2010年 次点

概要

名称人生ゲーム ハッピーファミリーhttp://www.amazon.co.jp/dp/B0043XYNO4/ [外部リンク]
ジャンル人生体感パーティーボードゲーム
対応機種Wii
発売・企画元タカラトミー
発売日2010年11月11日
価格6090円(税込)
対象年齢CERO:A(全年齢対象)

要点

前作『人生ゲームWiiEX』のWiiウェア版が2009年度ノミネート作品となった人生ゲームシリーズ。
今作では、逆に機能縮小されたWiiウェア版『人生ゲーム ハッピーステップ』が先行販売され、ボリューム不足などの問題点があったがあきらめがつく程度の評価で選外となった。
しかし、今度はフルプライス版であるこちらの内容がWiiウェア版とほとんど変わらないという事で話題となった。
追加された要素はマスの種類、家族システム、ハピネスモード、Miiの5つ。流通経路の違いもあるが、たったこれだけで1000円→6000円は手抜きにもほどがある。
本作はWiiパッケージ版の人生ゲーム3作目に当たるが、スレでは「人生2」(あるいはただ単に「人生」)と呼ばれる。

  • Miiは隠し要素で、最初は名前固定10名のデフォルトキャラでスタート
  • MAPは1種類
  • ミニゲームとカードはばっさり削除、基本の職業システムも縮小
  • イベントは地味でつまらなく、種類も少ない
  • 子孫による引継ぎプレイ、ハピネスモードも機能しているとは言いがたい
  • 2011年9月1日に、本作をバージョンアップした『人生ゲーム ハッピーファミリー ご当地ネタ増量仕上げ』を発売。
    まさかのお値段据置き、6090円。元からあった部分は全く改善されておらず、追加要素は微妙な評価と誰得バージョンアップな内容だった。
    • 要するに「3年連続でまたやらかした。」

選評

選評案その1

このゲームにはキャラエディットがなく、名前固定10名のデフォルトキャラで人生をスタートする。
NPCも子供も10名のパーツを流用しオカマとクローンを生産、人生ゲームの顔役である天使達は全てリストラ、
恋愛相手も5人~2人のデフォルトキャラで済ませる仕様からは「手間を省きたい」という強い意志を感じさせる。
使えて当然のMiiを隠し要素にするあたり末期である。

時間設定すらない上にMAPは全1種類、職業のランクアップに必要な才能カードと、
最悪−1億円+能力値−というバランスの悪いマスなどを追加した代わりに
お馴染みのマスとミニゲーム・カードの両方をばっさり削除。基本の職業システムと恋愛は縮小、学校のシステムは丸ごと消えた。
その年代らしいイベントも少なくなり、顔が変わらず制服も着ないキャラからは時間の経過が感じられない。
人生は同じことの繰り返しとでも言いたいのか、総評も含めてイベントは地味でつまらなく、とにかく被る。
普通にプレイすると毎ターン被ることもあり、同じマスの続くミニマップは周回すると最早罰ゲーム状態である。

他を削って注力したのだからメインの家族システムは素晴らしいものに…なっていない。
子供を育てるのはいいが、イベント数が少なすぎるせいで数回作ると2度と見たくない気分にされる。
通常のモードに加えてハピネスモードがあるが勝利判定を幸福度にしただけのモードで本当にそれだけなのか
CPUはルールを理解しておらず、金を溜め込もうとするときがある。
子孫による引継ぎプレイを前提としているようで、1周では職業のランクアップすら難しいバランスにする一方、
2周目の目玉要素は特になし、イベントの枯渇は深刻になる。いつの時代から来たのかキャラの保存枠は
モード毎で以降は何故かプレイ人数から順番に至るまで全て固定される。

最後に6000円のこのゲームには「人生ゲームハッピーステップ」という出来の悪い体験版が1000円で発売されているが
それとの違いは、マス追加、トロフィー(実績)、家族システム、ハピネスモード、Miiの5つである。
差額がちょうど5000円で要素も5つなので、1000円で家族システムやMiiを使う権利を買ったと思えば納得できるだろう。
タカラトミーは。
以上