操作性全般について
リズムに合わせてリモコンを上下に振ることが基本となる。
バンドのメンバーはそれぞれ、遅い、早い、中くらいといった
テンポがそれぞれ設定されており、彼らのリズムに合わせてテンポよく上下に振る
必要がある。このテンポにあわせないと脱落していき、全員脱落するとゲームオーバー。
また、行進してる最中にほかの動物たちがいるので、その動物がちょうど通り過ぎる手前で
リモコンを横に振ることでスカウトできる。また、おたすけアイテムもあり、これも同様の方法でとる。
・・・・・と、ここまで書くと簡単そうだが、実際は同時にたくさんの情報処理が求められるため、
大人はおろか子供でも困難だと思われる。
具体的にはバンド仲間各自の機嫌メータを見ながらちょうどいいテンポで振り、
なおかつ、歩いていて近づいてくる動物たちを見てスカウトしなければならない。
これを同時にやるのはかなりしんどい。おまけにリモコンのレスポンスが悪いので
ちゃんと自分のテンポで振ることもままならない。
初プレイでは、結局すべてのステージを救済処理(※)でクリアした。
※同じステージで3回ゲームオーバーになると、マーチを見ているだけでクリアできる仕様
ステージ構成について
で、前述した操作性の悪さと情報処理の困難さだけでも
かなり難しいのに、ステージ構成の障害物がさらに拍車をかける。
・勾配、下り坂
勾配になると、テンポを下げろ!下り坂になるとテンポを上げろ!
といったように急にテンポの変更を要求される。
リモコンのレスポンスが悪いのでテンポの変更は容易ではないのに
この仕打ち。なかなかきつい。
・踏み切りなどのストップポイント
踏み切り、交差点などでは行進はストップし、車が通過するまで
そのまま何もできない。その間、バンド仲間の機嫌メータがどんどん
さがっていく。このトラップは回避不可能。救済措置として、獲得アイテムのひとつである
ホイッスルを集めることで機嫌メータが下がるのを防ぐことが出来る。
だが・・・ただでさえ忙しいゲームでそこまでいちいち確認してアイテム
獲得できるかってのが・・・・・。
・お邪魔キャラ
仲間になるキャラクターには偽者のお邪魔キャラがいて、間違って仲間にしてしまうと、
仲間の機嫌メータがどんどん下がる。
ストーリーその他つっこみどころについて
ストーリーはメジャマくんとその仲間がバンドとして有名となるべく
各地を巡業するのが基本なのだが・・・・・。
なぜか海に飛び込んで息継ぎもせず水中行進をしていたりとか、
セレブのお屋敷にいったらどう見てもセレブに見えない
やばさ100%の謎の生物が出てきたとか
GGGGバトンが盗まれたときに工場にあったパイプをバトン代わりにしたら
なぜかゲーム中でパイプがしゃべりまくる展開など、
カオスな展開がプレイヤーを待ち受ける。
だが、そんな展開でもストーリーの中のスパイス的要素として、
精神病患者メジャマくんと茄子と狐の融合生命体エッグプラント・フォックスとの
熱い友情物語が展開される。
メジャマくんの才能に嫉妬し、お邪魔キャラとして邪魔ばかりする茄子狐。
あるとき茄子狐はメジャマくんのGGGGバトンを盗んでしまった。
だが、茄子狐はあっさりと警察に捕まり、彼はメジャマくんにあやまった。
「ぼくもGGGGバトンの力でドラム・メジャーになってみたかったんだ・・・。」
「ごめんね。」
そういって泣きそうになりながら立ち去ろうとする茄子狐に対し、
メジャマくんは
「そうか、わかったよ。次からはちゃんとそういってね。」
との台詞を残してバンドに勧誘することもなく放置。
そしてそのまま泣きながら茄子狐は去っていった・・・・。
ある意味感動的な展開である。
これ、パラッパ以降の音ゲーがただのSTGと化してるので
アレじゃない音ゲーを作ろうとしたんだろうねぇ
パラッパのCoolモードは手のひらの上でリズムを自由に刻むのが楽しいんだが
これはその手のひら自体をコントロールする感じ
自由奔放なんじゃなくて地味にキープしつつ変化させる楽しさだな
慣れてくるとアクセント付けつつ楽団全体をコントロールするのが
めちゃめちゃ楽しいんだが、ここまで来るのにすっげー時間がかかる
というか合奏の楽しさがわからないとここまでこれないかも
(定価で買ってなかったら間違いなくやめてた)
リモコンの反応のさせ方がわからないので壁になってるのも問題
コントローラーでは体全体でノる感じがでないのでリモコンで良かったとは思うが
これが楽しめる人はほとんどいないだろうし
はじめの1時間は正直どうしようかと思ったが
今や2009年の個人的Best
でもこれは売れないだろうな
人生といいハイクといいクソゲーはダウンロードする時代になってしまったのか?
それを食い止めるべく、七音社とスクエニが繰り出したのが「メジャマジ・マーチ」である。
スタッフは名作「パラッパラッパー」を生み出した方々だが、そのかつての栄光は見られなかった。
英語ボイスオンリー、漢字のルビなし、いかにも海外なデザイン・タイトル等どうみても洋ゲーにしか見えない。
しかも、海外でも酷評というありさまである。
ステージ総数は7、プレイ時間はムービーなどを除くと30分もかからないため、
すぐに飽きてしまうことうけあいである。
リモコンの認識が甘く、バトンに見立てて振るなど愚の骨頂。画面に対して垂直に振るしかない。
しかもチュートリアルで「このほうがかっこいいよね!」とゲーム自ら無理やり正当化。
「キ〜〜〜ポ〜〜〜ン!!マ〜チ〜〜〜〜ング!!」などのうざいボイズも印象的である。
画面の動きとリズムが微妙に合っておらず、「お邪魔アイテム」や「お邪魔キャラ」が存在するため
リズム感を乱されてリズムゲーでなくなっている。
最後に開発元の七音社にこの言葉を送りたい。
「もうすこし日本向けに出来なかったのか」