名称 | ラブルートゼロ Kisskiss☆ラビリンス |
ジャンル | 乙女向け恋愛アドベンチャー |
対応機種 | プレイステーション2 |
発売・企画元 | アスガルド |
開発元 | ディンプル |
発売日 | 2010年4月28日 |
価格 | 7140円(税込) |
対象年齢 | CERO:B(12歳以上対象) |
去年の黒船来航に刺激されたのか乙女の国からも「ラブルートゼロ Kisskiss☆ラビリンス」が放たれた。
ケータイコミック原作で同人レベルな絵とシナリオ、声優だけ豪華と清々しい地雷っぷり
5回の延期でファンすら裏切り続けた本作はその内容も裏切りに満ちていた。
ゲームの中心となる探索パートでは、10箇所から好きなところを
選んで探索するのだが、MAPにヒントはなく何が起きるかはランダムである。
見つけたアイテムでイベントを起こすゲームにも関わらず、この仕様のためセーブロードを駆使しないと
CGは埋まらず攻略キャラはいつのまにか惚れている、頻繁に入る暗転と一々飛ばさないと操作不可になるボイスに耐えて
アイテムを集めても2周目には引継ぎがれず何の救いもない。
探索やイベント時にはゼロと呼ばれる敵と戦う、1種類のみ1体ずつで
しかも立ち絵の使いまわしである、原作も一種類だが他に忠実にするところがあったのではないか。
敵は弱く装備を付ければ序盤でダメージがカンストするため、協力技や状態異常は1度も見ずに終わる
ボタンを連打しているうちに、戦闘ではなくただのロードに思えてくる。
システムは10年前からタイムスリップしてきたかのような出来で
スタートボタンから使える機能はセーブ、ロード、オプションのみという漢らしさ
□ボタンで表示できるはずの情報画面は何故か出ない。
オートのないスキップは異常に遅く、クイックセーブ、選択肢まで飛ばす、といった機能はおろかタイトルにすら戻れない
ウリの性格反転システムも十分なボリュームとは言いがたく、あらゆる要素がゼロに等しい。
「乙女は声さえあれば釣れる」売り上げ1000本で散った本作はそんな風潮に警鐘を鳴らしたかったのかもしれない。