2019年 次点

概要    

名称プリティ・プリンセス マジカルコーディネート画像[外部リンク]
ジャンルシミュレーション
対応機種NintendoSwitch
発売元日本コロムビア
開発元ラクジン
発売日2019年12月05日
価 格4800円(税抜価格)、パッケージ版・ダウンロード版
対象年齢CERO:A(全年齢対象)

参考動画    

選評    

選評1    

プリティ・プリンセス マジカルコーディネート

販売:日本コロムビア
開発:Racjin
プラットフォーム:Nintendo Switch
販売形態:パッケージ、ダウンロード
価格:5,280円(税込)
発売日:2019年12月5日
体験版配信開始日:2019年11月21日
ジャンル:シュミレーション
プレイ人数:1〜4人(マルチプレイはミニゲームのみ)


ゲーム概要

女の子の“あこがれ”がいっぱい詰まった、
女の子のためのゲームが登場!

◇ゲームの舞台となるのは、久しくプリンセスが不在だったために荒廃してしまったファンタジーな世界のお城。なぜかその城に迷い込んでしまった主人公は、元いた世界に帰るために、この廃れたお城の復興にチャレンジすることになります。

◇お城の復興に必要なのは、20室ある城内の部屋すべてをコーディネートすること。
実に1,300種以上のアイテムを駆使して、思う存分インテリアコーディネートを楽しむことができます!

◇さらに、プレイヤーの分身となるプリンセスのアバター作りから、ゲーム中にプリンセスが身に着けるドレスやヘアメイクなど、さまざまなオシャレ・パーツが充実しています。

◇オシャレなインテリアやファッションアイテムを入手するには、プリンセスとしてのセンスを磨かなければなりません。そこで、「プリンセス修行」のレッスンをミニゲーム形式で楽しむことができます。レッスンは全部で6種類あります。

◇お部屋のコーディネートが完成したら、記念撮影をして、アルバムに写真を残せます。写真撮影の時には、プリンセスにいろいろなポーズを取らせることもできます。

(公式より抜粋)

お姫様なりきり体験とインテリア&ファッションのコーディネートを同時に楽しむことができるゲーム。

プレイヤーの分身となる主人公のアバターを作ってストーリーを進める。
設定可能なのは顔10種・肌の色6種(後から変更不可)・髪型25種・髪色25種・目の色19種・アイシャドウ19種・リップ19種・チーク9種。
ファッションコーディネートに使用できるアイテムはドレス・シューズ・冠・ヘアアクセ各50種の200種。

部屋のコーディネートに使用できるアイテムは1300種。
(大きな家具832種・小さな家具176種・壁の家具116種・天井の家具52種・壁紙50種・床50種・窓24種)

コーディネートできる部屋は、お城の部屋20室
(マイルーム、応接室、図書室、執務室、舞踏会場、倉庫部屋、食堂、キッチン、お茶会部屋、ガーデンルーム、絵画の間、おんがくの間、とうきの間、おとぎの間、礼拝堂、あそびの間、ゲストルーム、お風呂の間、ドレッシングルーム、玉座の間)と城下町の住人の家(ワンルーム)25軒。


問題点


◇人間キャラクターのグラフィックが微妙。

パッケージイラストとは程遠いデフォルメのCG。表情の変化も乏しく、真顔でくるくる回って喜ぶことも。ウインクした時の瞑った目の位置が上すぎる。


◇ロードが多いうえに長い。

このゲームのメニューを開いてできることはステータス、アイテム図鑑、ヘルプ、チャレンジミッションの確認、オプション設定と手動セーブだけであり、プリンセスレッスン(後述)や新しいアイテムの取得、部屋のコーディネートをするにはそれぞれの部屋に行く必要がある。さらに部屋を出入りするたびに約10秒のロードが入るため、だるい。


◇演出をスキップできない(しても長い)

学びの泉(ショップのようなもの)で新しいアイテムを取得する際、毎回演出が入る。スキップをしても7.3秒程かかる上にまとめて取得することができないので、非常に時間がかかる。アイテムをコンプリートするには、チャレンジミッションの報酬と最初から持っているアイテム、住人から貰えるアイテムを除いた684種をこのショップで一つ一つ取得する必要がある。計算すると、83分は学びの泉でのAボタン連打に費やされるのだ。
また学びの泉にはドキドキレシピというガチャ形式でアイテムを取得するコーナーもあるのだが、それもまとめて回すことができないので、一気に1つの箱を空にするには7分ほどかかってしまう。


◇マップが不親切

移動が多い本作だが、マップを見るのに手間がかかる上に、マップに載っているのはコーディネート対象の部屋だけで、レッスン部屋や学びの泉といった頻繁に利用する部屋はどこにあるか自分で覚えなくてはならない。


◇謎の待ち時間

お城の部屋のコーディネートににはクリアの条件となる家具が5種あり、その家具は石板を解読することで知ることができる。解読は解読屋に通貨を払って頼む必要があるのだが、一度通貨を支払って頼むだけだと完了まで30分待つ必要がある。(同時に解読を頼めるのは5個分=1部屋分)今すぐ解読してもらうにはもう一度同じ額の通貨を支払う必要もある。
条件となっている家具のいくつかは部屋の名前から予想がつくので、適当に置いてみたら条件の家具だったということもある。(ゲーム内でもまずは適当に家具を置くことを勧められる。)石板を解読せずにコーディネートを勧め、答え合わせで家具が足りなかった時だけ解読する方法が手っ取り早いが、石板の解読画面の動作がもっさりしているためかなりストレスを感じる。そもそもこの要素は必要だったのか?


◇レベル上げが苦痛

主人公にはキュート、クール、エレガントの3つのステータスがあり、プリンセスレッスンというミニゲームをプレイすることによって経験値を貯め、それぞれのレベルを上げられる。(レベルが上がると新しいアイテムを取得できるようになる)
ミニゲームは各属性2つずつ6種あるが、どれも単調で飽きやすい。一応マルチプレイができる。
中にはメインターゲットの女児には難しいと思われる難易度のものもある。また中断できない。
→乗馬をするミニゲーム。左右移動で花をとったり障害物をよけたりしながらゴールを目指すレースなのだが、ハードルを飛び越える時のボタンの反応が遅いため、かなり難易度が高い。ラストスパートは連打で速度を上げるので連打力が求められる。
各属性のミニゲームはそれぞれの属性の経験値しか得ることができないので、属性のミニゲームが2つとも不得意だとレベル上げが困難になる。
レベルを最大まで上げるには各属性最低でも20回ほどミニゲームをプレイする必要があるので、かなり根気が要る。
また連続してプレイできない上に、難易度選択の際のカーソルが毎回かんたんになっていたり、プレイが終わるとゲーム開始時に話しかける相手と一歩分距離が空いているので、毎回歩み寄らなくてはならなかったりと、周回に不親切な仕様となっている。


◇操作性が微妙

家具アイテムは大カテゴリ→小カテゴリと分けられているのだが、連続して家具を選択する際に小カテゴリのカーソルが先頭に戻ってしまう。切り替えに若干の間があるため困る。
同じ家具を出すことができるコマンドがあるのは評価できるが、複数の家具をまとめて動かせない、テーブルの面積いっぱいに小さな家具が置いてある家具は動かせない(上に置いてある家具しか選択できない)など色々と調整不足。
敷物がフロアの家具カテゴリではなく、大きい家具カテゴリにある。
お城では一つの部屋をクリアするたびに、その部屋で獲得したジュエルストーンという魔法の力をお城の中央へ捧げる演出が入るので、続けて隣の部屋をコーディネートしたい時はそこから移動しなくてはいけない。
余談だが、インテリアコーディネートをする際はプリンセスの姿から透明のカーソルに変身する。シュール。
また、完全に自由にコーディネートできる部屋は一つもない。各部屋の条件は一度クリアしてもそのままで、毎回チェックが入る。条件の家具を置いていないとその部屋から出ることができなくなるので、元に戻すか再び置く必要がある。


◇オプションは音量調整のみ。

https://lh5.googleusercontent.com/2U6zSCsglF7HY8jrJnGpAS3dnCB7wxqy7FNMQdcD7aQB6eU1lrCoa8f07ODlxgD0Pt13AOxHtD99zmYAxq70FFC2UVKSSA-1kHPbULz20aoXEj4B6oZwTyQ55n-Y0L8jMg[外部リンク]

文字の表示速度くらいは変更させて欲しかった。終盤でXボタンで文字表示をスキップできることに気が付いたが、ヘルプには載っていなかった。


◇その他

公式には家具アイテムは1300種以上とあるが、実際は1300ちょうど。間違ってはいないが…。
住人に話しかけた時、「なんでもない」を選ぶのにBボタンが使えない。
「なんでもない」の選択肢が一番上がキャラもいれば、一番下のキャラもいる。
コーディネートした部屋の写真を撮影する機能があるのだが、キャラにポーズをとらせてもすぐ元のポーズに戻ってしまうので写真がとりにくい。またどのポーズでも真顔。
一つの部屋につき一枚しか写真を保存できない。スクリーンショットを撮れば良いが…。
顔と肌の色を変えることができないのが残念。着せ替えが充実しているので主人公以外にもキャラを作れたら良いのに。
ストーリーが単調。プリンセスである主人公がお城と街のためにひたすらタダ働きをする。エンディング後は、お城のみんなとお別れして元の世界に帰った主人公が戻ってきた!世界を行き来するのに必要な魔法の扉を自由に出せるようになったよ!便利だね!これからもよろしく!といったもの。女児向けゲーに深いストーリーを求めても…という感じはあるが。
せっかく部屋をきれいにコーディネートしてお城を復興させても、どの部屋も、いつ訪れても無人。食卓をたくさん並べた食堂にも、執務室にも、礼拝堂にも誰もいない。置いたソファーに住人が座っているなどといった描写も全くない。なんのために部屋を作ったのだろうか…。住人(ウサギ)のグラフィックは可愛らしいので、そういった演出があれば良かったのに。


まとめ

全体的に調整不足。5000円台にしては完成度が低すぎる。不親切な仕様が多く、途中で投げ出してしまう女児も多いのではないだろうか?アイテムをコンプリートしたあとは好きなだけコーディネートが楽しめるが、コンプリートには相当の手間と時間がかかる。(主にレベル上げとアイテム取得演出)
家具のデザインは可愛いものが多く、天井の家具やお風呂、噴水など幅広いジャンルの家具があるのでコーディネートを楽しむことはできるが、自由にアイテムを使えるようになる頃にはこのゲームに多くの不満を感じ、疲れきっている頃だろう。
可愛い部屋を造り上げても、誰も使ってくれない。コーディネートしている時は楽しくても、ふと我に返ると虚無だけが残っている…。そんなゲームだと思う。
ちなみに体験版では部屋とアバターのコーディネートとミニゲームひとつが遊べる。クリアした今、製品版での地味な作業と苦行の存在をうまく隠せていることに感心している。