ジャンル | バラエティーゴルフゲーム (なりきりゲーム) | |
対応機種 | Wii | |
発売元 | バンダイナムコゲームス | |
開発元 | 株式会社エイティング (と、タムソフトの人たち) | |
発売日 | 2008年10月23日 | |
価格 | 6,090円(税込) | |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
A:このゲームがしたくなったらトイザラスへいくといい
試遊台が設置してあり、このゲームのすべてが満喫できる
B:これはゴルフゲームでもキャラクターゲームでもない
プロゴルファー猿という新ジャンルのゲームである。しかしのその試みはすべて失敗している
C:人間誰しも平等である。どのキャラ使おうがどうプレーしようが同じような内容になり
皆がエンディングをみることができる。そうゆう意味ではすばらしいゲームだ
D:パスタをアルデンテにしたくなったらこのゲームをすればいい
エンディングを迎えるとちょうどよいパスタができている。だがおいしいパスタを食べに行った方が遥かに安上がりだ
「神代學園幻光録 クル・ヌ・ギ・ア」に引き続き
ファミ通レビューAll3点という前評判を引っさげてプロゴルファー猿がやってきた!
All3点とは思えないほど欲出来たPVやCMが流され、
このゲームはこのスレに相応しい物なのだろうか?
という疑惑と期待を胸に秘めながら発売日を待つ住民達。
そしてプロゴルファー猿が発売された日、
スレ住民が期待していた通り・・・いや、それ以上のものがそこにあった。
プロゴルファー猿を読んでいた世代が今では社会人になり、
長時間ゲームをやる余裕が無いのを考慮して10分でEDという親切設計であり。
さらにゴルフを一度もした事が無い人や小さな子供が楽しめるようにと
ボールが飛んでいく場所を完全に固定するという斬新な発想が購入者とスレ住民を驚かせた。
他にキャラも6人とFC初期のゴルフゲームと比較して3倍から6倍にもなり、
このゲームを初日に買った人達から「え?本当!?」と言う歓喜の声が響き渡った。
また、その6人の内5人は本編で余り触れられていなかった所謂脇役キャラであり、
このゲームの開発者達が脇役キャラ達がどれだけ本編を盛り上げてきていたのかを
深く知ってもらおうとする涙ぐましい努力がひしひしと感じられる。
そして購入者を飽きさせないように隠し要素は簡単には判明しないように複雑化
これによって購入者が何回でもプレー出きるようにした。
このゲームをプロゴルファー猿が好きで購入した、
あるいはCMやPVをみて面白そうだと購入した人達はやって10分後に必ずこう思うだろう
ワイは詐欺や!プロモーション詐欺や! と
10月、突如としてファミ通から2度目の雷雨警報が発せられた。
今年の最有力候補であった『大奥記』よりもまだ低い、脅威の12点を叩き出したその名は『プロゴルファー猿』である。
「現代で、こういうゲームに出会えるのは、ある意味貴重」「使用可能キャラが6人しかいない」など、
そのどう考えてもクソゲーにしか聞こえないレビューは、クソゲー豊作に沸き立つこのスレににガソリンを投入するようなものであった。
だが一方で、PVが意外と面白そうだったこともあり、
「意外とただのがっかりゲーで終わりそう」「ハードルが上がりすぎてむしろノミネートは難しいかも」などの心配がささやかれていた。
しかし、そこは低評価ほど信憑性の高いファミ通、住民たちの心配は杞憂に終わった。
キャラゲーなのに使えるキャラが6人という、近年まれにみる少なさの上、
『ドラゴンボールに例えると孫悟空、孫悟飯、ヤジロベー、サイバイマン、ビーデル、ビーデル(髪切ったver)』
とまで言われた微妙すぎるキャラの選抜。
おまけにストーリーモードまでないという始末で、
キャラたちの活躍するシーンを楽しみにこのゲームを買った人がメニュー画面を見たときの絶望感が目に浮かぶようである。
もう普通にゴルフさえできればいいか、そんな淡い希望を持って本編をはじめたとしても
その内容はゴルフとはかけ離れたものだった。
打つポイントは決められたいくつかのポイントから選ぶのみ。
打つ強さも2,3段階でしか調整できず、
自分の打った球と相手の打った球が同じところに落ちることもしばしば。
そんな状況から、「これはゴルフゲーじゃなくてゴルフすごろくADVだ」といわれる始末である。
また、試合ごとに間に挟まれるミスターXの無意味な選択肢が地味にストレスを溜める。
挙句の果てに、10分後にはENDING・・・
流れ行くスタッフロールをみて人は何を思うのだろう、
きっとPVで猿はこう言っていたんだ、
ワイは詐欺や!プロモーション詐欺や! と
年末の魔物の登場を待ちわびる10月末、ジャングルを駆け抜ける猿の如くあるゲームが発売した。
その名はwii専用ゲームソフト『プロゴルファー猿』(以下、猿)。漫画家藤子不二雄Aの漫画原作のキャラゲーである。
発売元がバンナムであり、先述したように漫画原作であることから、原作再現ゲーの一つとしてあまり注目はされていなかった。
……が、しかし。この何の変哲もないように見えるキャラゲーが素晴らしい功績を残した。
それが『ファミ通のクロスレビューでAll3点』を取った事である。
ファミ通のクロスレビューは例えどんなゲームであっても4点以上は誰か1人は必ずつけていた。
しかしこのゲームは史上初、誰1人として4点以上をつけなかったのである。
さらにレビュアーの1人の「現代で、こういうゲームに出会えるのは、ある意味貴重」という言葉は歴史に残るだろう。
『発売前にも関わらず買い取り価格1500円』など、農民から天下人まで上り詰めた秀吉のような猿に、期待できない訳がなかった。
果たしてそのゲーム内容は、期待していた人々の想像を超えるものであった。
まずストーリーが無い。
漫画やアニメが原作のキャラゲーというものは大抵何かしらストーリーがあるものだが、今作にはこれが無いのである。
これは恐らく下手に原作再現して批判を受けるより、何もせずに猿の世界を堪能してほしいという製作側の良心と思った方が良い。
その証拠にストーリー以外の効果音はなかなか良い。
しかしそんな世界を堪能する前に、新たな試練が立ち塞がる。
それは猿の世界に登場するキャラクターからわずか4名+隠しキャラ2名の合計6名のみということである。
しかもそのキャラクター達がゴルフで言うならパーと思われる厳選に厳選を重ねた人選であった。人選担当もパーだったのではないかと思われる。
ちなみにわずか2名の隠しキャラクターの出現条件は、未だに『不明』である。
だがそんな猿にも良い所が無い訳ではない。
それはストーリーが無い事が功をそうしたのか、相手との勝敗が決すればすぐにEDに入ることが可能で、
おまけにスタッフロールも飛ばす事が出来る。
他にもコースが隠しを含めて最大12しかない事で選びやすく攻略しやすいことや、
打てる場所がほぼ固定され、違う所に打とうとすると打てないと言われたり、強制OBになったりすることでサクサクと進めること。
更にはコース終了後に毎回ミスターXに話かけられることで猿に感情移入させ『最悪じゃー!』と叫ばせてくれることなど様々である。
しかしPVやCMを見る限りでは面白そうに見えたと思ったら全くそうではなかった、ということから
やはり楽しみにしていたプレイヤーの期待を裏切ったという事実は変わらない。
旗包みならぬ内容包みで期待を地獄の穴に落とした、というところだろうか。プレイした人にはあの猿の声が頭に響き渡るだろう。
『ワイは詐欺や!プロモーション詐欺や!』
IFの核地雷こと「神代学園幻光録 クル・ヌ・ギ・ア」の発売から数日、
スレの勢いは収まることなく、更なる次元へ『ドギャ』っと加速することになる。
ファミ通レビュー史上最低タイのオール3、12点という脅威の肩書きを引っさげ「プロゴルファー猿」の登場だ。
発売前はファミ通レビューへの不信感と共に「PVを見る限りは面白そう」との意見も少なくなかった猿。
しかしそのPVが「猿の最も良い点」として挙げられる事になるとは、当初は誰もが予想だにしなかっただろう。
PV製作者に敬意を表し、 『ワイは詐欺や!プロモーション詐欺や!』 この言葉を胸に刻み選評を始めたいと思う。
まずゲームのシステムは通常のゴルフゲームとは大きく異なり、
「打ち込む場所を3箇所程度から選択→ショットを強弱の2通りから選択」の繰り返しという、
自由度という名の常識を犠牲に生み出された新感覚ADVとも言えるシステム。
ちなみにADVとも受け取れるシステムにも関わらず、本作は対戦のみでストーリーの類は一切無いことを付け加えておこう。
さらに、キャラが隠しを含めて6人(内1人は同キャラ)で原作の好敵手も登場しておらず
キャラの性能差も無く違いは必殺技のみ。その必殺技すら被るキャラがいるという点は
「人気差や性能差、差別や格差の無い『人類皆平等』の精神を忘れてはならない」という製作者からのメッセージであろうか。
そして本作で最も特筆すべきはボリューム。購入後10分ほどプレイし勝利するとスタッフロールに突入。
プレイ時間の3割にも迫る圧倒的大ボリュームのエンディングには、驚かされたプレイヤーも少なくないようだ。
上記のように、対戦のみ、キャラが6人、10分でクリア、加えて総ホール数が12と
時間の無い現代人、とりわけターゲットであると思われる「猿世代」のサラリーマンには優しい仕様となっている。
しかしキャラの1/3を占める隠しの条件が未だに正確には不明と、ゲーマーへの配慮も忘れていないのは流石と言えるだろう。
今年のKOTYを牽引し続けた「大奥記」
百戦錬磨の地雷処理班の想定をも超えた「クル・ヌ・ギア」
そして、オール3の名に恥じぬ脅威の薄さを誇る「猿」
2008年10月、『クソゲー三国志』の幕は開かれた。
10月末、当スレッドをジャングルを駆ける猿の如き速度へと「ドギャ」っと加速させる怪物が現れた。
ファミ通レビューで「All3」即ち、史上初「誰1人として4点以上をつけなかった」という奇跡を起こし
「現代で、こういうゲームに出会えるのは、ある意味貴重」という歴史に残る名言を生んだ「プロゴルファー猿」の登場だ。
今まで、クソゲーと呼ばれる物には酷いバグや電波なシナリオ、不快なシステムと言った。
そのゲーム特有となる頂点を取りうる何らかの武器を持っていたものが大半であった。
しかし、プロゴルファー猿はそれらの武器を一切廃し、クソゲー界に素手で殴りかかって来たまさに野生児である。
特定のポイントで大体の方向に大体のタイミングで打てば常に同質のショットが打てるゲーム性はゴルフゲームとしては異例であり、
ならば、キャラゲーとして評価するべきなのか?と言われれば使用キャラは6人しかいない上、ストーリーも無い。
だが、強調しておきたいのはプレイする上でプレイヤーが不快に感じる事は無いだろうという事だ。
むしろ面白く感じてもなんら不思議は無い。
極端に底が浅いのだ。楽しみ続けるための要素が存在しない。一回クリアしてしまえば遊ぶ理由が無くなる知恵の輪。
この様なゲームをフルプライスパッケージで出したというのがファミ通3/3/3/3の理由であろうと私は推測する。
発売前はPVやCMの出来が素晴らしかったこともあり「意外とただのがっかりゲーで終わりそう」
「ハードルが上がりすぎてノミネートは難しいかも」との不安も囁かれていた本作だが、
住人の想像を超越するがあまり『ワイは詐欺や!プロモーション詐欺や!』との
PV製作者への敬意の声も飛び出す等、その心配も杞憂であった事を実証したのだった。
お金に余裕があれば一度楽しみ、その後、このソフトをどうしたのか是非教えて欲しい。