名称 | リトルドラゴンズカフェ -ひみつの竜とふしぎな島- | |
ジャンル | アドベンチャー | |
対応機種 | NintendoSwitch/PS4 | |
発売元 | マーベラス | |
企画・開発 | TOYBOX/Appci | |
発売日 | 2018年08日30日 | |
価 格 | 5800円(税抜き価格) パッケージ版・ダウンロード版 | |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
PV
リトルドラゴンズカフェ -ひみつの竜とふしぎな島-
ジャンル:ドラマチック冒険生活ゲーム
プレイ人数:1人
CERO:A
発売日:2018年8月24日
価格:5800円+税(パッケージ版・ダウンロード版ともに)
対応ハード:PlayStation4・Nintendo Switch
■売り文句(公式サイトより抜粋)
「ドラゴンと一緒にファンタジー世界で冒険生活♪」
「『牧場物語』生みの親が送るオリジナル完全新作」
「ファンタジー世界のカフェで紡がれる心温まる物語」
■プロローグ
むかしむかし、はるか遠い国でのお話。
大陸のはずれの小さな橋でつながった島に、その小さなカフェはありました。
料理の評判がとても良く、つかれたからだを休める宿としても利用され、
近くを通る旅人たちの憩いの場として繁盛していたといいます。
カフェで料理を振る舞う母親とそれを手伝う双子の子供たちは、
お客さんたちの笑顔に囲まれながら安らかな日々を過ごしていました。
そんなある日のこと、不思議なことが起こりました。
どういうわけか、母親が目を覚まさなくなってしまったのです。
途方にくれる双子の前に、突然現れたのはあやしい老人でした。
何やら事情を知っていそうな老人。
ほかになすすべもない双子は、わらにもすがる気持ちで老人に頼ります。
老人が輝く光の中から取り出したのは、なんとドラゴンの卵でした。
「そういえば、母さんのからだにはドラゴンの血が流れていると聞いたことがある。」
老人は「この卵から生まれるドラゴンが母親の命を救う鍵になる」と言いました。
双子は半信半疑です。それでも自分たちにできることをやるしかありません。
老人の誘いでまずは腹ごしらえとご飯を食べていると、カタカタと卵が動き始めました。
こうして、物語の鍵を握る、愛くるしいドラゴンが誕生したのです。
ほとんど何もできない双子の兄妹が母親を救うため、奮闘する日々のはじまりです。
■売り文句と内容の乖離
「冒険生活」を送ることができない。主人公(双子のうちどちらか選択)は、カフェで料理をつくる材料を集めに外出しなくてはならないが、それが「冒険」なのである。フィールドにある食材ポイントを探して食材を入手する、ただの「採集」である。
また、「牧場物語の生みの親~」という謳い文句が各サイトで見られ、「牧場物語」シリーズや、よりファンタジー色を強めた「ルーンファクトリー」シリーズのようなゲーム、と誤認させた。両者とも、最新ソフトは3DS、良作ということもあり、
NSでの完全新作に期待したファンが多かった(著者もその一人である)。残念だが、現実はそうではなく、システム面の大幅な削減(恋愛・結婚、畑仕事、釣り、牧場などなど)が見られた。
しかし、あくまでも「リトルドラゴンズカフェ」のクソさを紹介したいため、「牧場物語」「ルーンファクトリー」との比較はなるべく避けて記載する。
■ざっくりとしたゲーム概要
食材集め→さぼりを叱りに戻る&リズムゲー→食材集め→さぼり(略)→就寝
■カフェが経営できない
「経営」というと、お金やそれに代わる通貨的なもののやりとりが発生するイメージがあるが、リトルドラゴンズカフェ(以下リトドラ)において、通貨の概念はない。よって、いくらカフェで料理を出そうが、収入はない。経営とは一体何なのか。
収入の代わりとして、カフェを訪れるお客さんに話しかけると食材を分けてもらえる(こともある)。頼まれた料理を渡さないと食材をくれない(こともある)。しかし、食材をわけてもらうには、お客さんと仲良くなる必要がある。
食材を絶やさず、おいしい料理を提供する→カフェの評判が上がる→お客さんが心を開いてくれる→悩みを聞いて解決→食材をもらう→(ループ)
となっているのだが、これはカフェ経営といえるのか。
また、「個性あふれるお客さん(公式サイト)」が来店するのだが、個性というかクソ客。一例として、「皿を投げる」「食い逃げする」といった客がいる。また、料理が出てこないとイラついて帰ってしまう。
また、カフェには従業員が欠かせない。双子のうちどちらかが主人公になり、もう一方とカフェのスタッフが(主人公不在の間)カフェをきりもりしてくれる……はずなのだが、
まるで機能していない。スタッフはとにかくさぼる。さぼりまくる。主人公が食材探しの冒険(笑)にでかけている間、「スタッフがさぼっている」という通知が来る。
そのつど、カフェにもどってさぼっているスタッフを注意しなくてはならず、食材集めがままならない。スタッフといくら仲良くなってもさぼる。
さぼらずとも、客が食事中なのに掃き掃除を始めたりする。
また、カフェの評判があがると、カフェ内の人数が増えていき、身動きが取れない・かくつきがひどいといった状態になる(NPCはすり抜けできない)。
カフェ経営系のゲームによくある、内外装変更もできない。ちょっと広くなるだけ。
■キャラクターがクソ
イラスト・モデリングはかわいい。「牧場物語」と同じ人がイラスト担当していて、安心……ではない。
かわいいのは見た目だけ。スタッフや客のクソさは前述したとおりである。
また、せっかくかわいいドラゴンも、空を飛べるようになるのは終盤、見た目は段階を経て変わるが、
プレイヤーの意思で自由に変えられるのは色だけ。
しかも、その色素を含む料理を食べさせまくるという面倒な作業付き。
■システム面
まず全体マップがない。公式サイトにはある。パッケージ版の箱の中に小っちゃいのならある。ゲーム内にはない。なぜゲーム内に載せなかったのか。
また、取れそうなアイテムが取れない、あきらか降りられそうな段差に引っかかって降りられない、ドラゴンの背中から降りようとしても降りられない、石の上でジャンプするとなぜかかくつきながらフリーズ、
といった移動における問題点もある。ドラゴンに乗り空を飛べるのは終盤のため、それまでは徒歩移動。料理を奪うモンスターがおり、
ドラゴンに狩ってもらう必要があるが、容赦なく襲われ、気づけば料理がない。
さらに、カフェと外の移動の際に、「お着替え」という名のクソ長いロードが発生する。
料理をつくる方法がリズムゲーのような、流れてくる画面を見ながらボタンを押す、という謎仕様。めんどくさい。
つくった料理を客席に運び、またキッチンに戻り、の繰り返し(ただし、前述のとおり従業員も客もクソ、かくつきとぎゅうぎゅう詰めの中の作業となる)。
前述のクソ長いロード以外にも、頻繁にロードが発生する。
カメラワーク・ジャンプの感度がかなり悪い。
■シナリオ
プロローグを読まれた方ならお気づきだろうが、「お母さんが倒れた」のに「とりあえずご飯」なのである。
お母さんを助ける、という話なのだが、お母さんはエンディング直前まで部屋で寝てるだけで放置。そしてエンディングで起きる。意味不。
カフェの評判を上げることでシナリオが進むのだが、終盤はベッドで寝まくる(日付を進めまくる)ことで
シナリオが進むので、カフェほっといてひたすら寝るゲーと化す。
■最後に
とにかくクソ。イライラがすごい。これでいてフルプライス。システムがほんとどうしようもない。イライラするのに中身がない。
文面だとうまく伝わらないかと思うので、ぜひスレ住人の皆様にもプレイしていただければ(値崩れしてるし)。