ノミネート作品
★マーク付が大賞、残りが次点
1/28【NintendoSwitch】 1/29【PS4】 4/30【XboxOne】Kentucky Route Zero: TV Edition(Annapurna Interactive)
Switch版:2749円、XboxOne版:2900円、PS4版:3000円(共に税込価格)。DL専用。
「文章で物語を語ること」にこだわったアドベンチャーゲーム。英語版の評価は非常に高いのだが……
日本語版は翻訳の質があまりに劣悪で、誤字脱字や固有名詞・文体の不統一、直訳調の不自然な表現など種々の問題が多発。
せっかくの世界観がズタズタにされており、周回前提の内容にもかかわらず読み返すのが苦痛な代物になってしまった。
7/1【PS4】Dreaming Canvas(Playstige Interactive)
440円(税込価格)。DL専用。旅人に出会いながら名言を見つけキャンバスに絵を描くアドベンチャーゲーム。
まず絵が描けない。できるのは写真のような絵の色彩調節だけ。
旅人は無表情で突っ立ってるだけ。会話もできない。顔を見つめるだけでトロコンできる。
それ以外にできることは「直訳風の名言を読む」「マップをうろつく」だけ。アイテムもなく、アクションも移動(歩く)とジャンプだけ。
一言で言うなら「無」。
★7/2【NintendoSwitch】ファイナルソード(HUP Games Inc.)
7/6に配信停止。1890円(税込価格)。DL専用。オープンワールドアクションRPG。
一定時間動けなくなる凍結攻撃が理不尽極まりない。喰らい硬直などあらゆる無敵時間を無視するため脱出困難でゲームオーバーになりやすい。
全体的に敵が固く、当たり判定が不明瞭である。その上ザコ敵はリポップのスピードが凄まじく、一匹に手こずるとすぐ囲まれる。
ボス敵は遠距離攻撃中心なのが多く攻撃チャンスが少ない。ザコ敵無限湧き&遠距離凍結攻撃という一瞬の隙も許されない組み合わせも存在。
理不尽な仕様と珍妙な演出が合わさった、シュールかつ味わい深いクソゲーである。
パッケージ版:5478円、DL版:4980円(共に税込価格)。玩具・アニメで展開中の『爆丸』が登場するRPG。
ストーリー進行のためのクエストは走り回るものが多く退屈。テキストは翻訳・改行・文字サイズ全てで癖が強い。
公式PVでは爆丸は80種類とされているが基本的には16体と隠し1体のみ。そのうち8体はアニメ版と名前が異なっている。
戦闘はエネルギーを貯めて技を繰り出すものだが、そのエネルギーはランダム出現で走り回って拾わなければならずテンポが悪い。
全体的にやっつけ仕事が目立ち、キャラゲーとしても不満足な出来。
12/3【NintendoSwitch】テニス オープン 2020(Forever Entertainment)
1000円(税込価格)。DL専用。テニスゲーム。
試合中操作するのはボールを打ち返す左スティックのみであるため、すぐ飽きが来る。スマッシュもない。
キャラは自動移動だが位置取りが悪くボールを返せないときがある。相手サーブのときに起こりやすい。
おまけに自動移動は弱いショットに対応できておらず、確実にポイントとなる。
自動移動が故に、単調かつストレスがたまるゲームとなっている。
その他
KOTY的に外せない事件・出来事。
- 据置・携帯・エロゲー*1のKOTY三部門制覇を成し遂げた名門「システムソフト・アルファー」が、コンピュータゲーム業界より事実上撤退した。
- 厳密には「日本一ソフトウェア」の子会社「システムソフト・ベータ」へゲームソフト事業を承継した。
- システムソフト・アルファーの公式によれば事業部門の社員は新会社へ移籍し、既存のソフトのサポートもそちらで継続するそうだが、新規ゲームの開発がどうなるかは今後の動向を待たれる。
- 公式HPを見ると、SS時代、α時代の過去作も製品一覧に載ってはいるが、スマホアプリゲーが中心となっていく可能性もある。
- 2020年9月16日に、任天堂が携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」シリーズの生産終了を発表。
- 後継機の発表もなく、現行機であるNintendo Switchはあくまでも据置機としての扱いのため、1980年発売の「ゲーム&ウォッチ」以来、40年(カートリッジ交換型のゲーム機に限れば1989年発売のゲームボーイから31年)にわたった任天堂の携帯ゲーム機の歴史に幕が下ろされた。
- ソニーのPlayStation Vitaも2019年3月1日に出荷完了しており、これにより、日本発の携帯ゲーム機の歴史にも(ひとまずだが)ピリオドが打たれた(海外発も含めると、2021年にPlaydateの発売が控えているが、これにより携帯版KOTYが復活することはないと思われる)。
- また、携帯版KOTYが携帯機の衰退に伴い2017年を以て完走したことなどとあわせ、時代の変化を感じずにはいられない。敬意の意味も込めここに記録する。
- なお任天堂が2020年11月13日に販売した「ゲーム&ウォッチ スーパーマリオブラザーズ」は公式HPの記述によれば1980年から販売された任天堂の携帯型ゲーム機ゲームウォッチシリーズの最新作で携帯機の範疇に入るらしい。内容的にKOTYの俎上に載ることはないと思われるが。
- 2018年大賞『RPGツクールMV Trinity』がNISアメリカのローカライズで2020年9月に欧米でリリースされた。機種はPS4とSwitch。
- 日本版も手放しで褒められる出来ではないが、遊べなくてどうしようもないという状態は脱しており概ねそれを英語化した内容となっている。
- とはいえ2019年 次点にも書かれている通り本来は2018年末に出る予定だったソフトがここまで遅れるほどのクソゲーだったことに変わりはないと言えるが。
- 2016年大賞『古き良き』のNintendo Switch版『古き良き(略)Ne』の追加版『古き良き時代の冒険譚 Ne +』が2020年12月17日に配信された。
- 『Ne +』配信に合わせて『Ne』は配信停止した上に、PS版の『古き良き』には『+』に相当するバージョンは出ていない。
- 『Ne』と『Ne +』の違いは公式発表によれば以下の通り。2019年 次点の古き良き関連の追記も参照のこと。
- 海外での販売に伴いテキストを日本語・英語から選択可
- AIの思考手順の改良により、全体的な難易度が向上
- 特別に難しい「スペシャルチャレンジ」の追加
- 価格は『Ne』と同じ360円(税別)だが、ニンテンドーeshopは「自社ソフトを買った履歴のあるアカウントのみ割引」*2という設定が可能で、この制作会社はSwitchでは『Ne』『Ne +』の2本しか出していない*3上に割引率100%オフに設定されている。
- つまり『Ne』を買った人は当面の間は『Ne +』を無料でダウンロードできる。