし主人公との恋愛描写に関しては、その過程が(強引ではあるものの)段階的に描かれてはいるし、
突然両想いになっていた朱美・よしみシナリオと比べれば評価ができる点である。

ただ、普通なら序盤で通報されて主人公はアウトだと思います。

あ、そういえば選んだ仕事による個別イベントも無かったな。
つーか、序盤にある朱美かミサのイベント以外、発生しないんじゃないかと思うようになってきた。
まさかそんなこと無いよなぁ…

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■■ミサシナリオ■■
ミサ = 主人公の実妹。だがキャラ紹介を見ると「俺の妹らしい……」とか書かれている。らしいって何だ。今回の攻略キャラ。
彩花 = ミサの友達。ミサが来る前日あたりからpiaキャロでバイトしてる。こっちも攻略キャラだが、実攻略は次回にしよう。

ミサは主人公の実妹であり、プロローグから主人公にべったりであることがシナリオ中で描写されている。
「なのです」が口癖で、語尾には「○○です」か「○○なのです」がほぼ必ず付けられている。
また、時には接頭語を付けずに「なのです〜〜〜!!!」と叫ぶ事もある。
この一族の女性に共通している事なのか非常に残念な脳みそを保有しており、
主人公はそれに振り回されたり適当にあしらったりしながら交流を深めていく。

何かに似てるなとずっと考えていたが、途中で閃いた。
ランスシリーズのあてな2号に中身がソックリだわ。見た目は全然違うが。

朱美からの電話で1,2日故郷に帰る事にした主人公。ミサも行きたがるが、母親に「留守番してろ」と止められる。
面接が終わった直後、ミサから電話がかかってくる。1ヶ月もバイトで故郷に滞在すると聞いて、寂しくなったらしい。適当にあしらう。
翌日の夜もミサからの電話が。やはり寂しいらしい。適当にあしらう。ミサは主人公にレディーとして扱ってもらいたいらしい。
二日後、再びミサから電話。ミサもバイトしたいと言われるが、役にたたねぇだろと適当にあしらう。
「朱美おねえちゃんにお願いする!」と言い出すが、やはり適当にあしらう。
翌日夜、寮の主人公の部屋に突如ミサが襲来する。
朱美にどうしてもと頼みこんで、母親もOKしたのでこれから1ヶ月一緒にバイト出来るようになったらしい。
ミサはさゆりの面接無かったのか。えこひいきだ(´・ω・`)
越してきたばかりのミサの部屋の片付けを手伝おうとすると、彩花が訪ねてくる。
再会を喜び合うミサと彩花。だが片付けが終わってないので早々に切り上げる。
一応、その後片付けは終わったらしいのだが、以前も以後も背景は全く変化がない。手抜きだな…。

翌朝、ミサの部屋に行くと彩花と蒼空が居る。何かもう仲良くなったらしい。
夜、ミサと彩花から「明日3人で遊園地に行こう!」と誘われる。もちろん快諾。
本当は2人で行くつもりだったらしいが、彩花が主人公も誘おうと言いだしたらしい。
チケットは朱美から貰ったそうな。

翌朝。ミサは寝坊する。
とりあえず遊園地へ。ミサに引っ張られて、主人公は「入場券買わないと入れないだろ」と叫ぶ。…朱美から貰ったチケットは?(・ω・` )
入場券とは別で各アトラクションもそれぞれ有料なので、小銭程度で遊べるアトラクションを選ぶ。…だから、朱美から貰ったチケットは?(・ω・` )
ミサと主人公の仲の良さが描写される。

その夜、主人公達の歓迎会が行われる。
ミサは貧乳である事を気にしているらしい。

8月3日、ミサの研修が始まる。仕事の休憩中に様子を見に行く主人公。
仲の良い兄妹である事を朱美に指摘される。
なお、研修はこの日1日で終了し、翌日から実務だそうな。

翌朝、ミサの部屋に行く。選択肢が表示されるが
「バイトは大丈夫そうか?」
「大丈夫なのです!」
で終了。選択肢にする意味はあったんだろうか。

昼、制服姿を主人公に披露しに来るミサ。…あれ、昨日の研修で見なかったっけか…。
「クルリとミサがターンする」と表示されてから、ボタンを1回押すごとにミサが消えたり現れたりする。
20回以上それは続く。一応「ターンし続けている」という描写はあるが実にウザったい。

同日、主人公が休憩に入ろうとするとミサが食器を持ったまま転んでしまう。
とりあえずその場は蒼空と主人公がフォローし、ミサをバックヤードに下げる。
掃除を蒼空に任せて主人公はミサを励ましに行く。しかし言い過ぎて逆にミサを怒らせてしまう。

仕事中は全然相手にもしてもらえないが、夜になるとミサが謝りに来る。
主人公も謝り、その場は解決。

8月5日。主人公もミサも休み。
ミサの部屋に行ってちょっと話して終わり。

翌朝、ミサの部屋に行くと選択肢。
「可愛い妹の顔を見に来たんだ」と言ってみるが、その後ボタン7回でこのイベントは終了する。
…だから、選択肢の意味がわからん。

昼、ミサが大量のデザートを食べている。途中から蒼空も来て、2人で食べ始める。
また大食い設定か…。

8月7日、ミサが朝から「休みだからどっかつれてけ!」と部屋に遊びに来る。
…主人公は休みじゃないんだが。なんで主人公は1週間に1回しか休ませて貰えないんだろう。
2回休ませて貰ってるキャラ他にも結構いるのに。
朱美もやってきて「2人でプールに行って来なさい」とチケットをくれる。今度は本当に使えるんだろうな、そのチケット。
ここで「ミサは泳げない」「水恐怖症」という設定が出現する。過去に溺れた事がトラウマになっているらしい。
プール前まで連れていくが、日本語として意味不明なやり取りをしばらくした後逃げられる。しばらくして「次は頑張る」というメールがくる。
今年の夏中にはミサを泳げるようにしてやろうと主人公は心に誓う。

8月8日の仕事の帰り、ゆなを見かける。
ゆなはいかがわしい雰囲気の繁華街(背景はアーケードの使い回し)で姿を消す。

ミサにそれとなくゆなの事を聞いてみるが、特にこれといった返答は得られない。

8月10日の仕事の帰り、またゆなを見かける。
いかがわしい繁華街(使い回し)でゆなに見つかる。
口論の末、ここにあるケーキバイキングの店が目的だったと言う事が判明する。
直後にミサと蒼空もきて、4人で店に入る事になる。
店の中でケーキを食べながらミサが「ゆなは主人公の事を好きだ」と指摘しようとするが、ゆなに止められる。
女子3人で100個以上デザートを食べたらしい。ライターは大食い=萌えという思考回路なのだろうか。

8月12日、再びミサとプールに行く。…が、水には入れずそのまま帰る。

8月13日昼、ミサ・ゆな・蒼空の3人でソーダフロート飲んでる。
たったそれだけのイベントに1枚絵を使っている。
もちろん、イベントは速攻で終了する。

8月14日、プール再挑戦。子供用プールに足だけ入れられるようになる。
一応前に「風呂は大丈夫だが」って記述はあったものの、水に顔を付ける事も出来ない様子…。
本当に風呂大丈夫なのか?と思ったら「ミサは常に半身欲なのです!」と言われた。
無理矢理慣らそうとするが上手くいかず、「水に顔付ける事もできないのか。これくらいなら別の女の子と来た方がよかった」と言ってしまう主人公。
ミサは怒って、「お兄ちゃんだってぜんぜん走っていないのです!」と言い返す。
主人公はその言葉に衝撃を受けて落ち込む。ミサは言い過ぎてしまった事を謝り、その場を走り去る。
この後、少しの間主人公は自分の態度を反省するのだが……まぁ、そのまま書いてみる。

主人公「ミサ…」
俺は、ミサのあとを追わなかった……
……追えなかった。
謝らなければならないのは俺の方だった。
けれど、なにから謝ればいいのかわからない。
がんばっているミサのことを心のどこかでバカにしていたことか――
ミサを追い詰めて、あんなことを言わせてしまったことか――
もう怪我は治っているのに、もう一度走ることに真剣に取り組もうとしない、情けない自分のことか――
どれから謝ればいいのか……わからなかった。

暗転

さあ、そろそろ出かけるか。 → 仕事パート
(すげえ呑気なBGM)

なんか深刻そうなシーンから、突如開き直って仕事に行く主人公に「ハァ!?」と叫んでしまった。

その日の夜、アキレス腱を切った時の夢を見る。
主人公は「俺、いつまで逃げてるんだろうな…」と自戒する。

花火大会の夜、無理矢理ミサをおんぶして花火大会に連れていく。
すっげぇつまらなくて寒いダジャレのやり取りがある…。
ミサをおぶったまま、2人で花火を見る。
「人でごったがえしている」という記述はあるが、背景にも1枚絵にも主人公とミサ以外の人物は描かれていない。いつもの手抜きである。
とりあえずこのシーンで主人公は「俺、もう一度走るよ」と決意する。

8月16日。この日の朝から、主人公はミサと一緒にランニングを始める。
ミサは何故かシャチの着ぐるみを着て走っているが、主人公はそれに対して一切突っ込みを入れない。
立ち絵のミスだと思いたいが…アザラシの後だしなぁ…。

仕事帰り、ミサがあくびをしている。「毎朝早起きしてるからなのです〜」 いや、ランニング始めたの今朝からなんだが。
主人公は「お前は泳ぎの練習もしてるんだからつきあわなくてもいいんだぞ?」と言うが、ミサが泳ぎの練習してるのは火曜日と金曜日だけだ。
ミサは「じゃあ明日に備えて今日は帰るのです!」と言うが、このイベントの直後にあるミーティングにはちゃっかり居る。
なんというか、演出面の台無し感が目立つシナリオだなぁ…。

8月17日。朝ミサの部屋へ行くと、昨日と同じシャチの着ぐるみでミサが出迎える。
ここにきてやっと「なんだそれは、それで走れるのか」と突っ込みを入れる主人公。昨日も着てたけどあんた普通に流してたじゃん!?今更!?
いざ走りに行くが、ミサは着ぐるみのせいで上手く走れない。昨日は上手く走ってただろう!?

8月18日。ミサは着ぐるみでも主人公とタメ張れるほど走るのが上手く速くなっている。
…どうでもいいけどこのゲーム、人間の成長早すぎるよね。

8月19日もミサとランニング。
公園ですげぇつまらねぇダジャレの応酬の後、ミサをおんぶして寮へ帰る。

8月20日。朝ミサの部屋に行くが、ミサは寝ぼけて二度寝する。
この日のランニングは無し。三日坊主とはよく言ったものだが、この場合は四日坊主か…。

毎度おなじみ研修旅行。この日も朝のランニングは無し。
みんなで海へ。ミサは海に近付くのを嫌がるが、無理矢理波打ち際まで連れて行く。
ずっと手をつないでいると言う条件で、ミサも一緒に海へ。
「将来……ずっとお兄ちゃんと一緒ならいいのにな……」
「兄妹……って、そういうことじゃないです……」
ミサは兄妹という仲を越えた関係をほのめかしはじめるが、突然主人公の耳が遠くなり聞こえない。ギャルゲにはよくある話である。
水の掛け合いをするが、手はまだ繋いでるんだろうか。離したら死ぬ的な事を言っていた気がするんだが。

夜、ミサの部屋に行くとミサは露骨に何かを隠している。
それは主人公が昔一度だけ使った、ミサから贈られたスパイク靴だった。使ったその日にアキレス腱が切れ、以降はミサが隠していたのだ。
ミサは自分がこんな靴を贈ったから主人公が怪我をしたのだと思い込んでいた。
捨てようと思ったが捨てるに捨てられず、今まで取っておいたのだ。
なんでバイト先、しかも研修旅行にまで持ってきてるんだとか考えちゃいかんのだ。
このスパイクを履いて走って見せる!と誓う主人公。

研修旅行が終わり、帰った日の翌朝、主人公とミサはランニングに出かける。
なぜか今回は私服で、シャチの着ぐるみじゃない。どんな違いなんだろう。
あとなんかこの二人、知らないうちに一線越えてるっぽい。

職場でやたらベタベタしている2人を見て、周りのスタッフが「いや兄妹だし、そんなことは…」と噂している。
毎度のことながらバレバレのようだ。

仕事終わりにミサとプールへ特訓しに行く。
相変わらず手を繋いだままだが、主人公はいつまでも手を離して欲しくない自分の気持ちに気付く。

翌朝も2人でランニング…というかミサを背負って主人公が走る。
そういえばこの連続イベント、体力が上がってる気配がないな…
いちおう朱美の勉強イベントの時は学力も上昇してたはずなんだが…。

この日も仕事帰りにプールで特訓。
途中から来た彩花のおかげでミサは子供用プールを克服する。
…何かみんな喜んでるけど、主人公の立場は?

特筆するようなイベントも無いまま、バイト最終日。
日中はイベントが無い。夜、朱美・ミサ・主人公で少し話をする。
ミサが仕事中に食べたデザート代は全部主人公の給料から天引きする事になったそうな。憐れ。

そして主人公が帰る日…。恒例行事だが体調が1ポイント回復する。

主人公「お前、この一ヶ月どうだった?」
妹「バイト楽しかったよ。私も成長できたし。」
主人公「ふーん。ほんとこの一ヶ月はなんだったんだろ。よくわかんね。」
妹「またこようね!」
主人公「そうだな、またバイトしにくるかぁ!」






兄妹で(たぶん)セクロスしておきながらこんな事言われて怒らない妹は凄いな。




ではグッドエンド。
家へ帰る日。帰ったら兄と妹の関係に戻らなければいけないというミサに対し
「家に帰ってもミサは俺の恋人だ。誰にも渡さない」と返す主人公。

スタッフロール後、後日談。

…場面転換したところでフリーズしたorz
気を取り直してもう一回。無駄なSLGパートがこういう時地味に効いてくる。うぜぇ…

あれから1年、主人公とミサはさらに深い仲になっていた。
今年の夏もpiaキャロットでバイトする事になった。


            完



うん…なんかすげぇ物足りないけど、これまでのエンディングを思えば比較的マシだと思うよ…。
家でもやることやってるし、piaキャロの寮に行ったら親が居ないからやりまくれるね!的な話をしていたが……
まぁ、二次元だからいいか。
ところで主人公はもう高校卒業してるはずなんだが、今何してるんだろう。
一ヶ月またpiaキャロにバイトに行けるあたり、バイト生活はしてなさそうだな。普通に大学生やってるか、ニートか。
あとせっかく走るようになったのにその後陸上に復帰できたかどうかも投げっぱなしだな。

あんまり普通にしているので忘れていたが、真夏で主人公も「クソ暑い」とか言ってるのに
毎日毎日しれっとした顔で着ぐるみを着ているのもどうかと思う。
素材がどうこうとか意味がわからないうえに面白くもない設定を持ちだされてもなぁ。

▲ミサシナリオ評
実妹とデキるというソフ倫大激怒なシナリオだが、大丈夫だったのだろうか?
シナリオの出来は、最初から仲の良い兄妹として描かれていたので好きになる過程云々はある程度すっ飛ばされても違和感は無かった。まぁ、「…なんでこいつら一線越えたんだろ」という疑問は最後まで残る事になったが。
演出の方は壊滅的で、中盤シナリオ側が頑張っても絵やゲームシステムがそれを全力で殺しに来る。
しかもそこ以外は退屈極まりないシナリオでサンドイッチされており、後半は突然ダジャレが増える事もあって
つまらなさだけで言えばここまでのキャラの中では最悪と言えるものであった。
大食いイベントは計三回ほどあったがどれもシナリオの根幹には全く関与せず、こんなイベントに1枚絵を2枚も使うのは無駄としか言いようがない。
そういえばこのイベントでミサが「ゆなは主人公が好き」と言いかける場面があったのだが、以降その事に触れる事は一切無く、気付いたら兄妹の一線を越えてたな。
というかもう一回似たようなイベントやったらもうゲーム中でマトモにゆなを見かける事自体が激減していた。これも「投げっぱなし」と評さざるを得ない。
さゆりシナリオの時も指摘したが、抱えている夢やトラウマを叶えるか克服するかというあたりでシナリオ的に力尽きてしまい、以降は惰性だけで最後まで書き続けたような感がある。
おかげで主人公の陸上復帰話は投げっぱなしだし、ミサの水嫌いも友達登場でアッサリ解決。情緒もへったくれもない。
部屋に移動して起こすイベントも目に見えて無駄な会話ばかりで、ボタン10回にも満たない会話文の中に選択肢が出現するイベントが4回もある。
ただでさえ選択肢の出現頻度が少ないゲームなのに、こんなところに使ってしまって良かったのだろうか。
プレイヤーとしては選択する度に「え?それだけ?あ、SLGパート移行しちゃった」となんかガッカリするだけだ。

「キャラ自体はまぁいいとして、なんかすげーつまんなかった。」そんな印象しか残らないシナリオであった。
時折意味不明なトリビアの説明や、他ゲームのパロディが入っていたりもしたが、シナリオのつまらなさ・寒さをより一層加速させただけだった。
何もかもが場当たり的で、後になって収拾しようとして台無しにするか、投げっぱなしにするかのどちらかだ。
このゲームもうやめたいんだけど、後4人も攻略キャラいるのか…。


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■■彩花シナリオ■■
彩花は主人公一家がまだ故郷に住んでた頃のミサの友達。
父親が約一ヶ月の間旅行でいなくなるため、その間アルバイトしながらpiaキャロットの社員寮に寝泊まりする事になる。
ゲーム序盤から微妙に主人公に好意を寄せているということをほのめかしている。

8月1日。朝晩アイコンがあるので部屋に行けるが、特にこれと言ったイベントは無い。時間の無駄である。

8月2日。ミサと彩花と主人公の3人で遊園地へ。
ミサシナリオの説明では割愛していたが、観覧車に乗ると高所恐怖症の彩花が過剰に怖がると言うイベントがある。
過剰にこだわるのだが、この「高所恐怖症設定」は以後のシナリオには一切出てこないので
この場でサクッと忘れてしまって構わない。

その日の夜に歓迎会がある。料理を食べている間、彩花は主人公にべったり。
このキャラにもまた大食い設定っぽいものが見え隠れする。
「ちょっと食べただけで全体のカロリーを計算できる」というよくわからない能力の話も聞く事ができる。
主人公の友人が彩花に趣味について聞くと、一瞬固まってから「お菓子と音楽」と答える。何かの伏線だろうか。
「ふぅ……趣味、かぁ……最近、鉄分の補給もままならない……なぁ。」と意味深に呟く彩花。

翌朝、彩花の部屋に行くと缶コーヒーを貰える。数日前にも同じものを貰っている。
彩花の分のコーヒーじゃないのか、と聞くと微妙にはぐらかされる。

夜、彩花の部屋に行くと「今シャワー浴びようとしてたところなんですけど」と言われる。選択肢でさっさと退散して終了。
…選択肢の意味、ねぇよなぁ。

8月4日朝、また缶コーヒーを貰える。まだたくさんあるらしい。

その日の昼から彩花とミサがバイトに入り、制服のお披露目イベントがある。
主人公は(前にも一度あったが)彩花に見惚れる。どうやら見た目に関してだけ言えば全キャラ中で一番ストライクのようだ。
ま、別キャラルートに行っちまえばそんなこと微塵も覚えてねーんだけどな!

帰りに彩花に話しかける。既に2人はそこそこ良い雰囲気である。
主人公の友人が来てしばらくどうでもいい長話をした後に、彩花にバイトに来た目的について問う。
何かお金を貯める目的があるらしい事をほのめかされるが、そこで終わる。ずいぶん伏線っぽい物の多いシナリオだな。

5日の朝もコーヒーを貰う。

仕事帰り、彩花がクッキーを食べていたので主人公も貰う…
と思ったら突然場面転換して寮の廊下にワープアウトした。なんぞ。
その場で彩花からデート(買い物)に誘われる。明日行くらしい。
…あれ、仕事帰りイベントなのに体調減ったよ!今まではそんなことなかったのに!なんか吸われてんのか?

6日、仕事は休み。彩花とデートに行く。
どうやらミサに頼まれた服を買いに来たようだ。
帰り、急に彩花がソワソワしだす。察した主人公はトイレに行かせる。
しばらくして、妙にテンション上げて「久々に鉄分補給できちゃったあ」とか電波な事を呟きながら彩花が帰ってくる。

夜、彩花の部屋の戸が微妙に開いていたので覗こうとしたら全力で止められる。

8日、仕事中に彩花から主人公の友人の趣味(アニメオタク)について聞かれる。
そういった趣味についてどう思うか?と質問されたので「別にキモイとかそういう風には思わないよ」と返しておく。
その後、彩花が居なくなってから当の友人がやってきて
「彩花は何か自分の趣味について悩みがあるようだ。そういえば鉄分が足りないと呟いている事が多いが、関係あるのだろうか?」
といった会話をする。

9日朝。彩花は鉄分不足で寝不足だとか言ってる。
仕事帰りにも疲れた時は鉄分補給とか言われる。


10日、仕事帰りに「給料入ったら何に使う?」と聞いてみる。
彩花は「にへへへ〜 糖分いっぱい〜〜 鉄分いっぱい〜〜」と急におかしな事を口走り始める。
その夜、廊下で「はぁ〜。パパ、どうしてるかな〜」と呟く彩花を見かけるが、話しかけたら全力で誤魔化されて終了した。

そろそろ、この手の伏線連呼がウザったくなってきた。
日数的にもうゲーム中盤に差し掛かってるはずなのに、伏線単語の繰り返しばかりで話が殆ど前に進んでいないじゃないか。

11日、バイトに行く途中の本屋で彩花を見かける。なんか独り言言いながら本見てる。怪しい。
見ていた本を買って出てきた彩花に声をかけるが、驚かれる。
何を買ったか聞いてみたが全力ではぐらかされた。
もういいっちゅーね…(´・ω・`)
と、おもったら彩花が戻ってきて謝った。悩みがあるなら相談に乗るよと言ったら、今夜主人公の部屋に行ってもいいですか?と聞かれる。
もちろん快諾。やっと話が前に進むのか……長かったわー……。

仕事帰り、彩花が「鉄分、鉄分、オーブン♪お仕事するには鉄分が必要〜♪」と寝ながら歌ってる。
なんか可哀想な子みたいになってきた(´・ω・`)

夜、彩花が部屋に来る。
まず「私の事どう見えますか?」と聞かれる。「かわいい」と答える。
そしていよいよ彩花の趣味の話になる。部屋に来れば分かるといわれるので、2人で彩花の部屋に行く。



彩花は…………

















鉄道オタだった………











        _
       /匚\
  ∧_∧ 匚   ‖ ガシャーン
  (∩・ω∩ |  匚/
  (ノ  ノ 匚_/
 ⊂_)_) 彡


ここまで引っ張っておいてそれかよ!!!!!!!!!!!!!
なんだよ!!!!!!
鉄分鉄分って、「もしかして吸血鬼設定か!?」とか思ってた俺が馬鹿みたいじゃん!つーか大馬鹿だよ!!恥ずかしいくらい厨二だよ!!!!
でもゲーム本編の約半分を使ってひたすら伏線を引っ張った挙句、こんな設定出すの!?出しちゃうの!?
どこまで本気なの!?ねぇ!?
リアルで叫びながら後ろにあったテーブルひっくり返したよ!!!


とりあえず話を進めよう(´;ω;`)ウッ…
彩花は父親が旅行家兼写真家の鉄オタで、その写真の影響で彩花自身も鉄オタになってしまったのだそうな。
でも女の子らしくない趣味なので、他の人にいじめられるのが嫌でひた隠しにしていたらしい。
だが、彼女は同時に自分の理解者も欲しかったらしく、主人公が友人のオタ趣味をまったく差別していないと聞いて彩花の事も理解してくれると思ったようだ。
優しい言葉をかける主人公。プレイヤー側としては「あー、ふーん、そうっすかー」と投げやりに読んでいる。
彩花から次の休みにデートに誘われる。行き先は鉄道博物館なのだそうだ。
まぁ、好きなようにしてくださいよ。


翌日の夜、彩花が廊下でなんか震えている。
TVで怪談を見たらしい。驚かすかどうかの選択肢が出るが、驚かさない事にしておく。
だがこれまでの例に漏れず、これに関連するイベントは以後一切登場しないので忘れてしまってよろしい。

13日、そろそろ時間かな、彩花ちゃんも準備出来てるかな………と言った瞬間に鉄道博物館にワープアウトした。
何が起きたか分からんからこういうのは本当にやめて欲しい。
一枚絵が表示され、最初から彩花は主人公と腕を組んでいる。もうそんな仲なんだろうか。
ひたすら鉄道に関する蘊蓄を聞かされる。なんとか理解しようとその話を聞く主人公が健気だ。
「鉄分って、栄養素の事だと思ってたよ」と言ってみたらなんか馬鹿にされて、鉄オタの種類について解説された。
この言葉を栄養素と混同させるためにカロリー計算が得意だとか言う設定を持ちだしてたらしいのに、馬鹿にすんなや(´・ω・`)

帰り、15日の花火大会を一緒に見ないかと誘われ、OKする。
彩花は先に帰るが、直後、主人公は謎のおっさんに絡まれる。彩花の父親だろうか…。

14日朝。彩花に「スタッフ全員に鉄オタである事をカミングアウトする」と言われる。…まぁ、好きにすればいいんじゃないかな。

15日夜。彩花と寮の屋上から花火見物をする。
カミングアウト関係はあれから続報が無いんだけど、どうなったんだろう。
花火の最中に告白され、主人公もそれに応える。

翌日昼、休憩中に彩花から頬にキスされた。
なんか、昨日告白したばかりなのに親密だなぁ。あの後セクロスでもしたんだろうか…。
…したんだろうな、きっと。

17日朝。移動コマンドを見てみると彩花の部屋が空室になっている。
父親が帰ってきたので寮を出たようだ…。
以後移動コマンドで会うのは外の公園になるみたい。
主人公は少しずつ走るリハビリを始めると言いだす。彩花もそれは分かっていたようで、マウンテンバイクで並走するそうだ。

……そんな話、いつどこであった?
いやマジで初耳なんすけど…。なんでもうトラウマほとんど克服してるん…。そんな流れここまで無かったぞ…。

仕事の休憩時間、主人公は友人に頼まれた本を買いに行く。
その途中で鉄道雑誌コーナーに足が進み、読みふけってしまう。…背景は夕方になる。
国鉄の限定本が一冊だけ残っていたので、彩花にプレゼントしようと購入する主人公。
こないだ絡んできた謎のおっさん(どうせ彩花の父親)がその本を購入できずに嘆いているが、気にしない。
piaキャロに戻ってくると既に背景は夜。「さてと、そうのんびりしていらんないな。」と口走る主人公。のんびりとか、もうそういう問題じゃないよね?
この件に関しては誰にも怒られない。それはそれでなんか…(´・ω・`)
なお、ここで購入した本についてはもう忘れてしまっても構わない。
「彩花にプレゼント」どころか、以降のシナリオではこの本の存在そのものが無かった事にされているからである。

仕事帰りに彩花を探すが、見つからない。
…しかし、何故かその直後の場面では
「いつも通り、彩花ちゃんの家までほんの少しという辺りまで送ってきた」とか記述されている。
待った!待った待った!順番に突っ込ませろ!!!
まず背景だ!なんでついさっきまで夜の背景だったのに今は夕方の背景が表示されてるんだよ!!
しかも「本当は家の前まで送ってもいいんだろうけど……さすがにこう明るいとなぁ」とまで書かれてるよ!!
時間が巻き戻ったのか!?まぁいい、次だ!
仕事帰りの時点では彩花が見つからないとか言ってたのに、なんでその直後には彩花の家まで送ってる事になってるの!?
暗転中に何があったの!?教えてくれよ!!
あと、「いつも通り」とか書かれてるけど彩花の家に行くのは今日が初めてだよ!!!何が「いつも通り」なんだよ!!!
昨日まで彩花は寮にいただろうが!!!
もうやだなにこのシナリオ…(´;ω;`)ウッ

頑張って読み進める事にする。
家のちょっと前で別れる二人を、謎のおっさんが見つめている。
今までは「???」という名前表記だったが、今回は突然「定則」という名前が付いている。
いつ自己紹介したんだっけ…少なくとも、俺に記憶にはないんだが…。
しばらく主人公と彩花のラブラブっぷりを印象付けるためのモノローグが続き、そろそろうぜぇと思いだした頃ようやっと主人公は足を寮へ向ける。
そこを、謎のおっさんに呼び止められる。
???「おい、そこのお前」
なんすか定則さん。あんたついさっきまで名前表記されてたのになんでいきなり「???」に戻ってるんすか。
???という名の定則さんにひたすら絡まれる。
「彩ちゃんと付き合うのは絶対に許さん!!」と父親らしき事を言い張るが、主人公は全然相手にしない。
それどころか「あやちゃんって誰?」と言い出す。叫びながら退場する???(定則)さん。
主人公「あれ?あやちゃん……彩花ちゃん……彩ちゃん……まさか、な……?」
こんな馬鹿が自分の娘の彼氏だったら、たぶん俺も認めないと思う。

18日。今日も朝は彩花とランニング。内容は基本的に昨日のコピペと言っても差支えないレベル。

ミサは今度彩花の家に遊びに行くらしい。それと、付き合っている事ももう知っているそうだ。
まぁ、別にゲームクリアまで遊びに行くようなイベントは無かったので忘れてもよろしい。

ここでようやっと彩花の鉄道趣味のカミングアウト云々の話が出てくる。
そこで研修旅行への移動スケジュールを彩花に任せようと言いだす朱美とさゆり。もちろん快諾する彩花。
寮の方の彩花の部屋にはまだ荷物があるので、そこで主人公と一緒に考えよう!と言う話になり、
「そして、彩花ちゃんの部屋で2人で考えた移動スケジュールは……無事、採用されたのだった。」と記述される。

さて、一日もこれで終わりかー。

…と、思ったら仕事帰りに誰かに話しかけるパートが始まった。
え?もう帰ってスケジュール2人で作ったんじゃないのん?
当たり障りのない会話と、あんまり意味の無さそうな選択肢が出るが、速攻で終了する。
……これ、絶対無い方がいいよな?

もちろんこの後、夜のSLGパートも始まった。
なんだろう。テストプレイしたスタッフの中に「おかしい」と思う人は1人もいなかったんだろうか。


19日。朝から大体コピペのランニングイベント。
すぐ終わると思ったら例の???(定則)さんが出現し、1人でモノローグを始めた。
「私、神峰定則は今までの人生の中でもトップ3に入るであろう危機感を抱いていた。」あ、ここで自己紹介だったんですね。
定則「旅行から帰ってきたらなんか娘に彼氏っぽい男が付いていた!」やっと名前が定則に戻った。
「亡き妻に似てきた」とか何度も言っている辺り、もう彩花の母親は亡くなっているようだ。
彩花のバイトをどうにかするよう仕向けるみたいな独白があって、その長ったらしいモノローグは終わる。
…分かりやすい人だなぁ…。

仕事に行くと彩花が怒っている。父親から「バイト以外で許可なく外に出るな」と言われたらしい。仕事はえーな、オイ。
それどころか「バイトの方もそのうち辞めろ」的な事も言っていたそうだ。
ここでようやく、例のおっさんが彩花の父親であり、こうなった原因が自分にあることに気付く主人公。
ちょっと前に定則に絡まれた事を彩花に告げると、彩花は携帯を取り出して叫びながらどこかに行ってしまった。
…と思ったらその直後の仕事パートではちゃんとフロアにいた。なんぞ。
彩花は怒りにまかせて床掃除していたが、朱美になだめられてちょっと落ち着く。
彩花と同じ時間に休憩を入れてもらい、話を聞く主人公。
「もしかして、お父さんとの間に、何かあった……?」痴呆か。
彩花の話によると、定則は自分の好きなものにのめり込むと周囲が見えなくなってしまうタイプの人間なのだそうな。うん知ってる。
それでちょっと話は戻るのだが、序盤彩花がやたら缶コーヒーを配っていたのは、
応募シールを集めることで貰える鉄道グッズを狙っていたかららしい。彩花自信はコーヒーが嫌いなので配っていたのだとか。
「お前ビックリマンシールとかJリーグチップスとかのお菓子の部分捨てる派だろ」というプレイヤーの心の突っ込みはさておき、
いつまで経ってもグッズが届かないので諦めていたら、父親が家に届いたそれを勝手に自分のものにしていたのだそうな。
つまり  鉄道 >>> 娘  だとのこと。これに主人公の事が重なり、彩花はずっと荒れていたのだとか。
まぁ、研修旅行も近いからちょっと離れてお互いに頭冷やせや、と主人公。

ここでちょっと問題が。
どうやら彩花と定則が景品とバイトの事で親子喧嘩をしたのは「昨晩」らしいのだ。
しかし定則が主人公と彩花を見ながら「彩花のバイトをなんとかしよう」と決意するのは「今朝」。
…頭が変になりそうだ。

その日の帰りも彩花を家まで送って行く。
また夜の背景が突然夕方に巻き戻ったが、2回目なので耐性はできている。

20日。休日だが、何一つイベントがない。

研修旅行。彩花のスケジュールに則って2時間で着いたらしい。
その間ひたすらスタッフは彩花の鉄道トークを聞かされたそうだ。
…ちなみに、別のキャラのルートでも2時間である。別に彩花がスケジュール組む必要性はまったく無い。

海で泳いで遊ぶ。別に特筆するようなイベントは無い。

夜の宴会中、彩花と抜けだして浜辺を歩く。
岩場に座り、彩花の家の話が始まる。彩花の母親は事故で亡くなったらしく、その言葉を聞いた主人公は
「いきなりの思い告白に、頭をぶん殴られたような気持ちになった。」というくらいの衝撃を受けるが、
プレイヤーはしばらく前の定則のモノローグでその事はもう知っているので別に驚かない。
その後しばらく彩花の小さい頃の話や、ミサと出会った頃の話をする。
その流れで主人公は「俺と鉄道、どっちが好き?」とか言い出す。なんだこいつ……。
呆れずにちゃんと主人公の方が好きだと言ってくれる彩花。


23日。piaキャロットに定則がコーヒー飲みに来ているが、彩花はガン無視している。
そのまま彼は閉店間際まで粘っていたそうな…

24日。今日も定則が来ていたらしいが、やはり彩花は無視していたそうだ。

25日。この日もコーヒー一杯で閉店間際まで粘ろうとする定則に対し、ついに彩花がキレる。
朱美が「まあまあ彩花ちゃん、落ち着いて…」となだめるが、
「落ち着いてなんかいられません!こんなお店に迷惑かけてる客が、寄りにもよってあたしのパパだなんてっ……」と返す彩花。
「こんなお店」とか「客」だとか、フロアで言っちゃダメでしょ彩花ちゃん…。
売り言葉に買い言葉の挙句、彩花は「パパなんか、もうっ、大っっっっっ嫌いぃぃぃぃっっ!!」と叫ぶ。
瞬間、定則は固まるがしばらくすると復帰し
「お父さんも、彩ちゃんなんかきらいだぁぁぁぁっっ!!」と泣き叫びながら店を出て行った。食い逃げである。

主人公達が店の外まで追いかけると、定則は道路の真ん中でトラックに轢かれそうになっていた!



…(゚ω゚)



なんだこの陳腐きわまる展開。
なんかもうちょっとこう…さ。工夫とかさ…。
まぁ王道っちゃ王道だよ?道の真ん中でトラックに轢かれそうになる、それを主人公が助ける。これによって何もかもが上手くいく。
…ほんと清々しいほど王道だよ。
でもね、何度もいろんな作品で使い古された「王道」はね、それはもう「陳腐」って言うんだよ…。
人を殺しかけたのにそのまま何事もなく走り去るトラックまで再現してるよ。

話をすすめよう…。
主人公はこれにより全力で走れなかったトラウマを克服する。王道だね!
定則は「ありがとう」とは言うものの、まだ心ここに有らずと言った感じだ。
彩花が付き添って、その場を去る。まぁ王道だね!
朱美に肩を借りて、まだちょっとふらふらしながら職場の中へと戻るのであった…。
うん、無理をした後は優しいお姉さんに支えてもらえる。王道だね!

主人公「さてと、のんびり休んでるわけにもいかないな。仕事を再開しよう。」邪道すぎるわ!!!

なんだこの切り替えの速さ!お前の脳みそはスイッチか何かで出来てるのか!?
しかも仕事が終わると、知らないうちに彩花が帰ってきている。
主人公「お疲れ、彩花ちゃん。」
彩花「先輩、えへへ〜」
主人公「うれしそうだね。どうしたの?」
彩花「はい。今日はたくさんお仕事して、充実してました。先輩はどうでしたか?」
主人公「俺?充実してたよ。でもちょっと疲れたかな。」
彩花「そういう時は糖分です。一緒に糖分を取りましょう。」
主人公「じゃあ、一緒に何か甘いものを買って行こうか。」
彩花「はい、それじゃあ出発〜!!」

イベント終わり。


…(゚ω゚)

…(-ω-)

…(つД`)

定則ェ…




26日朝、バイトに行こうとすると部屋のインターホンを鳴らす音。
出ると、扉の外には定則が立っていた。入居者は殆どが女性の社員寮に部外者がこう簡単に入れて良いものなんだろうか。
部屋に入れると、定則はこれまでの事についての謝罪と、命を救ってもらった事に対する礼を言う。
その後「娘をよろしく」と言われる。定番ですね。


バイト最終日。イベントは何もない。


そして主人公が帰る日…。毎度おなじみ、体調が1ポイント回復する。

主人公「お前、この一ヶ月どうだった?」
妹「バイト楽しかったよ。私も成長できたし。」
主人公「ふーん。ほんとこの一ヶ月はなんだったんだろ。よくわかんね。」
妹「またこようね!」
主人公「そうだな、またバイトしにくるかぁ!」






毎回EDを迎えるたびにこれが出てこないかという恐怖感に支配される。
たとえ全ステータスMAXだろうがこの恐怖からはなんか逃れられない。



では、グッドエンドである。
主人公達が帰る日、彩花は駅前でぽつんと立ちつくしていた。
泣き出すミサを抱きしめながら、彩花は主人公を見つめて言う。
「先輩……あたし、待ってますから……」
主人公はいつの間にやら「卒業したらこっちの大学に進学する!」といういつもの約束をしていたらしい。
そろそろ「約束」ではなく「お約束」と書くべきか。ミサENDは別だったが。
そして彩花と主人公(とミサ)は別れる。

スタッフロールの後、後日談。

あれから半年後。主人公は大学受験に合格し、帰ってきた。
またpiaキャロで働くので、寮にも入れるらしい。
そして…彩花の鉄道車掌コスプレを見る。なんか主人公も鉄オタになってた。
最後にお互いの夢を確認し合って、終わり。


「終わり良ければすべて良し」とは言うものの、本当に終わりしか良くなかった。こんなシナリオはなかなか無いな。
というか本当に良かったのだろうか。
このゲームのやりすぎで、少々の事には「この程度ならマシだな」という判断を下すようになってしまっただけではないのか。
四八(仮)で各県のシナリオを埋める作業をしている時に似たような気持ちになった事があるような気がする。
今回の場合「次こそは面白いシナリオが来るはずだ…」という淡い期待は一切持ってないのだが。


▲彩花シナリオ評
序盤はドラゴンボールのアニメのように同じ単語や同じ伏線でひたすら引き伸ばしておきながら、
中盤のカミングアウトで見事に滑って見せ、以降はだらだらと中身の無い文章が続く、シナリオ界の革命児とも言える物体である。
よく物語は「起承転結」だと言うが、このシナリオの場合「転」ではなく「滑」だった。
ただそれだけなのにこれ程のダメージをプレイヤーに与えてくるとは、さすがpiaキャロット4、全シナリオ死角無し!とでも言ったところか。
他のキャラよろしく投げっぱなしの設定や後のシナリオに一切影響しない一枚絵イベントもしっかり完備。
それだけならいざ知らず時間設定まで崩壊させ、挙句の果てには使い古されたトラック事故イベントまで発生させてしまうなど
つまらなさで言えばミサシナリオには一歩劣るものの、全体的な酷さはこれまでのキャラよりも頭一つ抜けている。
クソシナリオの好例(悪例?)と言えるだろう。
「彩花が鉄オタ」という設定を考えた時点で全ての力を使い果たしたのか、後半の父親パートは完全にただの水増しであり、
ひたすら2人で鉄道トークしながらイチャイチャしてた方がマシだったのではないかとすら思えてくる。
わざわざ鉄オタというこれまでのギャルゲにはなかなか無い設定まで持ち出して、何がしたかったんだよ!!!


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■■ゆなシナリオ■■
ゆな = 陸上競技での、主人公の元ライバル。昔は付き合ってはいなかったが良い関係ではあったとか。

SAN値がゴリゴリ削られたので、pia4の中では最もまともという呼び声の高いゆなシナリオをやってみる事にする。

故郷の街に戻ってきた主人公。
前述の理由により無理矢理piaキャロットで働かされる事になり、研修当日、店内でウェイトレスをしているゆなを発見する。
ゆなとは幼馴染の間柄であり、前の学校では主人公と同じく陸上部だったらしい。それも、2人ともキャプテンだったとか。
子供のころから夢に向かって2人で走り続けていたが、今は走れなくなっている自分を考えて口をつぐむ主人公。
話題を変えるためにゆなの髪の話をする。子供のころから伸ばし続けているらしい。

アキレス腱を切ってしまい走れなくなった事を朱美がゆなに言ってしまう。
主人公は「地道にリハビリしてきたし、もうすぐまた以前見たく走れるようになるよ。心配するなって!」と強がる。
主人公の足の治り具合はいつも不安定だな。

ゆなも社員寮に住んでいるそうだ。
…しかし、思うんだが、少なくともゆなと主人公の友人の2人はこの街の出身なワケだよ。
つまり、家がこの街にあるんだよ。ついでに言うと、こいつらまだ高校3年生なワケだよ。
…なんで社員寮に住んでるんだ?アリスとよしみが実家住まいなあたり「強制」ってわけでもなさそうだし。

夜、社員寮でゆなと会話。
ゆなにとって主人公(の足の速さ)は目標であり、一度も勝てた事が無かったのだとか。
「だから、主人公にはなんとしても怪我を完治してもらってまた以前のように走れるようになってもらわなくちゃ。」
とリハビリの手伝いを申し出るゆな。まぁ、気が向いたらなと気の無い返事をする。
既に完治してるんじゃね?とは言わないでおこう。
ゆなは筋肉をほぐすマッサージが上手いらしい。
翌日から体力づくりを始めようかなと思う主人公。

寝ると回想イベントが発生。
ゆなと主人公は付き合っていたわけではないが、周りからは半ば公認の中として見守られていた。
そのことはお互いに意識していた。
しかし主人公は父親の転勤と、転勤先の東京にある陸上の名門校へ進学するために2人は離れ離れに。
場所は違えど走り続ける事を誓い合い、2人は別れた。

7月29日朝、ゆなの部屋へ。
当たり障りのない会話をして2人でバイト先に行く。
地獄の部屋通いゲームが始まるぜ!!…まじめんどくせえんだけどこのシステム…

夜、ゆなの部屋に行き「しばらくリハビリに付き合ってくれないか?」と言う主人公。
昨日やる言うたやん(´・ω・`)
「もう一度あのフィールドを走りたい!これが俺の偽らざる気持ちだ。一度は諦めて逃げていたけど…」
今までのルートと違って序盤からやる気出してる。珍しい。

30日、デリバリーの仕事で病院へ配達に。
これまでのルートでは名前すら出てこなかった病院の背景や、看護婦さんの立ち絵がなんか新鮮だ。
戻ろうとすると、病院の花壇に水をまいている女の子を見かける。
ああ、隠しキャラか。無視しよう。

7月が終わったが、これと言ってリハビリはしていない。
と言うか朝晩共に移動イベントがある(と言っても適当な会話で即終了する)ので、鍛錬すらできていない。
やたらゆなは「主人公はライバル!」とか意気込んでるけど、こいつ何もしてねーっすよ。

8月1日。
「えへへ、今日からリハビリ開始だね!」…いつそんな話したっけ。
まぁ、なんか主人公も「今日から!」とか言ってるし、まぁきっと知らないところで8月入ってからリハビリするって約束してたんだろう…たぶん。
とりあえず部屋に入って、と言われる主人公。

( ´*ω*)…
この後のやり取りは個人的にかなりげんなりしたので、そのまま掲載する。

主「じゃあ、準備をとっとと済ませちまおうぜ。」
ゆ「そうね。それじゃあ、さっそくベッドに横になってくれる?」
主「ベ、ベッドにっ!?待て待て待て、いくらなんでもそれはマズいだろっ」
ゆ「何言ってんのよ。そうしてくれないと、私が上に乗れないじゃない。」
主「上にってそんな大胆なっ!だいたい俺達、まだそんな関係じゃ……」
ゆ「……ちょ、ちょっと!変な勘違いしないでよっ!私はただ、マッサージしてあげようと思っただけなんだからっ!」
主「マッサージ?ああ、なんだマッサージか……って、マッサージッ!?」

( ´-ω-)…
陳腐過ぎて欠伸が出る。
今後もマッサージしてくれるゆなの胸が当たるの当たらないので非常にどうでもいいやり取りが続く。
主人公は「うぐっ…」連発である。ミサと彩花シナリオで全然見なかった辺り、たぶんライターが違うんだろう。
主人公の口癖設定すら統一してないのはどうかと思うが、全キャラでこの口癖を連発されていたらおそらく途中で投げ出していたと思う。クソうぜぇ。
このマッサージ設定だが、以降は欠片も出てこないのでスッパリ忘れてしまおう。

マッサージ後に走ったらしいが、そのシーンは無い。


8月2日。友人と一緒に母校へ行く。
「9年間通った」と書かれていて、今もゆなが通っているあたり、小中高一貫校らしい。
ところで学園名の方が「賀谷野学園」とか「私立立科湖南学園」とか一貫してないんだがどっちが正しいんだろう。
辺りを見回すと、グランドでゆながトレーニングをしていた。グランド、である。
調べてみたら「グラウンド」の誤表記なのだそうな。まぁどうでもいいや。
ゆなは陸上部女子の中でも特に足が速く、部員は誰も追い付けていない。
そんなゆなの姿と現在の自分を見比べて、なんかグチグチ言いながら帰ろうとする主人公。うぜぇ。
しかしゆなに見つかってしまい、呼び止められる。一緒に走れと言われるが、断る。
ならせめてゆなのランニングフォームを採点してくれと頼まれる主人公。
70点、と口には言うが、主人公は自分とゆなとの間に大きな差が生まれてしまっている事に愕然とする。
暫くまたグチグチとネガティブな独り言を続けるが、昔ゆなとした走る約束を思い出し、
「俺は走らないといけないんだっ!」と自分に気合を入れる。

3日。
「さあ、今日から本格的にランニングだ。」という言葉から始まる。
1日にも走っていた気がするが、まぁシーンそのものが無かったし本格的でも無かったのだろう。
しかし上記の「さあ、今日から〜」の台詞の直後、
主人公は「もー、ダメッ! もー、一歩も動けましぇんッ」っと言い出す。展開が早い。
情けなくゆなに懇願し、休憩を入れてもらう。
「リハビリを兼ねたランニング後のひとときは、こうしてゆなとゆっくり過ごす時間だった。
 リハビリの方針について語り合ったり、取り留めのない昔話に華を咲かせたり。
 時たま、ゆながおにぎりなんか作って来てくれた時には、草場に腰掛けて早めの弁当タイムを満喫したり。」
なんで「今日から本格的にランニング」なのに、既に何度もやっているかのように記述するのかがわからない。
1日の分を考慮に入れてもまだ二回目である。時たま、って何だよ。前回無くて今回あるから「時たま」なのかよ。
おにぎりを食べて寮に戻ろうとすると、女子陸上部員に偶然目撃され、茶化される。
だがこの部員達は主人公の事を知らない様子だ。
…小中高一貫校で、しかも主人公はずっと陸上部だったんだから、覚えてる奴が1人くらい居てもおかしくないんじゃねぇの?(・ω・` )
しかも別シナリオでは「主人公は陸上選手としてそこそこ有名だった」って設定もあったんだよ?
「試しに走ってみてください」と言われるが、言い訳をして断る。

4日。
ランニングから帰ってきたところから話が始まる。
主人公「なぁ、リハビリ始めてから俺、少しは回復してきてると思うか?」 …まだランニング3回目である…。
ゆなは「大丈夫、実はリハビリじゃなくて、私のトレーニングメニューだったんだよ!主人公はちゃんと付いてきてたじゃない!」と明かし、
「ふふ、本当はもうリハビリなんて必要ないんじゃない?」とまで言ってくれる。
…昨日は全然だめだったけどな。今日になって急に大丈夫になったんだろうか。
「身体だけは当時の状態に戻っている……実のところそのことは、俺自身が一番実感していた」と言っているあたり、
まぁ今日は大丈夫だったんだろう。
その後、ゆなに朝食を作って貰える。料理下手という設定は前日あたりから見え隠れしていたが、普通にまずい料理をだされる。
たまーにゆなは仕事パートで厨房に居るんだが、大丈夫なんだろうか…。
食べ終わった後、ゆなから「私と走って(トレーニングではなく、勝負として)みない?」と言われるが、断る主人公。

それにしても主人公の「俺、走れるのかな」「走れねぇや」とかいうセリフが毎日毎日所々に出てきてうざったい。
「回復してきた」「走らなきゃいけないんだ!」と言うようなセリフも同じくらい挿入されるので、
躁鬱病にでもかかってるのかと別の方面で心配になってくる。

夜、寝ると回想イベント。
監督に向かって「陸上を辞めたい」と言う主人公。
監督は「医者はもう完治していると言っている。もう問題は無いのだろう?」と引き留める。やっぱ完治してんじゃん。
しかし「走れなくなった」と思い込んでいる主人公はそのまま辞めてしまう。
夢から覚め、「今度は、逃げるわけにはいかないよな。今はゆなも付いていてくれる。」と気合を入れ直す主人公。
今度なんかネガティブな事言い出したら張っ倒してしまうかもしれん。

5日。特筆するようなイベントが無い。
朝は走らないし、夜はなんか恐怖DVDの話してるし。

6日。特筆するようなイベントが無い。朝も夜も走らない。
ゆなからとは「明日も仕事忙しいだろうからさっさと寝よう」という話をする。
…なんでゆなはここでバイトしてるんだろ。走ってりゃいいのに。

7日。朝から「さ、一緒に行こっ!」っとゆなに言われるが、店の方の話である。…3日間走ってねぇなぁ…。
それにしても、こんな話をしておきながら次の場面では部屋に戻って結局1人で行く主人公はスゲェと思う。

8日。昨日の朝のイベントと殆ど内容は一緒だ。
一緒に行く約束をしたのに、結局また部屋に戻って1人でバイトに行くところまで一緒だ。

9日。朱美からプールのチケットを貰ったので、ゆなと一緒に行く。 走 れ よ 。
実はもう陸上は辞めてしまっていることを言おうとするが、
再び走れるようになれば何の問題も無いため言わないでおく。いいから走れ。

周りはカップルだらけ(背景をわざわざスクロールするが、無人)なので、主人公がゆなの事を意識していると
ゆなもそれに感付いたのか腕をからめてくる。
しかしまだこの時点で2人の関係は友達以上恋人未満であり、主人公自身もずっとこのままの関係でいいやと思っている。

プール内。なんか不安になるゆなの立ち絵をできるだけ見ないようにする。
着いて早々に「100m4本、200m3本、400m1本」というハードな水泳勝負をしたらしい。大丈夫か。
しかも主人公が全勝したそうな。走り以外だと本当に元気だな。
以降は普通のデートイベント。

デートの帰り、「ここから寮まで走ろう」と駆け出すゆな。
主人公はそれを見送り……走らない。なんなんだこいつ…。

その日の夜、主人公は自室で「休日の使い方って、たまに間違うことあるよな…」と呟く。
ゆなが可哀想だ…。

10日。走らない。終わり。

11日。走らない。終わり。

12日朝。走った!主人公がゆなとランニングしてる!!実に一週間ぶりだよ!!!
…しかしなんかやる気がない。欠伸をしてるか、ゆなを意識してるかのどちらかだ。
主人公はゆなを花火大会に誘う。「2人で」と言うと、明らかにゆなが動揺しはじめる。
しかしOKはもらえた。

13日夜、ゆなの部屋に行くと
「最近働きづめみたいだけど、大丈夫?無視しないで、疲れたら休むこと!約束だからね!」と少し心配される。
主人公も「うん、分かった。約束する。」と答えるが、直後に体調が1減った。
ゆなと話して疲れてるんじゃねーか…

14日は特筆する事がない。

15日、花火大会の日。仕事が終わり、ゆなと主人公は寮の屋上から見物する。
主人公はゆなへの気持ちを再認識するが、最初は一歩が踏み出せず告白できない。
自然と、会話は早朝ランニングへとシフトする。
「毎日休まずやってた」とか「2人で走るのが楽しみになってた」とか言い出すが、まぁ、気にしちゃ負けなんだろうか。
なんだかんだで思いは通じあう。

16日朝。4日ぶりにランニング。
なんか既に男女の仲になっているようだ。いつもの事だな。

17日。この日も走る。
それとは別で、ゆなとのラブラブっぷりも加速してる。
全シナリオに言える事なんだが、付き合いだしてからの仲の深まる速度が尋常じゃなく速い。

ゆなと一緒に帰ろうとしたらよしみにゲーセンへと拉致された。
それだけ。別にゆなが嫉妬するイベントとか、そんなものは無い。

18日。走ってる。3日連続とか新鮮ダナァ!
最近は走っててもゆなとのラブラブっぷりを披露するばかりで、主人公がグチグチ言う事が無くなった。実に良い事である。
まぁ、話自体はつまんねぇんだけどな。イラつかないだけ随分マシだ。

19日。走る。
ついに主人公はゆなとの競争を受け入れるが、すぐに大きな差を付けられてしまい呆然と立ち尽くす。
もう一度全力で走ってみようとするものの、呼吸ができなくなってまた立ち止まる。
ここまできてやっと、主人公は「怪我は完全に治っているが、全力で走れない身体になってしまった」と告白する。
完全に諦めモードに入る主人公。
ただしリハビリはまだ続けると約束する。


21日、研修旅行当日の朝。ゆなは髪を短く切った姿を披露する。理由については後で聞けるだろ、たぶん。
と言うか髪切ってから別人になってるんですが。

夜、髪を切った理由が聞ける。
「主人公が金メダルを取るまで髪を伸ばし続ける」という約束だったのだが、
ゆなはその約束が主人公を縛って苦しめていると感じ、その夢から解き放つために髪を切ったのだ。
「でも走る事だけは諦めないでほしい」とゆなに告げられる。主人公もそれに応える。
そして主人公はゆなの切った髪を貰う。「ばさっ」という擬音語が書かれている辺り、相当な量だろう。つーか、持ってきてたのかよ…。
いらねぇ。


研修旅行から戻った翌日、主人公は1人でランニングを再開する。
帰るまでにやりたい事があるようだ。

24日も1人でランニング。
ランニングに行くには毎朝ゆなの部屋に移動して部屋の前で「いってくるよ」と独り言を言うイベントをこなさなければいけない。
何度か全力で走ってみようとするが上手くいかない。とりあえず明日にしようと言って帰る。

25日。ソロランニング。
昼に朱美から「ゆなの事はみんな気付いてるぞ、なんとかしろよカス」的な事を言われる。

26日。やっぱり全力で走る事はできない。
それにしてもこのイベント、体力上がらねぇな。
朱美シナリオだけが特殊だったんだろうか。

27日、バイト最終日。
朝からゆなを呼び出し、「一緒に走ってくれないか」と頼む主人公。
そしてまた競争する2人。しかし、主人公は再び呼吸ができなくなり、その場にうずくまってしまう。
主人公「情けない……もう、治ってるのに……この足は……っ!!!」
…悪いのは足じゃないってここまで散々自分で言ってたよね?まぁそのあと自分自身全てに文句言ってたからいいか。

そして主人公が帰る日…。お約束通り体調が1ポイント回復する。

主人公「お前、この一ヶ月どうだった?」
妹「バイト楽しかったよ。私も成長できたし。」
主人公「ふーん。ほんとこの一ヶ月はなんだったんだろ。よくわかんね。」
妹「またこようね!」
主人公「そうだな、またバイトしにくるかぁ!」







このやりとりを見るのもあと2キャラ分で終わりかと思うと清々しい気分になってくるね。


グッドエンド。
翌朝、発車時刻になってもゆなは見送りにこない。
主人公はゆなのところへと駆け出す。ゆなはいつも通り公園でランニングしていた。
最後の勝負を挑む主人公。
スタートしてすぐゆなに引き離される。
しかし「大好きだ、ゆなーーー!ゆな、ゆなーーーー!!!」と叫んだ途端に覚醒。
競争に勝って、スタッフロールへ。




END





(゚ω゚)…
あれ、メインヒロインなのに後日談無しっすか?
というか、最後のその叫び、何?
それと最後に1枚絵が表示されるけど、一体誰なのかわからないです。
髪切っちゃって以降は出番激減するから印象薄いし。


▲ゆなシナリオ評
最後まで読んで思ったのは「少なくともこれ、ギャルゲー(萌えゲー)じゃねぇよな。」という事だった。
最初から最後まで劣化スポ根漫画のような展開であり、恋愛要素が非常に薄い。
特に中盤以降、恋人としてイチャイチャしてるのはほんの3,4日程度で、以降は気まずい空気となり
終盤にもなるとエンディングまで殆ど出番がなくなってしまう。
無駄な会話イベントは他のキャラ同様大量に見られたが、
突然出てきて投げっぱなしになる新設定や突っ込み所はこれまでで最も少なかった。
かと言って面白かったかと言えばそういうわけでもない。
普通に始まって、普通に終わって、普通につまらなかった。ただそれだけのシナリオである。
キャラの掘り下げが甘いのも相変わらずで、陸上部が忙しいとか言っているにもかかわらず
何故piaキャロットでバイトをしているのかという説明は一切無いし、主人公も触れなかった。
メインヒロインなのに後日談が一切無いということもキャラの薄さに拍車をかけている。
序盤から中盤までの中だるみも酷い。
ウダウダグチグチともう治ってるはずの自分の足を呪いながらも頑として走ろうとしない姿を総プレイ時間の半分も見続けなければいけない。
当ゲームのライターは序盤に「そのキャラの要素」を何度も何度も見せることでプレイヤーに印象付けさせようとしているが、
語彙も発想力も乏しいのかそれらは全て「似たような単語」で構成され途中で飽きてしまう。
ゆなシナリオの場合はそれが「主人公」を中心にして行われるのでイライラ感は倍増し、感情移入など出来ない。
ギャルゲーである事を忘れているのではないだろうか?そう思わせるような内容であった。

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■■蒼空シナリオ■■
蒼空 = 2号店からヘルプで来ている子。主人公より年下らしい。

研修中の主人公が事務室に戻ると、朱美がクレーム電話の応対をしている。
しかし相手は「店長を出せ」の一点張りで、朱美が店長だと信じてはくれない。
残念な思考回路を持つ朱美は主人公に受話器を押しつけるのだが、まだ研修中である主人公が対応できるはずもない。
そんなところに蒼空がやってきて受話器を奪い、淡々と対応する。

蒼空は「○○ですから。常識的に考えて。」が口癖。
ツンと言うよりは周囲にまったく興味を持っていないかのような振る舞いをする女の子。
何よりも効率を重視し、それを阻害する意見は正論を重ねて叩き伏せてくる。

29日朝、地獄の部屋通いが始まる。
インターホンを押して挨拶をしてみるが、無視される。
なんだろう、さゆりシナリオで似たような気持ちになった事ある!

夜になって蒼空の部屋に行き「お疲れ様」と声をかけてみるが、「今日は休みですから」と返され扉を閉められる。
「うぐぅ…」と口走る主人公。たい焼き食ってろカス。

翌朝も懲りずに蒼空の部屋へ。
「勉強中ですから」と言われたので「何の勉強?」と聞いてみるが意味不明な回答しか返ってこない。
そして即扉を閉められる。「むぐぐぅ」と新たな言葉を口走る主人公。

仕事帰りに「お疲れ様」と声をかけてみるも、「別に疲れてませんから」とそっけない態度。
「うぐっ」といつもの言葉を吐く主人公。
俺は後何回、この「うぐっ」を見て「イラッ」としなきゃいけないんだろう。

夜、部屋のインターホンを押してみるが
「常識的に考えて、今は寝てますから。」と部屋の中から言われるだけ。

31日、オーナーが7号店に来て全体朝礼を行う。
しかし蒼空はオーナーの言葉を「話、長いですから。開店前の忙しい時間ですから。」と遮る。
蒼空は1人でフロアの掃除を始める。他の担当部署の準備も、殆ど終わらせてしまっているらしい。
段取りの悪い朱美に対し、「コストダウンと効率化を図るのは店長の大切な業務」と淡々と説教する。
蒼空はオーナーの姪で、だからこそあそこまでオーナーにハッキリと物言いができるのだそうな。

仕事終わり、一緒に帰ろうと誘ってみるも断られる。

1日朝。蒼空の私生活の事を知りたい!と再び蒼空の部屋へ行く主人公。…もとい、ストーカー。
しかし部屋から出てきたのはミサだった。蒼空に勉強を教えて貰っていたらしい。流れで、ストーカーも部屋に入れてもらえる。
蒼空の部屋の中には大量の本と、動物の写真とぬいぐるみが置いてあった。
少しして彩花も部屋にやってくる。三人はいつの間にか友達になっており、お菓子を皆で食べる。
ここで彩花から「蒼空ちゃんはこの若さで大学院の経済学研究科を卒業、博士号を取得していて、経済学の権威なんだよ」と教えられる。
なんでそんな子がファミレスでバイトしてるんだろうとは考えちゃいけないのか、それとも後々説明があるのか。
まぁ少なくともただ薄っぺらかったゆなシナリオとは違い、序盤からバンバンキャラ設定を構築していっているのは評価点だろう。

この後、
「なんでミサと彩花はこんな中学生レベル(と言うか小学生〜中1レベル)の問題を蒼空に聞いてるんだろう」
 ↓
「ははーん、つまり蒼空とただ友達になりたいっていう口実のために勉強を教わってるフリをしてるんだな?」
 ↓
「蒼空の学力は大学レベルだから、ミサ達の年齢じゃこんなレベルの勉強が普通だと思い込んでるに違いない!」
と、強引極まる解釈というか状況説明をするストーカー。意 味 が わ か り ま せ ん 。
「天才の善意をもてあそんでやがる」だとかちょっと理解ができない事まで口走るストーカー。

(・ω・) < もうちょっと考えてプロット書け。

「天才」、「天才」と何度も連呼していたので、「天才設定」を根付かせたかったのだろう。とりあえず覚えておく事にする。

8月1日昼、休憩時間に事務室に戻ると蒼空が読書をしている。
「うぐっ」「たはは」が連続であるので画面を殴りたくなるが我慢。
普通に話しかけるが無視される。
本の内容について聞くと、難解な言葉の羅列で説明してくれる。とりあえずはこれで満足するストーカー。

歓迎会。蒼空を囲んでちょっとした人だかりができていたので見に行くと、オセロ盤が置いてあった。
だれも蒼空相手に勝てなくて話題になっているらしい。ストーカーも挑戦するが、速攻で負ける。
五目並べでも対戦するが負ける。それぞれもう一度ずつ対戦するがやっぱり負ける。
しかもこのゲームのルールはついさっき教えたばかりらしい。蒼空の天才設定が強化される。
ジャンケンでも挑んでみるが、ストーカーも他の面々も誰も勝てない。
「大天才の驚くべき能力というか、もはや超能力者の域だよな」と語るストーカー。


3日夜。蒼空に無理矢理オセロの再戦を申し込む。すげぇ迷惑そうなんすけど…。
なんとか1戦だけという約束で受けてもらえる。
一戦目、オセロ。速攻で負ける。帰ろうとする蒼空を「まだ五目並べもあるから!」と引き留める。
二戦目、五目並べ。音速で負ける。帰ろうとする蒼空を「もう一回だけ!もう一回だけ!」と引き留める。
三戦目、オセロ。光速で負ける。蒼空は帰ってしまう。
ストーカーは「常人とは違う、天が与えた才能ってやつかな」と呟く。そろそろ天才天才聞き飽きてきた。
「たはは」「ぐさり」など、うっぜえ口癖をここでも繰り返すストーカー。
誰かこいつ殺してくれ!!!


4日朝も当然のように蒼空の部屋に行ってあしらわれる。
帰りも夜も話しかけるが、あしらわれる。

5日。また蒼空にオセロでの対戦を申し込む。今回はそこそこ善戦するが、やっぱり負ける。
蒼空に「なぜそこまでこだわるのか」と聞かれたので、「楽しいから」と答える。
何故かこの言葉が蒼空の心に響いたらしい。今までと違った(と言ってもちょっと黙る程度だが)反応を見せる。
その後、ミサが来て三人で遊びに行こうと言う流れに。
ただし、蒼空は「別にどこでも勉強はできる」というよくわからない理由でついてきた。
アトラクションやショップには殆ど関心を示さなかった蒼空だが、甘味菓子の店が見えた瞬間に謎のスイッチが入り、おやつを食べまくる。
また大食い設定である………。ライター死ね。
「たはは」「うぐっ」を当イベント中にそれぞれ2回ずつ入れた罪も含めて、死ね。

一応この辺でストーカーが蒼空を女性としてちょっと意識してるような描写はあった。
ストーカーしてる時点でそうなんだろうけどな。

6日昼。主人公のウザさレベルが上がっている。

「って、なぁ〜んちゃってね♪
 こんな話題で簡単に食い付くほど、北川さん(蒼空)は甘くない
 ことぐらいちゃ〜んと学習しておりますですよ、ハイ」

死ね。


夜、オセロの再戦を申し込みに部屋へ行く。行こうと準備するだけで「たはは」1回。ぶち殺すぞ(´・ω・`)
だが部屋から飛び出してきたのはミサ。2人でホットケーキを作っていたらしい。
ミサと蒼空がホットケーキを作っている一枚絵が表示される。ミサの顔にはクリームが付いている。
シナリオ中で蒼空はミサの顔のクリームをぬぐってやるが、一枚絵ではとれていない。
逆に今度はミサが蒼空の顔に付いたクリームを取ってやるとか言い出すが、一枚絵ではそもそも最初からついていない。

ホットケーキは大失敗する。ミサと蒼空は美味しく食べているが、ストーカー曰く「フグ毒」。ざまぁ
蒼空はミサとストーカーの兄弟仲を少し羨ましく思っているようだ。
イベント後、しっかり体調が1減った。ざまぁ

7日朝。日課のようにストーキング。勉強しながら出てきて、さっさとストーカーをあしらって扉を閉める。
「な、なるへそ」という言葉にすら殺意を覚える。

8日、仕事中に彩花がいっぱいいっぱいになっているが、蒼空が軽くフォローする。
蒼空は機械みたいだなと朱美と話をしていると、別のところから大きな音が。
ミサが料理ごと皿を落としてしまったらしい。本日三回目なのだとか。
一応フロアで客前だったのでなんとかその場は穏便に済ますが、
事務室に戻ると蒼空が珍しく怒っている。まず怒られているのは朱美と彩花。
そして最後に1枚絵付きで怒られるのはミサ。「この割れたお皿の」と言っているが、一枚絵では割れて無い。ちょっとヒビ入ってるだけ。
厳しく攻め立てられてミサがマジ泣きする。何才なんだお前…。
マジ泣きしたミサに対し、何故か狼狽する蒼空。

主人公「ん、ん〜、充電完了!! 仕事の再開だ!!」



(゚Д゚)


なんか突然暗転したかと思ったら夜の仕事パート始まった。なんだこのすげぇ空気読まねえ主人公。


…それはそれとして、なんか蒼空も落ち込んでしまったらしい。
これまでのクールキャラからのギャップに萌え……ねぇよなぁ…………
あまりにもキャラの切り替えが唐突過ぎて、突然別人になってしまったかのような気さえするもの…

とりあえず心配になったので蒼空の部屋に行ってみるが、誰も出てこない。
こんなところでも「たはは」とか言い出す主人公にグーパン入れたくなる。
居ないモノはしょうがないので、ミサの部屋に行く事にする。
落ち込んでいたので、公園に散歩に行こうと誘う。

公園には蒼空が居た。姿を見た瞬間、なんだかんだと理由を付けて逃げるミサ。
蒼空も落ち込んだままで、主人公は良い言葉をかけてあげる事ができない。

こんなシーンなのに主人公のノリは全体的に非常に軽い。プレイヤーはイライラしっぱなしである。


9日。朝からピンポン連打。
中から目を赤くした蒼空が出てくるが、すぐに扉を閉めてしまう。
主人公のこういう空気の読め無さもなかなかすげぇとおもう。

仕事中、彩花とミサは蒼空をさけている。
休憩時間に入り、蒼空に声をかけると、いつもは無視されていたのに返事を貰える。
そこに彩花とミサを連れて朱美が入ってくる。蒼空の事について相談しようとしたが、当の本人が居たため口に出せないでいるようだ。
蒼空の方から歩み寄ろうとするが、彩花とミサはそれすらも避けようとしてしまう。このシーンの朱美は主人公並にうざい。
気まずい空気をなんとかしようと、主人公が助け船を出すことにする。
軽いやり取りの後、その場から去る蒼空。それを見計らって、彩花とミサは蒼空と時間が合わないようシフト変更を相談する。
とりあえず時間が解決してくれるだろうとその場は放置。

…しかし、朱美のウザさをマトモに観るのは朱美シナリオ以来だな……。
この一族は頭の中身が残念な連中しかいないのかな……。

仕事帰り、寮の前で蒼空が待っている。休憩時間に気を遣ってくれた事に対してお礼を言いたいのだそうだ。
主人公は「基本的に蒼空が言っている事は正しいが、あいつらはまだガキんちょだからもうちょっと思いやりを持った言い方にした方がいい」と諭す。
蒼空は「結局2号店の二の舞――」と呟く。
暗い雰囲気になったので、ここで唐突にこんど2人っきりで花火大会見ようぜ!と誘う主人公。一応OKも貰える。

これ、落ち込んでる女の心の隙間に付け入って好き勝手やってるだけだよな。


翌日夜、蒼空は孤立して主人公以外とはもうあまり会話できなくなってるぽい。
気晴らしにオセロに誘う。


11日の夜、オセロに誘いに行くと、部屋の前でインターホンを押そうかどうか悩んでいるミサと彩花を発見する。
2人はそそくさと退散してしまったので、蒼空とオセロしにいく。
今回から勝ち方について解説してくれるばかりか、楽しそうに笑ってくれるようにもなった。
主人公はそんな蒼空を少し意識し始める。
どうしてもオセロに勝ちたい主人公は「勝った方が負け」というルールを作る。
理由はよくわからないが、蒼空は自分の石を増やす事しかできないらしく、負け(本当は勝ちなのだが)続ける。

  _, ._
(;゚ Д゚) < そんな「天才」がいるかァーーーーーッ!!

ライターの頭が残念なのか主人公の頭が残念なのかは知らないが、
意味不明な理論を用いて「天才」を打ち負かしたり懐柔させようとすんなや!!!
よくナルトの批評で「登場キャラは作者以上に頭が良くはなれない」という文章を目にするが、
このシナリオは実に分かりやすくそれを示してくれる。

蒼空「正直、こんなに自分の志向が柔軟性に欠けているとは思ってもみませんでした」

その一言で全部済ます気なのか………
なんか蒼空と主人公はいい雰囲気になっている…。


12日朝。蒼空はちゃんと挨拶してくれた。
夜、ちゃんと挨拶してくれた。おわり。
お互い休日のはずなのに、イベントは無かった。


13日。問題は一切解決も進展もしていないが、主人公と蒼空はだんだん仲良くなりつつある。

昼、またもミサが皿を割る。
休憩時間にミサが蒼空に謝りに来る。蒼空は「失敗は誰にでもあるし、次から気を付ければいい」とフォローする。
この事でミサは怯えなくなり、蒼空に前回泣いてしまった事も謝る。
お互いに謝って仲直り。

嫌な思いをしていない主人公の1人勝ちである。死んでしまえ。


なんか完全に蒼空が主人公の事を意識してるっぽい。
こういう段階になると主人公が突然鈍感になるのは毎度のことである。


14日夜。彩花とも仲直りできたらしく、三人で勉強会やってた。


15日、花火大会当日。蒼空と一緒に花火見物をする。
蒼空は「花火観賞士」の資格を含め100以上の資格を持っていると言う新設定が飛び出すが、
どうせ今後二度と出てこねぇだろうからスルー。
蒼空はpiaキャロ2号店でも同じようにバイト仲間を叱り、辞めさせてしまった過去があるらしい。
なんか人間関係についての説教臭いシナリオが流れる。
そしてカップル成立。おめでとう。

しかし思ったんだが4号店を潰しかけた朱美に、2号店の人間関係を悪化させた蒼空と、
どうしてこうオーナーは問題児ばかり7号店に寄こしてきたんだろうか。
蒼空は少なくとも序盤は、その2号店で起きた問題云々を反省しているような態度ではなかったぞ?


16日朝、なんか主人公と蒼空の様子がおかしい。ヤったんだろうか。
夜、蒼空の部屋に行ったらミサと彩花が来ていた。早々に退散する。

18日朝、朱美に2人の仲がバレる。
どうにも蒼空の様子がおかしい。なんかドギマギしてる。
…と思ったら盛大に皿を割っていた。
その後のやりとりで全員に2人の仲がばれる。


19日朝、蒼空とデートに行く事になる。
久々の「たはは」「うぐっ」の連発にこちらの負のボルテージもMAXだ。
普通のデートイベント。あまりにつまらなすぎて書く事もない。
観覧車が動いていなかったのが蒼空にとっては心残りのようで、後で乗ろうと約束する。

20日夜、蒼空の部屋に行くが彩花とミサが居るので帰る。


研修旅行の日。主人公のセリフの半分以上、語尾に「♪」が付いてて実にウザい。
言葉遣いだけを見れば完全にチャラ男である。

あと、海で遊ぶイベント、すっげぇつまんねぇ……
なんか変なスイカ割りしてるカップルを遠くから見てたり、何故かオセロを始めようとするだけ。

研修旅行終わり。
…なんだろう、もうこれ以上シナリオが展開する気がしない。
これ以上何かが起こりようもないし、蒼空とは既にラブラブカップルだし……。

23日、客から蒼空の接客態度を褒める電話があったらしい。それだけ。
夜、蒼空の部屋に行ったら彩花とミサが居たので帰った。何度目だ。

24日。朝、蒼空の部屋からよしみが出てくる。なんかミスをフォローしてくれたのでお礼を言いに来たらしい。
夜、蒼空の部屋に行ったら彩花とミサが居たので帰った。 ま た か 。

25日昼、蒼空との仲をオーナーから茶化される。
夜、蒼空の部屋に行こうとしたらミサが入って行ったのでやめた。……。

26日夜、蒼空と観覧車に乗りに行く。
まぁ、「19日に後で行こう」と約束はしていたが、今日までそれを予定するような話は一切無かったため唐突感がすごい。
蒼空はもう初期と比べたら完全に別キャラになってる。つーか声は完全に別人になってるよ!!

27日。この日で蒼空・ミサ・主人公の3人は7号店での仕事が終了してしまう。
ゆなシナリオにあった送迎会は無い。あのイベント、ホントなんだったんだろう。


そして主人公が帰る日…。まぁ、体調が1ポイント回復する。

主人公「お前、この一ヶ月どうだった?」
妹「バイト楽しかったよ。私も成長できたし。」
主人公「ふーん。ほんとこの一ヶ月はなんだったんだろ。よくわかんね。」
妹「またこようね!」
主人公「そうだな、またバイトしにくるかぁ!」








このコピペを見るのも次で最後だと思うと感慨深い。



グッドエンド。
蒼空は主人公とミサを駅まで見送りに来る。蒼空の部屋は荷物が多いので梱包に時間がかかるため、別々の電車で帰るらしい。
ミサは気を利かせて先に行く。
少し話をして、お土産としてオセロ盤を貰う。
お互いに名前で呼び合って、キスをして、スタッフロールへ。

後日談。
主人公と蒼空は東京にあるpiaキャロット2号店で働いていた。
おわり。



一番最後は特に突っ込むところはなかった。
まぁ、言いたい事はシナリオ評の方で言おう。


▲蒼空シナリオ評
前半は主人公に対し過剰な殺意を覚え、後半は全く起伏の無いストーリーをボタンを押しながら淡々と眺めるだけと言う
(プレイヤーの心象的な意味で)落差の激しいシナリオであった。
序盤からキャラの特徴付けにご執心だった様子だが結局その設定は殆ど活かす事が出来ず、
天才設定も単に「仕事が早い」「オセロと五目並べとダーツとジャンケンが強い」「よくわからない本を読んでる」という点にしか使えず、
しかも主人公の電波発想に敗北してしまう始末である。
変な蘊蓄か、難しそうな言葉を羅列するだけで「天才だ、天才だ」と祭り上げる様を何度も見せられ白けもしたものだ。
一体その設定がこのシナリオのどこに役だったのだろうか。
シナリオ本筋を端的に言えば「空気読めない子が空気読める子になった」というだけの話であり、
「天才だからこその苦悩」や「何故天才になったのか」というテーマには一切触れようとしなかった。
そもそも何故「経済学の権威」がこんなファミレスでバイトしているのか。これに関しても完全にノータッチである。
ミサをマジ泣きさせた件で急にこの世の終わりのように落ち込むシーンは唐突感バリバリでギャップ萌えにするにも限度を超えているし、
その後ほんの数日で完全にキャラが変わってしまうのは変だと思わなかったのか。おかしいだろ。
「萌えそうな設定集めて、適当に失敗して持ち直すシナリオ書きました」とでも言わんばかりじゃないか。
それ以外の部分もお粗末すぎる。告白シーンは変な蘊蓄持ち出して来てひたすら目が滑って台無しだったし、告白以後はロクなイベントがない。
何故かチャラ男と化した主人公が蒼空と適当にイチャイチャするだけだし、その回数・密度も薄すぎる。そもそもビックリするほどつまんねぇ!
つーかゲーム後半、部屋に行っても毎回ミサと彩花が居たのはなんだったんだよ!!!
単にイベントのネタが足りなくて適当にごまかしただけなんじゃないのか!?

…シナリオ(というか主人公)に対する怒りは、間違いなくこのルートが最悪のものであった。
いい加減精神的に暗黒面に堕ちつつあるような気もするが、次で最後だ。やりきろう。

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■■はるなシナリオ■■

さて、いよいよ隠しキャラのはるなでこのゲームはコンプリートである。長かった…涙が出そうだ…


ゆなシナリオの序盤で一瞬だけ出ていたように、はるなシナリオはゆなシナリオの途中から派生する。
デリバリーの仕事の途中でスクーターが故障し、他のシナリオでは友人が助けに来てくれるのだが、
誰でもいいので1キャラでもクリアしている・ゆなシナリオのフラグが立っている という2つの条件が重なると
友人は助けに来ず、主人公は走って配達の仕事をする事になる。

病院の看護婦さん(立ち絵付き)に配達した帰り、病院の裏庭で花壇の世話をしている白い着物を着た少女を見かける。年は主人公と同じくらいのようだ。
ここで一瞬だけ、しかもボカシが入った状態でセピアカラーの絵が表示された気がするが、本当に一瞬であり絵の中身の判別は不可能。
過去を思い出そうとして、思い出せない演出なのだが、この瞬間に何故かおまけCGモードに花壇の世話をする小さな女の子の一枚絵が登録されるのでじっくり鑑賞する事ができる。
ゆなシナリオを2キャラ目以降にプレイすると必ずこの派生イベントが発生するため、以後このキャラをクリアするまでは
「あれー…こんなイベントCG、見たっけ……」とおまけモードを見るたびに思う事だろう。

主人公は話しかけてみる。とりあえずバイトの宅配でこの病院に来たということを説明し、自己紹介する。
すると少女も名前を教えてくれる。星野はるな、というらしい。
昔から心臓が弱く、この病院に入院しているのだと教えてくれる。だが、命に関わるほどのものではないそうだ。
なんで着物なのかという点についてはこれが病院着なんだろうと脳内補完しよう…。
主人公も自分がアキレス腱を切った事と、そのリハビリをゆなとしている事などを話す。
すると、「貴方は、まだ走り続けてくれているんですね。」と意味深な事を言われる。
この時点でかなり主人公ははるなのことを女性として意識しているようだ。

夜、主人公は昔の夢を見る。
小さな頃の主人公が、花壇を世話している女の子と出会う話だ。
女の子が「花以外にお友達が居ない」と言うので、主人公は「俺が友達になってやるよ!俺も花の世話手伝うし!」と言う。
まぁ、出会いの王道である。別にシナリオ中に批判すべき点は見られない。
ただ、メッセージウィンドウでは【女の子】と書かれているのに、バックログを見ると思いっきり「はるな」と書かれたアイコンがあるのはどうかと思う。
あと、CGがアップで表示されて女の子の顔は見えないのだが、病院のイベントで登録されたあのセピアカラーCGと一緒なので
おまけモードに行けば好きなだけ顔を見ることができる。なぜちゃんと全部表示される段階で登録されるようにしなかったし……

ここからしばらくゆなシナリオをなぞる。

8月5日、ゆなが「店内」の観葉植物に水をまいている。表示されてる背景が「店外」であるのは気にしちゃいけないところなんだろう。
主人公はその姿を見てふと前に見た夢を思い出し、「ゆなって昔は花壇をいじってるようなおしとやかな子じゃなかったっけ?」と言ってみるが
ゆな自身は殆ど覚えていない上に、友人にも否定される。

8月6日、デリバリーの仕事中にまたスクーターが故障する。再び走って病院まで配達へ。
看護婦に昼食を届け、帰る前に寄り道。
中庭に出ると、はるなを見つけた。前回「裏庭」だったのに何故今回は「中庭」なのだろうか。
「いつかpiaキャロへ行ってみたい」「花は色々な事を教えてくれる」といった話を聞ける。
はるなの表情を見て、放っておけないような気持ちになった主人公は突然「俺が友達になってあげるよ!!」と叫ぶ。
かなり唐突な展開だが、前後の会話でも自分の電波っぷりを自覚しているようなのでまぁ、いいか。
主人公も一緒に花壇の世話を手伝う事にする。「バイトの途中じゃないんですか?」と言われるが「今日の配達分は終わった」と返す。
実際は終わってないし夜の配達パートもあるのだが、はるなのために嘘をついたと脳内補完しよう…。それくらい記述してほしいが。

主人公の汗を見て、はるなは「走るのが好きなんですね」と言う。
主人公は実はもう陸上を辞めてしまった事、しかし復帰しようとリハビリ中である事を話す。
走っているのは、ゆなとの約束を果たすためだと言う事も説明する。

7日、デリバリーの仕事で再び病院へ。今度は「裏庭」だった。昨日のは何だったんだろう。
裏庭に行くと、ガキがはるなのじょうろやスコップを持って逃げ回っている。追いかけて息切れしているはるな。
とりあえず主人公はガキを捕まえ、はるなの友達なら困らせるような事はするなと諭す。
この後はるなと少し話をするのだが、ガキは嫉妬して花壇を荒らしてしまう。
ガキに謝らせ、三人で花壇を修復する。
「まえにもこんなことがあったような…」といつものセピアカラーCGが一瞬だけ表示される。

夜、昔の夢を見る。
上級生が花壇を荒らしているところを、主人公が追っ払ったという夢だ。
ここでやっと例のセピアCGが全部表示される。
過去を思い出す重要なシーンのはずなのだが、「コ、コイツ、ぶったな!親父にもぶたれたことないのにっ!!」というセリフが飛び出して台無しになる。
最後に何かをはるなと約束したようなカットがあるが、何を約束したかはわからない。

10日、デリバリーの仕事で病院に行くが、裏庭にはるなの姿がない。
帰ろうとすると看護婦に呼び止められ、はるなとの仲を茶化される。どうやら、はるなの担当看護婦だったらしい。
看護婦の勧めではるなの病室に行く事になる。病室には子供たちが集まっていて、はるなは走れメロスを読み聞かせていた。
物語が終わり、看護婦と子供たちが出て言って二人きりになる。
はるなは将来の夢があると言うが、その内容は教えてもらえない。

11日、デリバリーに出るとまたスクーターが故障する。
調子の悪いスクーターを見て自分の状況と重ね、「こいつはボロボロなのにまだ(なんとか)走ってる、それなのに俺は…」と思う。
その後「ゆなとリハビリはここ数日続けているが、まだまったく追いつけない」的な事を言う。ゆなとは5日以来会ってないし、リハビリも4日から一回もしてねぇっす。
ゆなとの約束を守るため、走り続ける事をもう一度誓う。

はるなの見舞いに行く。小さい頃よく遊んだ男の子(まぁどうせ主人公)の話を聞ける。
帰りに、看護婦からはるなの病状についての話をされる。手術をすれば治るのだが、はるな自身が手術を望んでいない節があるらしい。
手術をすれば傷跡が残るので「出来るだけ昔の姿のままでいたい」のだそうな。

ゆなとの約束を思い出すが、もっとそれよりまえに別の女の子(どうせはるな)とした約束についても考える主人公。

その夜も昔の夢を見る。
はるなの「あの上級生たちが仕返しに来たらどうする?」という問いに「走って逃げる」と答える主人公。
主人公は駆けっこが速いのが自慢だったらしい。速く走れる主人公を羨むはるなを、主人公は背負って走りだす。
目が覚めて、なんとなく夢の中の女の子がはるななんじゃないかと気付き始める。

13日。移動イベントがないので既に学力も体力もMAXである。

15日。他のキャラと違って無駄なイベントがまったくないためサクサク進む。
夜、仕事が終わってちょっとゆなに声をかけて帰る。
この日だけ、夜のSLGパートで「病院」の部分にはるなのアイコンが付いている。後にも先にも、この日だけである。

選択すると「バイト終わりに病院まで走って行く」シーンになる。仕事中は夜空だった背景が突然夕焼け空に巻き戻るが、気にしない事にする。
「こうして病院に来るのは、今や日課になっていた。」と記述されるが……まぁ、気にしないでおこう……。偏ってるが、一応2,3日に一回は行ってる計算だ…。

病室にはいると、浴衣に着替えたはるながいる。病院から花火は見えないが、気分を出すためだけに着たのだそうな。
看護婦は会場に連れていくのはダメだが、病院の裏手の丘なら言っても良いと(暗喩的にではあるが)許可を出す。

主人公ははるなをおぶって丘を上がって行く。一枚絵を見ると「こいつ、どうやっておぶってるんだ?」と思ってしまうのでなるべく見ないように。
ここで、夢の女の子=はるなであることを主人公の口から確認する。
その後は昔の話を織り交ぜながら再会を喜び合うシーン。例の「約束」の話に移ると主人公は「約束守れなかった」と謝る。
まだ主人公側の約束が何であったのかは明かされない。どうせ走る事に関係するものだろう。
はるな側の約束は「病院でがんばること」だけであった。

(゚ω゚)…
でもこれまでのシナリオと比べるとかなり全体的な流れがマシであるため、そこまで気にはならない。

あと、こういうそこそこ感動させようと頑張ってるイベントの直後に体調が1減るのはいい加減やめて欲しい。

16日夜、昔の夢を見る。
はるなは主人公と出会ってから一週間もたたずに入院する事になり、別れの日が来た。
主人公の約束は「陸上選手になってずっと一番でありつづける事」。はるなを背負って走ると喜んでくれるので、その笑顔を絶やさないために、と言う事らしい。
それからはるなと会う事もなく、故郷を離れた事もあって(それ2年半前の話ですやん)、約束を忘れてしまっていた。

17日朝、ゆなとトレーニングをする。約束を思い出した事もあって、無茶をする主人公をゆなが止める。
早く復帰せねばと気持ちが焦る余りゆなに当たってしまい、気まずい空気のままゆなは退場してしまう。
そこに偶然友人が通りかかり、主人公ははるなの事や自分の足の事を相談する。
友人は「お前は約束に縛られて、走る事を楽しまず、ただ義務のように走っているだけだ」と指摘する。
この言葉で主人公は心を入れ替える。

このシーンで主人公は「俺が走れるようになれば、はるなは手術を受けてくれる」と言った旨の発言をするのだが、
別にはるなとはそんなやり取りはしていない。
どこかの野球選手のような「君が手術を受ける勇気を与えるために、試合でホームランを打つよ」みたいな話はここまで一切無かったはずだ。

またスクーターが故障する。この日は歩いて病院に配達しに行く。
看護婦にはるなとの仲をしばらく茶化された後、真面目な話があると言うので裏庭へ。

今、世界的権威の心臓外科医からの手術を受けるチャンスがある。
しかしその手術を受けるには外国へ行かねばならず、また、術後もしばらくの間は滞在しなければいけない。
もう傷跡残してもオッケーなんだからアンタがはるなを説得してほしい。といった旨の話だった。

はるなの病室に行き、手術を受けるように説得するが、
はるなは「ここを離れたら、主人公が陸上で活躍しても分からなくなってしまう」と拒否。
「昔のように勇気を与える事は今の俺にはできない…」と諦めて帰る主人公。

病院の前で看護婦に呼び止められ、一回目の説得には失敗した事を話す。
すると21、22日には絶対に病院に来るよう釘を刺された。看護婦には何か考えがあるようだ。

19日朝、ゆなとトレーニングをする。
自分が今走っていられるのは、ゆなのお陰だとお礼を言う。
それに繋げて如何に自分にとってゆなが大事な存在であるかと言う事を切々と語る主人公。

昼、仕事中にはるなの見舞いに行く。
主人公は自分が今「イップス」に陥っていると言う事を話す。
「イップス」とはまぁ簡単に言えば「トラウマ」をスポーツ用語化したものである。
具体的なシナリオ中での「イップス」の説明はここが初出なのだが、
確か同じ単語をゆなシナリオあたりで見て、しかも何の説明もなかったような記憶がある。…専門用語を隠しシナリオで初めて説明するって、どうなの。
「走る事をこれからも続ける、はるなの笑顔のために頑張る」という思いを切々と語ると、はるなは手術を受ける事を決意する。
2人で再び頑張ろうと約束をする。

帰り、看護婦に「はるなが手術受けるって言った」と報告する。

21、22日はいつもなら研修旅行で全員5号店に行く事になるのだが、
今回は「業者の配送が遅れて、21日に荷物が届く事になった。店の外に置いておけないから、倉庫に入れておいてほしい。」
という理由で主人公だけが残る事になる。良く考えたらちょっとひどい。

21日、はるなの外出許可が出たので、2人でデートへ。
「どうしても行ってみたい」と言うので、piaキャロットへ行く。朱美の謎の取り計らいにより制服が一着あったので、はるなに着せてみる。
そのまま夕方までお店屋さんごっこ。はるなすげぇ元気。

結局業者は来なかった。朱美に電話してみると「さゆりが23日に届くようにあらかじめ電話してた」とな。
ひでぇ…。

22日。イベント無し。 
あれ、22日の面会予約は…?予約はキャンセルできないって、言われてたじゃないの…。

23日昼、仕事中に看護婦から電話がかかってくる。
27日ははるなの誕生日だから祝ってやれ、という内容だった。
この電話のせいではるなの事が朱美・ミサ・彩花・蒼空にバレる。
朱美の発案で、27日夜の宴会(ゆなシナリオ以外では発生しない、主人公・ミサ・蒼空を送る会)で、
一緒にはるなの誕生日を皆で祝ってあげようという話になる。

夜、ゆなが主人公の部屋を訪ねてくる。2人で屋上へ行く事に。
屋上ではるなの事を話し、ゆなを(直接的ではないにしろ)振る。

ここから27日までイベントは無い。

27日。はるなを迎えに行く。外出許可についてはなんとかしたんだろうと脳内補完する。
送別会兼誕生会はpiaキャロットの店舗で行った。イベント自体は自己紹介しただけで終了した…。

帰り、はるなを病院に送る。



そして主人公が帰る日…。これが最後、体調が1ポイント回復する。

主人公「お前、この一ヶ月どうだった?」
妹「バイト楽しかったよ。私も成長できたし。」
主人公「ふーん。ほんとこの一ヶ月はなんだったんだろ。よくわかんね。」
妹「またこようね!」
主人公「そうだな、またバイトしにくるかぁ!」







テンプレを貼るのもこれが最後である。なんだか、感慨深い。
なお、ゆなのフラグが足りてない場合、ゆなを振るイベントが発生せずBADENDになる。
…必須かなぁ、アレ…


グッドエンド。
主人公は陸上に復帰。今は故郷の大学で陸上部に入っている。
ブランクを取り戻すためにも練習を頑張り、次の地方大会には選手として出場できるくらいになっていた。
しかしまだイップスは克服できていないらしい。
そこにはるなが帰ってきて、感動の再会をして…


…あれ、終わらないの?(・ω・)



最後の最後でセクロスシーンに近いもの(さすがに配慮されているが)があって、END。






いらねぇ……。
キャラはギャルゲとして及第点なのでべつにエロが要らないと言っているわけはない。
それを入れる場所を考えろと言っているのだ。
感動の再会で終わっておけよ…。



▲はるなシナリオ評
まずは褒めるべき点を褒めておこう。
シナリオそのものはギャルゲとして及第点であり、投げっぱなしの設定も不整合も特に見られなかった。
イベントこそ少ないもののしっかり内容は吟味されており、多少王道すぎる所もあるが最初から最後まで普通に読み終わる事が出来た。
例の主人公の口癖は健在であるものの数は少ないし、そもそも主人公のキャラ自体がウザくなくなっているためそれほどイラつかない。
何故全キャラこのレベルで書けなかったのかと疑問に思う。

では悪い点。
良い点の方にも書いたが、やっぱりイベントがちょっと少ないんじゃないかという感がある。
キャラを掘り下げないのは相変わらずで、充分にその魅力を発揮できないまま終わってしまう。
また、シナリオの根幹テーマがゆなと被りまくっているのも問題だ。
ゆなシナリオから派生するので多少仕方のない点もあるが、約束の内容までほぼ一緒というのはどうなんだろう。
ぶっちゃけゆなを削除して、こっちのキャラにいくつかゆなシナリオの方のおいしい要素を移行すればいいんじゃないかとすら思ってしまう。
(※ゆなはパッケージにも載っているメインヒロインです!)
あと、最期のセクロスシーンもどきはマジで要らなかった。何故王道を王道のまま終わらせようとしないのか。
王道すぎて先の展開が簡単に読めてしまう辺りからしてもう「陳腐」とも取れるシナリオだが、
王道なら王道で最後まで綺麗にまとめて欲しかった。何がしたかったんだライターは。
プレイヤーの脳内補完に甘えるような箇所が多すぎる点も問題だ。
プレイヤーはSLGパートを朝・昼・夕方・夜とやってきているので、その間に無かった出来事を「毎日やっていた」とか言われても困ってしまう。

まぁ、端的に言うと、面白くはなかったです……。

…そういや、主人公が走り始めた理由ははるなだけど、ゆなは何で走るようになったんだろう…………orz

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▲全シナリオ評▲
殆どのキャラは前半しつこいほどに伏線単語を繰り返し、中盤にそれを回収して、終盤アッサリ終わるというテンプレである。
シナリオは薄くて中身に乏しく、キャラの掘り下げも無く、「感動」や「萌え」のような精神的に得られるものは一つも無い。
所々に光る点があったかと思えば、投げっぱなしだったり、あるいは他の要素が全力で潰しに来る。
物語にメリハリを付けるような出来事も「喧嘩(すぐ仲直り)」だったり「仕事の軽いミス」だったりと基本的に日常の枠を踏み越える事は出来ず、
「事件」と呼べるものは「溺れる女の子救出」と「トラック事故救出」の2つくらいしか無い。どちらも、他の作品で嫌と言うほど使い古された要素だろう。
また、主人公に妙なキャラ付けをしようとして失敗している面が強く、主人公に対して殺意を抱くシーンも多々ある。特に蒼空ルートは酷かった。
「たはは」「うぐっ」この二つの単語を見るたびに血液は沸騰し眉間に皺は寄り、こめかみには血管が浮き出してくる。
「そんなの言い過ぎ」と思うだろうか。だが、実際プレイしてみればこの気持ちの半分くらいは理解してもらえるはずだ。
各イベントのたびに最低一回はこの言葉が飛び出し、さゆりシナリオやゆなシナリオなどを含めればその出現回数は軽く3桁くらいは越えているだろう。
各ヒロインの場所に移動して発生させる会話イベントは完全に水増しであり、1言、2言話しただけで即終了する場面を何十回見せられた事か。
酷いゲームだった。金はいいから、とりあえず時間を返してほしい。


各キャラシナリオの1行まとめ

朱美:頭の残念な人が1人で勝手に大騒ぎ。第三者が解決してくれるので主人公は蚊帳の外。最後何故か妊娠する。
よしみ:格ゲーしてたら彼女できた。何を言ってるかわからねーと思うが…。あと最後妊娠する。
さゆり:ストーカーしてたら相手が彼女になった。お互い夢を叶えようとか言うけど、別に主人公は何もしない。
ミサ:兄妹喧嘩して、即仲直りしたらなんか愛情が芽生えたのでセクロスした。
彩花:趣味を理解してやったら彼女になった。父親?ぶっちゃけただのイベントの穴埋めだろ?
ゆな:毎日走ってたら最後は全力で走れるようになった。それだけ。存在する必要がない。
蒼空:ストーカーが落ち込んでる女性の心に付け込んで彼女にしてしまう話。
はるな:自分の夢の元となった少女と再会し、また夢に向かって頑張ろうという話。

はるな以外なんか酷いな。
とくにゆなは普通につまらないだけなのでキャラ名すらよく忘れそうになる。


※書きそびれた細かい点

・誤字脱字はちょこちょこあるが、気になるほど多くは無い。ただ、一回シリアスなシーンで発見した時はちょっと凹んだ。
・立ち絵と顔差分の種類が少なすぎるのか、シナリオ中の表現と合っていない箇所が結構ある。
「眩しそうな視線を向ける」と書かれているのになんか頬を赤らめて驚いてる顔差分だったり
・たまに、日付カレンダーが消滅する。ある程度進めると戻ってくるが…何なんだ。
・コンフィグやおまけモードに隠しキャラの名前とグラフィックが普通にある。





個人的に笑った、エロゲ板のpiaキャロスレの>>1テンプレ


やあ (´・ω・`)
Pia☆キャロットへようこそ!!
このG.O.コーヒーはサービスだから、まず飲んで落ち着いて欲しい。

うん、「4」なんだ。ナンバリングタイトルなんだ。本当に済まない。
儲の顔もって言うしね。
たぶん否村にはもう、良心のかけらは毛の頭程も残って無いに違いない。

でも、このスレタイを見たとき、君は、きっと言葉では言い表せない
「ハッシークオリティ」みたいなものを感じてくれたと思う。
殺伐としたこのスレの中でも、そういう気持ちだけは忘れないでいて欲しい。
そんな願いを込めてこのスレは立てられたんだ。

じゃあ、注文を聞こうか。




否村=稲村(プロデューサー兼メインライター)
ハッシークオリティについては何の事かわからなかったが。







最後に。
まずはこんなクソ長いテキスト文を最後まで読んでくれたことに感謝を。
途中で飛ばしてここにたどり着いた人は…まぁ、仕方がない。俺もpia4はさっさと投げ出したかった。
まぁ…なんというか……本当に、本当にどうしようもないゲームだった。
何度もうこれ以上読みたくないと思った事か。
何度もう次のキャラに行きたくないと思った事か…あ、こっちは7度か。
よくもまぁこんなゲームを開発し、販売したものだと思う。一体どんなツラしてマスターアップしたんだろうか。
正直な話、四八(仮)をプレイしていた時よりも辛かった。参考までに書いておくが、筆者は四八(仮)を発売日購入している。
もちろんクソゲー度(というかネタ度)はヨンパチの方が高いが、苦行・苦痛度はこちらの方に軍配が上がる。
何しろあのゲームの場合メシジマを憎めばいいだけだが、こっちのゲームはプレイヤーの分身である主人公を憎まねばならないのだ。
一番最後にプレイしたのが最もマシなはるなシナリオだったのが唯一の救いだったかもしれない。
最後に蒼空シナリオでもやろうものならたぶん本体ごとディスクを叩き割っていただろう。

ハッキリ言ってこのゲームはプレイしない方がいい。金と時間の無駄だ。
しかもかなり精神的に不安定になってしまう危険性まである。
無益なだけならまだ良い。だが、このゲームはそのうえ有害なのだ。
プレイ前にキャラ設定を見て妄想している時間の方が楽しいので、公式サイトを見るだけでOKだ。



(´・ω・`) ハァ…

寝よう…。