2017年 次点?
SHOOT THE BALL 選評
値段 300円
販売元 賈船(コセン)
New3DSでも同時発売
どのようなゲームか
ボールを外に向けてタッチして撃つだけの気軽なゲームです。(公式ホームページより引用)
まさしくこの通りで、タッチすると回転しているボール発射機からボールが打ち出される。そして発射機の周りを 逆向きに回っている障害物を避けて外に行くようにするという、非常に単純なゲームである。
球が1つ外に行くとスコアが+1されるはずなのだが...
5つ球が外側に行くと背景色と障害物の配置がランダムで変わる。
問題点
・ボリュー無
1ステージしかない。障害物の数も1重で4種類しかなく単調すぎる。
300円であることを考えてもボリュームはあまりにも少ない。
・単調すぎるゲーム性
集中してタイミングを見て、打つ。これだけである。単純すぎて眠くなってくる。上記の通り障害物もバリエーションもない
・背景と障害物が急に切り替わる点
5つ球が外側に行くと障害物の配置が変わる。と書いたがこれが急に変わりやりづらい。目もチカチカする。
色彩もキツイのが多く目に悪い。
・背景と障害が同じものが続けて出る点
背景や障害物が全く同じのが出ることがよくある。その時ただでさえないゲーム感が皆無になり虚しくなってくる。
・ハイスコアが記録されない
再起動させると消える。本体設定によるとこのゲームにはセーブデータはないようであり仕様である。
・サウンド
BGMは単調な物で1種類しかない。ボールが外に行った時のサウンドなどもない。
・バグ
この様に非常にちょっとした知識のある人なら作れそうな簡単なプログラムをしているであろう本作だが、バグは何故かある。
現在確認しているのは以下の通り
点がカウントされない
発生条件は長い時間をかけても検証できなかったが、プレイしていると数フェイズに1回はほぼ確実に起きる。
単純な加点プログラムも組めていないのだろうか...
なお同時発売のNew3DS版にはバグは存在していない。
球が大きくなる
球が急に大きくなる。発生回数が少なく詳細不明
評価点?(絞り出した評価点)
・容量
コセンゲー特有の容量なんとたったの87MB。基本容量の少ないWiiUに優しい。
・このソフトを有料で売っている点
このソフトは後述するようにUnityの無料サンプルの移植であり、別の会社で無料アプリケーションとしてスマートフォンに移植されたバージョンや無料PC版がある。
だが完成度は大きく差をつけられ敗北している。
広告表示のないものもあり、全ての要素で負けているという状況で、このゲーム?を出した度胸は評価されるべき点だろう。
そのほか
・Unityについて
本作品はUnityの無料サンプルを許可を得て移植した物である。
https://mobile.twitter.com/COSEN_NET/status/854724044389662720
。スマートフォン版がコセン以外のメーカーから無料で出ており、(広告が出ること以外)豪華なSEがあるなど本作品の上位互換である。
まとめ
ボリュー無の一言で表せられるゲームと呼んでいいかわからない何か。
ゲー無のある種の頂点ということが言えるだろう。
本作はゲームをしている感じが全くない。
それなのに何故か大きなバグがある。本作をデバッグしなかったのだろうか?
無料で上位互換の物がPCサンプルやスマホアプリで手に入る状況でこのソフトに300円を払う価値はないと、断言する。