2019年 次点

概要

名称Total Jigsaw画像 [外部リンク]
ジャンルパズル
対応機種PS4
発売元Hooded Gaming Ltd.
開発元Hooded Gaming Ltd.
発売日2019年02月27日
価 格800円→815円(税込価格)、DL専用
対象年齢CERO:B(12才以上対象)
参考同年10月1日に定価変更

参考動画・画像

PV・スクリーンショット(海外版商品紹介ページ) [外部リンク]
スクリーンショット(海外版商品紹介ページ) 有志によるプレイ画像

選評

選評1

Total Jigsaw
発売元はHooded Gaming Ltd
発売日は2019年2月27日。
販売価格は¥800
プラットフォームはPS4

●ゲーム概要
ジグソーパズルするゲーム
パズルとして遊べる絵柄は300種以上あり、ピース数は15,60,160,240,400,1000の6種類から選択できる
ゲームモードはタイムトライアルとカジュアルの2つがあり、タイムトライアルではピース数に応じた3種の制限時間で時間内の完成を目指すモード、カジュアルは時間に縛られず黙々とジグソーパズルをするモードになっている

●低評価点
○メニューについて
全体的に分かりにくい
NewGameからスタートまではすんなり出来るが、ジグソーパズルが開始するとプレイヤーは操作説明の無いまま投げ出されることになる。
操作説明はオプションのControlsか、テーブルに無造作に置かれたコントローラーを調べることで確認することが出来るが、テーブルに置かれたオブジェクトが調べられるという案内や素振りは無いので「なんだろうこれ?」とならない限り気づくことはない状態である

○ゲームパート
◆パズルの絵柄について
選択できる絵柄は概要の通り300以上あるのだが、そのほとんどがパーカーを着た男、ガスマスク、骸骨であり代わり映えしない絵柄が8割近くを占める
中には画像内の国旗を変えただけの単純な焼き増しがいくつか存在する

◆タイムトライアルについて
1000ピースの場合は1時間、2時間、3時間の3項目から選べるが、最長の3時間でもクリアするのは難しく、完成度は25~30%くらいが限度だと思われる
他のピース数も同様に時間が足りないと感じることの方が多く、時間内にクリアすることを目標にするならタイムトライアルで選択できる時間は短く感じる
特に1000ピースは後述する操作性とラグにより、他のピース数と比較してもクリアの難易度は高い

◆操作性について
PS4のコントローラーにあるタッチパッド以外のボタン全てに機能が割り振られてあり、どれもそれなりの使用頻度であるためFPSやアクションのような操作をパズルに要求される
左スティックでカメラの平面移動、右スティックでカーソルの移動となっており、カメラ移動でだいたいのピースを選択することが出来るがテーブル端の方に置かれたピースはどうしてもカーソル移動が必要なため、2つのスティックでの操作は必須になる

◆パズルのピースについて
パズルのピースは一番外側に配置されているピースを除きすべて同じ形である
ピースの向きも同じため、スタート直後に全てのピースの向きを揃えておくことが可能である
絵柄は単色の背景にワンポイント入っている程度のものが多いので、15ピースや60ピースではあまり無いがピースが細かくなる160ピース以上だと、似たような柄ピースや同形状で同色の判別不可ピースが出来るようになり、どこにハマるのか分からないピースが出てくる場面が頻発するようになる

◆セーブデータについて
パズルはプレイ中オートセーブであり、メニューからタイトルに戻りコンティニューを選択すると引き続きプレイを行うことが出来るが、アプリケーションを終了してしまうとセーブが消えてしまう
そのため、1000ピースなどをしている場合は完成を目指す場合、終わるまで他のゲームをプレイすることが出来なくなる

◆バグについて
このゲームには以下のようなバグが存在する

・間違ったピース同士がハマるバグ
詳細な発生条件は不明だが、間違ったピース同士をハメられる状態になることがある
前述の判別不可ピースで発生することもあり、この状態になるとどこが間違っているのか気付くのは困難でクリアはとても難しくなる

・ピース消失バグ
グループ化したピースを移動させる際に、グループの一部をオブジェクトの下に潜り込ませた状態で設置すると発生する
オブジェクトの下敷きになったピースは、グループから外れてしまう
少しでもはみ出した部分があれば取り出すことは可能だが、完全に潜り込んだピースは取り出す方法が無い
そのためピースが足りずクリアが出来なくなってしまう



◆1000ピースについて
このゲームで最高難易度である1000ピースは、他のピース数よりも難しくなるのは当たり前なのだが、それ以前に他のピース数よりもストレスを感じたりプレイが難しくなる点がある
この項目では、そういった所に焦点を当てて説明する
◇操作性について
ピースが多いので初期配置で複数のピースが重なっていることが多々あり、選択時に複数のピースをを同時に持ち上げてしまうことが増える
そのため、ピースを選択するボタンを細かく使い分ける必要が出てくる
他には、テーブルに置かれたコントローラー付近のピースは、カメラとカーソルの移動を駆使しないと操作説明が開かれてしまい、ピースが取れないことがある
このように、細かい点ではあるがジワジワとストレスを与えてくる場面が他のピース数よりも増えてくる
◇パズルのピースについて
上の「パズルのピースについて」でも説明しているように、160ピース以上から同形状で同色の判別不可のピースが出来るようになる
1000ピースでは多くの絵柄で2割以上の判別不可ピースが出来るようになる
◇不具合について
1000ピース固有の不具合として、終盤ではストレスを感じる程の処理落ちがある
400ピースでも99%完成している段階で処理落ちを感じることが出来るが、少しカクついているのが分かる程度で1000ピース程ではない

●まとめ
全てのボタンに役割が振られているため、それぞれの役割を覚えるのも大変で、アーマード・コアシリーズを初めてプレイしたときのような「どのボタンが何だったかよく分からない」という感覚に陥った
多くのボタンを使う割には、全体的に痒いところに手が届いていない印象をうける
「カメラとカーソル移動は分けないといけなかったのか?」「○ボタンで一番外側のピースのみ表示させられるが、これはトグル式の方が良かったのではないか?」など考え始めるとキリがなく、不親切なUIと悪い操作性の相乗効果でストレスのたまる勢いがすごい
セーブ不可という仕様やバグの存在もあり、パズルの最中は怯えながらのプレイになってしまうのが、さらに精神的にダメージを入れてくる
しかし、室内が見渡せたり、テーブルに置かれたコーヒーからは湯気のようなものがあがっていたり、コントローラーのLEDが光っていたり小物に対するこだわりを感じることが出来たので、そこは褒められる点かもしれない