用語集


バカゲー

【ばかげー】

  • お馬鹿なゲーム。プレイヤーを笑わせ呼吸困難にさせる窒息兵器。
  • バカゲーには2種類ある。「初めからバカゲーとして作ったもの」と「真面目に作ったのにこう認識されてしまうもの」がある。
  • 前者は笑わせる計算がなされていたり、それなりに作りこまれているのでクソゲーにはなりにくいが、問題は後者。
    バグ、手抜き、その他ネタ要素で真っ当な作品なのに嘲笑や失笑を買ってしまい、クソゲー認定される事がある。
  • ただし、笑えるクソゲーならまだいい方で、笑えないクソゲーとなるとただただ苦痛なだけの悲惨な代物になる。

バグ

【ばぐ】

  • プログラム上の誤り、欠陥。製作者の意図しない動作を引き起こす原因となったプログラムの一部分、もしくは発生した現象そのものを指すこともある。不具合とも呼ばれる。それを取り除く作業をデバッグという。
    • ゲームではうまく(世界観に)こじつけたり、開き直って「仕様」(つまりは意図したとおりの動作である)とされることが多い。
      • もちろん、製作者がどんな意図でそのプログラムを作ったのかは製作者にしか分からないので、原義からすれば「バグではない」と言い張ることはできる。
        しかし、おかしな挙動というものは、誰がどう見てもおかしいのだ。明らかな欠陥を「仕様」と言い張るのはどうしても説得力に欠ける。
    • 近年はゲームの大容量化に伴い、作業が増加。拾えきれていないケースも多い。
    • ゲームの進行や保存(セーブ)に関わる重大なバグの場合だと、商品回収になることもある。
    • 近年のクソゲー報告もバグに関するものが増加傾向をたどっている。
  • とはいえゲームの場合、開発者が想定していなかった操作やキャラクターの挙動が
    好意的に受け取られることもあり、この場合は「バグ技」「裏技」と表現して親しまれる。
  • その昔、コンピューターを構成する回路の中に(本物の)虫が入り込んでしまい、それが原因でシステムに異常を来したのが由来(当時は巨大な真空管が使われていた)。
    用語として定着したのはそれよりもだいぶ後になってのことだが、近年ではもっと単純に、プログラム上の虫(バグ)食いなどを連想する人の方が多いだろう。

パッチ

【ぱっち】

  • プログラムの一部を更新して修正し、バグを取り除いたり、システム変更を行うデータのこと。別名「アップデート(アプデ)」。
  • 現行機種はオンライン接続と、ハードディスクなどそれなりの容量を持ったストレージが搭載されているため、
    致命的なバグやシステム不備が出ても、パッチをオンライン経由で配布することでそれを取り除いたり、改善することが可能である。
    • 大量のバグとシステム不備で2006年に話題となった「カルドセプトサーガ」は、2度にわたるパッチで、翌年にはそれなりの改善を見るに至った。
    • 2007年の「ゴーストリコン アドバンスウォーファイター2(360版)」は当初致命的なバグが発生していたが、修正パッチにより改善されたため次点入りを免れている。
  • ゲームソフトによっては公式サイトやツイッターなどによりアプデ情報が発信されている。発売年内のアプデは評価対象のため、審議にも大きな影響を与えている。
    • このため選評提出時にアプデ予定が明らかになっている場合、審議はすぐには行われず、予定に合わせて行われる。
  • このように、「パッチが当たれば良くなるもの」と考えて当たり前であったが、これを完全に覆したのが2008年の「ジャンライン」である。
    パッチが当たろうがバグゲークソゲーになるやつが存在することをスレ住人に知らしめた功績は大きい。
    • 2011年の「剣投資」ではクソな要素が悪化し、歴史は繰り返された。
    • 2014年の「サモンライド」では無敵状態を維持させることが出来るようになり、これまでクリアどころか道中攻略すら絶望視していたプレイヤーに一抹の希望をもたらした。
    • その後も「アジノコ」「MVT」により悪夢は幾度となく繰り返された。

バニラ

【ばにら】

  • 「バニラプレイ」の略。
  • 主にPCゲームにおいて、MOD(改造・要素追加等のプログラム)のような追加モジュールを入れずに遊ぶこと。

反選評

【はんせんぴょう】

  • 選評への反論文。このゲームはKOTYに相応しくないという文章。
  • 選評が挙げる問題点に対しての反論だけでなく、相殺する評価点を挙げる必要がある。
  • 選評と同様に、詳細さ・正確さが重要である。箇条書きや詳細に欠ける短文は相手にされない。

ファイナル語録

【ふぁいなるごろく】

  • 2020年大賞のファイナルソードにおける、突っ込みどころ満載のおかしな台詞および文章群の総称。
  • 詳しくはニコニコ大百科等の同名記事において一覧で纏められているので、具体的な内容を知りたい人は別途参照。

ファミ通レビュー

【ふぁみつうれびゅー】

  • ゲーム情報誌「ファミ通」に掲載されているクロスレビュー。4人のレビュアーが新作に10点満点で点数をつけている。
    • レビュアー同士で相談しあって点をつけているため、4人とも似たような評価になりやすい。
    • ちなみに暗黙の最低点は3点と思われるが、極稀に2点がつけられたソフトも出る。「2点をつけないと3点をつけたゲームに申し訳がたたない」とのこと。未だ1点以下はつけられていない。
  • 「大手メーカーの作品や話題作には評価が甘い」「カネで点が買える(広告を載せると点数が上がる)」との批判もあるが、同誌にて史上稀に見る最低点のゲームが注目されるなど影響力は決して小さくない。
    • KOTYでは「低得点ほど信頼できる」とも言われる。高得点だったゲームが良作とは限らないが、低得点だったゲームはほぼ確実にスレで話題になるからであり、
      事実、このスレで話題になるゲームの大多数が低得点である。
  • とはいえ、あくまで商業雑誌の評価なので、参考程度にとどめておくのが賢い使い方か。
    • この場合、点数ではなくコメントを参考にするといい。特に不満点を挙げていたり悪い所を貶している場合は的を射ている事が多い。点数だけでなくメーカー名・記事や広告の有無と併せて判断の材料にすると良いだろう。
  • 2009年2月現在、最低点は12点、理論値の40点達成作品は「ゼルダの伝説 時のオカリナ」を始めとし、2013年1月1日時点で22作品。

伏兵

【ふくへい】

  • 気付かれないように隠れている軍勢のこと、転じて予期せぬところに現れる障害を指す。
  • すなわち、予想もしていなかったソフトがクソゲーであった場合、それをそう呼ぶ。

不作

【ふさく】

  • 収穫が少なく乏しいこと。
    クソゲーが少ないことはゲーム業界にとって好ましい状況だが、スレとしては話題作が減るため盛り上がりに欠ける。

フラゲ

【ふらげ】

  • 発売予定日前にゲームを入手すること。「フライング・ゲット」の略。和製英語のひとつ。
  • スレ的にはクソゲー特攻のフラゲ報告が該当。しかも新品なのでほぼ定価。
  • まさに勇者のなせる業。

フリーズ

【ふりーず】

  • 突然ゲームがウンともスンともいわなくなってしまうこと。パソコンの世界では「ハングアップ」とも言う。
  • 慌てずにレンズやディスクに傷や汚れがないかを確認し、本体の故障、あるいは熱暴走を疑ってみては?
  • 以上に当てはまらなかった場合、そのソフトはデバッグ不足であったり、クソゲーの可能性があります。

フリスビー

【ふりすびー】

  • ディスク状の物を回転させるように投げて遠くに飛ばす遊びの名前、又はそれに使うディスク状の物の名前。
  • 愛犬と遊ぶときに使える。
  • いらないCDやDVDでも代用できる。クソゲーの末路。
  • ……と言いたいところであるが、ディスクが薄いことが災いし実際に投げると刃物と化す。非常に危険であるため、絶対に真似しないように。
  • DLソフトやカートリッジソフトではこれが出来ない。

PlayStasion®3

【ぷれいすてーじょん まるあーる すりー】

ブログ

【ぶろぐ】

  • Web2.0(笑)の象徴。
  • 制作者(開発者)とのコミュニケーションがとれる貴重な場所。開発の裏話的なものが読めることもある。
  • 『制作側のヤル気が感じられる→wktk→応援メッセージを書いてみよう→制作側のモチベーションうp→良ゲー』のコンボが期待できる。

    その結果購入に結びつく可能性もあり、広告媒体としての価値も。
    • 熱すぎて空回りしている場合もあったりするが、やる気がないよりはマシなので、大目に見てやってほしい。
    • ただしコメントに言語統制や管理者認証がかかっているとちょっと危険。
    • 技術力のなさを露呈してしまったり、うっかり本音が漏れて炎上したり、社長自らクソゲーと発言したりすることもある。

豊作

【ほうさく】

  • 収穫が多く豊かなこと。クソゲーが豊作であると、ゲーム業界は痛烈なダメージを負う可能性が高い。
    が、数多の実験的クソゲーによって、ゲーム業界はジャンルを拡大してきた歴史もあり、
    「クソゲー=絶対悪」というわけではない。2008年秋~冬などはこれに当たる。

ボビー

【ぼびー】

  • 一般的な犬の名前の一つ。主に洋犬に名付けられることが多い。
  • クソゲーの末路としてそのソフトをフリスビーに転用するということが多々あるが、その際にフリスビーで一緒に遊ぶ犬としてよく名前が出てくる。
    • 「~愛犬のボビーも大喜びさ!」という結びが基本形。クソゲーを掴んだ人の数だけ、愛犬のボビーが存在するのかもしれない。
  • 最近ではDLソフトなど、CDやDVDといったディスクとしての実体を持たないクソゲーも度々現れる。そういった場合はフリスビーで遊べず、しょげているボビーの様子が伺える。
  • いつ頃から使われ始めたのか定かではないが、少なくとも2008年の時点でたまにネタにされていたようだ。

本格

【ほんかく】

  • 元々の意味は「本来の格式に従っているさま」。
  • どういうわけか、ここ数年は「本格Jホラー・ミステリー大作!」「追求したのは、本格野球ゲーム」「本格戦国シミュレーション恋愛アドベンチャー」と名乗る何かが大賞をかっさらっている。ゲームにおけるクソゲーフラグと言える。
    • 2010年の大賞も「本格」ではないが「王道ファンタジーRPG」と銘打たれている。似たようなものと考えて差し支えない。
  • もちろん本来の意味で本格的なゲームも存在する。オプーナは「ドラクエ」シリーズの“アルテピアッツァ”による本格RPG!

翻訳

【ほんやく】

  • 元々の言語を同じ意味を持つ別の言語に置き換える作業で、海外メーカーの台頭により近年話題に上がることが多くなった評価項目。
    • 日本人には当然ピンと来ないが、日本語は世界的に見て最高クラスに習得困難の難解言語であり、和訳作業は実はかなりハードルが高い。
    • そのため発売元の本国では名作と絶賛されていた作品が、杜撰すぎる翻訳によって日本では駄作扱いを受けてしまう悲劇も少なくない。
  • 人材および予算の少ない開発環境であるインディーズタイトルでは、往々にして誤訳や直訳によるヘンテコな日本語訳が多くなりがち。
    • 無論ゲームとしては欠陥であるものの反面思わぬ面白ワードが生まれるため、クソゲーを笑いに変えるがコンセプトのKOTYとは相性が良い。
    • 2020年に至っては次点以上作品すべてがどこかしらに翻訳ミスを抱えており、特に大賞『ファイナルソード』は酷すぎて逆に愛されるほど。