人生ゲーム ハッピーファミリー ご当地ネタ増量仕上げ

概要

名称人生ゲーム ハッピーファミリー ご当地ネタ増量仕上げhttp://www.amazon.co.jp/dp/B0055QNIJ4/ [外部リンク]
ジャンルわいわいボードゲーム
対応機種Wii
発売元タカラトミー
開発元不明
発売日2011年9月1日
価格6,090円 (税込)
対象年齢CERO:A(全年齢対象)

参考動画

ハッピーファミリーのPV

要点

2009年、2010年と2年連続でKOTYノミネートを果たしているWii版「人生ゲーム」シリーズの最新作で、通算6作目(Wiiware版を除くと4作目)。
2010年の『ハッピーファミリー』をバージョンアップ(公式より)した作品で、「ご当地ネタ」という、おおよそ人生ゲームとは無関係の追加要素を加えただけの焼き直し。
元々あった部分は改善を完全に放棄し、その追加要素自体も圧倒的に不評。結局"50点と言われた前作が、今回で更に点数を下げる結果となってしまった。
こんな状態で出しておきながら、値段も10ヶ月前に発売したものと全く一緒。2007年から4年経ってなおユーザーを舐め切っている辺り、「タカラトミー」の本気が伺える。
スレでの呼称は「人生」「ご当地」。メーカーの増量すべき所を完全に履き違えていることに引っ掛けて「誤当地」と呼ぶ人も居る。

前作から全く変わっていない部分

  • 使えるキャラクターは男5人+女5人で、たったの10人。
    • 名前も固定されていて、変更不可能。
    • 顔も初期のものから全く変化しない、不老不死か。
      • キャラメイクなんてものもない。
    • 結婚イベントで結ばれる相手もこのプレイヤーキャラからの使いまわし。
      • 生まれてくる子供も、この10人のパーツを流用しただけで、親と全く同じ顔のクローンが誕生する。
      • その為プレイヤーキャラが男だと、男の顔をした女の子(要するにオカマ)が誕生する。
    • ちなみに、犬のポリゴンモデルは全て共通の秋田犬。
      • 別のイベントで犬を拾ったりするが、やっぱり秋田犬。
  • Miiが1回クリアしないと使えない。
    • Miiキャラの場合、名前や顔を変更する事ができる。
    • 子供の顔にMiiキャラは反映されない。
    • 子供が居てもクリア時に子供を選択できず、Miiを継続して使うしかない。
      • しかもスキルが1つ消滅するので他より弱体化している。
    • 以上の点から、わざわざ隠し要素にする必要が全く感じられない。
  • マップの数は多い少ない以前の問題で全1種類。
    • ボードゲーム版の『人生ゲーム』を再現しているつもりだとしても、「幼児時代~中学生時代」までのマップはないので、どの道擁護できない。
      • 「婚活」「子育て」「仕事」といったミニマップはあるが、こいつらが本作最大の癌である。理由は後述。
  • BGMは「マップ」「ミニマップ」に各一種類ずつ。
    • しかもミニマップのBGMは2009の人生ゲーム(wiiware版)からの使い回し。
  • 通常の所持金で順位を決めるモードの他に、「幸福度」を基準に1位を争うモードがあるのだが、このモードでもCPUの思考は現金重視のまま。
    • そもそもモードを理解していないこと以前に、行動が支離滅裂で、明らかにAIの調整をサボっている。
  • それ以外にも、あらゆる面において手抜きだらけ。
    • 「ミニゲーム」、「カード」は存在しない。
      • お陰で余計にゲーム性が薄まっている。
    • 「仕返しマス」等の一部のマスも存在しない。
      • これにより更にゲーム性が薄まった。
    • シリーズの顔であった「天使」と「悪魔」も存在しない。
      • もはや何も言うまい・・・
  • 例の如く、イベントの内容が非常につまらない。
    • 「家に財布を忘れた、"4000万円」等々、毎度の事ながらもう少し考えろよと言いたくなること請け合い。
  • そもそも内容云々以前に、イベントの少なさが致命的に酷い。
    • 殆どのマスは片手で数えられる(最低で全3種類くらい)程度のイベントしか発生しない。
      • 子育てマップ等のミニマップに至っては、ほぼ毎ターン同じイベントを見る事になる。
      • 早急に脱出したくても、ミニマップではルーレットの目が4までしかなく、しかも後述する出目の調整があるため事実上不可能。
    • 数時間プレイしただけで、全く同じイベントを両手で数え切れないくらい見ることになる。飽きるなんてもんじゃない。
      • その為、プレイ人数が増えるほどにクソゲー度が増すという、「パーティゲーム」としてあるまじき状態と化している。
      • 「ミニマップ禁止」などの縛りを課さないと人間関係が破壊される可能性も。
      • 対人戦でプレイした人が、外部含め揃って「やればやるほど気まずくなった」と報告している事から、その凄まじさが分かると思う。
    • 子供に引き継いでの2周目プレイが出来るが、1周目でイベントは枯渇する。
      • 2周目での追加イベントなんて物はない。
      • その反面、周回プレイを前提にしたような仕様になっているので余計にたちが悪い。
    • CPUは子供を作ると必ず子育てマップに移動するので、同じイベントを何度も何度も見せられる事になる。
      • CPUの数が増えるごとにクソゲー度も2倍、3倍に!
      • だからと言って対人でやれば、ほぼ確実に険悪な雰囲気になるというジレンマ。

今作の検証で新たに発覚した事

  • ステータスのスキル欄の文字が滲んでいてわかりにくい。
    • 一応、スキルのところにカーソル合わせれば説明が出るが、パッと見ではわからない。
    • ちなみにスキルは最高で2つしか取れない。
      • にもかかわらず、取得できる「スキルマス」の数が(特に学生時代に)無駄に多いので、テンポが悪くなる。
  • 1人のキャラの1つのステータス変化毎にいちいちシューンシューンといったアニメーションが入ってテンポが悪い。
    • 該当のマスに止まるたび子供がポンポン生まれるので、先に進むにしたがってどんどんテンポが悪くなる悪循環を生む。
      • 子供が出来る法則は不明。
      • なんとゴール直前(要するに晩年)でも子供が普通に生まれる、どれだけお盛んなのだろうか。
      • プレイヤーは「子供つくんなよめんどくせえ」と思うこと必至。
    • ちなみに、子育てで体育会系に育てようとしても、文化系に行ってしまうので全く意味がない。
  • スレ住人の検証によると、出目の確率が明らかに偏っている模様で、ゲームテンポの悪さに拍車をかけている。
    • 8までの目が出るルーレットなのだが、3が出る確率だけ高く、逆に7の目が出る確率が低い。
      • 本来約12.5%の確率になる筈が、3は20%、7は6%と、誤差が生じるにしても偏りすぎ。
    • 3・7程ではないが、それ以外の目も明らかに小さい数が出る確率のほうが高い。
      • スレでは、ゲーム時間を引き延ばすための意図的な調整と見られている。
    • 4までの目が出るミニマップおいては、3の目に偏っており、その確立は40%近く。
  • 「おじゃましマス」の被害に遭うプレイヤーの確率が偏っている。
    • 3人目か4人目が被害に遭う確率が7割以上。人によっては9割との結果も。
    • 逆に一人目の回避率は異常と言っていいレベル。これではもはや運ゲーですらない。
      • 明らかに調整ミスであり、まともなテストプレイをしたかどうかすら疑われる。
  • 株を買うことが出来るのだが、値段の変動が殆ど無い。
    • 要するに株の意味が無く、ただの金券。
    • 他にも保険に入ることが出来るのだが、プレイした人曰く「存在する意味が分からない」。
  • お金の増減が終盤インフレ化するので、それまでにコツコツ貯める意味があまりない。
    • ゴール手前のギャンブルで簡単に7億ほど稼ぐ事ができ、このイベントだけで容易に逆転可能。
      • 「ギャンブル」とは言っても、全ての目にかけることが出来るので、まず間違いなく当たる。
      • しかも上述したように配当金が異常に高いので、損する事は絶対に無いと言っていい。
    • 加えてゴールすれば、それまでの借金は全て踏み倒せる。人生なめんな。
    • そこまでに購入していたお宝アイテムがある場合は、約6倍の価格で評価される。
  • ランダムイベントで「給料2倍」というのがあるが、20種類も職業があるのに該当するのが、大体2種から4種。
    • 先で書いた最後の賭けよりずっと確率が悪く、5ターンのみ有効の為、上述したルーレットの仕様上ほとんど給料日に届かない。
    • そもそも、職業自体が就職に何の制約もなく普通は高額所得の職に就くため、20種類の内の大半は誰も選ばない「死に職」。
  • 順位発表では最終資産が表示されない。
    • 「ハピネス(幸福度)モード」はともかく、総資産の金額で争う「わいわいモード」で、それを見せずに何を見せるというのか。
    • なお、人生ゲームWiiウェア版は最終資産は表示される。
      • 1000円の奴で出来ていたことすらも省く辺り、手を抜くことに関しては全力投球のようだ。

追加要素「ご当地ネタ」に関して

  • 追加された「ご当地ネタ」は、各都道府県の名産品やら、名所やらを紹介してくれる物。
    • 単なる豆知識紹介。微妙にパラメータなどが上がる要素はある。
      • そもそも『桃太郎電鉄』シリーズのようなこの要素を、全然コンセプトが異なる『人生ゲーム』にわざわざ付ける必要性があるのだろうか。
      • 『桃鉄』の場合はきちんと物件等と絡んでおり、ゲームの一要素として成立しているが、こちらはただ取って付けただけ。
    • 誰得な上に、殆どの県は「るるぶ斜め読み」程度の豆知識紹介しかしない。
      • 食べ物のネタ(しかも聞きかじった様な)が非常に多いので、余計にガイドブックから拾った知識臭く感じる。基本「おいし~」しか言わないのもその為か。
      • 「長野ではカラオケで長野民謡を絶対歌う」というような嘘知識まで混じっている。
      • 新潟の「のっぺい汁」は地元では「のっぺ」と呼ばれることが多く、「のっぺい汁」と呼ばれることもたまにあるが、全国各地にある物とは異なる。
      • 静岡県ネタの「エシャロット」、はエシャレット(根ラッキョウ)の誤り。エシャロットとは別の植物。
      • 嘘とはいかないまでも、地元民までもが首を傾げるような物が非常に多い。詳しい内容は別ページに記載。
    • 地元民に喧嘩を売ってるのかと思うほどに、名産品の扱いが酷い。
      • 「熊野筆はくしゃみを出すのに便利」や、「加賀友禅の小物入れは入れ歯を入れるのに便利」等々。
      • ただでさえイベントの内容がクソつまらない上にこれでは、ふさげるのも限度があるだろと怒られても仕方ないであろう。
    • 発生するマスが決まっているため、別のキャラが同じマスに止まったら全く同じイベントが発生する。
      • 一体どこまでテンポを悪くすれば気が済むのだろうか。
      • 一応ミニマップではランダムである。ここでも固定だと、ほぼ確実に被るので当たり前なのだが。
    • 評判もすこぶる悪く、少なくともこの追加要素がクソ度を緩和しているとは言えないとのこと。
      • 万が一緩和しているとしても、クソゲーであることにはなんら変わりないのであるが。
  • ご当地ネタで出てくる地元住人は、2~3種類の汎用アバターしかパターンが無く、至る所で使い回しされている為、見た目との矛盾が著しい事が多々ある。
    • 少なくとも、以下6人のポリゴンモデルが全員共通。
      • 香川県ネタの讃岐おじさん、岩手県ネタの岩手おじさん、大分県ネタの地元のおじさん、鹿児島県ネタの100歳超えの老人、
        和歌山県ネタの有田を「ありだ」と読むと教えてくれるおじさん、会社員になったときの同僚。
      • ちなみに見た目は若いサラリーマン。少なくとも、100歳越えの老人に見える奇特な人はこの世の中にまずいない。
    • 静岡の駄菓子屋のおばちゃんが、どうみても帽子被ったメガネでミニスカートの少女。
    • ちなみに、背景も数が少な過ぎて使い回しが多く、テキストの内容と明らかに違う(移動前or移動後)場所が表示される事も多い。

その他、ゲーム本編以外でのあれこれ

  • こんな「ゲー無」の代物が、ぼったくりもいいとこの6,090円。
    • 元の『ハッピーファミリー』と全く同じ値段。
      • 適当仕事の誰得追加要素を、申し訳程度に加えただけでお値段据置きとは、どこまで消費者を馬鹿にしているのだろうか。
    • 曰く、「これなら俺の人生の方がまだ面白い」、つまり買う価値0。
    • 少なくとも、前作の発売から10ヶ月もあれば、噴出していた問題点は充分に治せたはずである。
  • ファミ通レビューでの評価は「7/5/6/6」で、なんとも微妙な点数。
    • ネタが増えた分、前作と比べ良くなっていると思いきや、ご当地ネタはマイナスに働いているとの評価が殆どで、むしろ本作の方が劣化している。
      • まさにバージョンダウンとでも言うべきだろうか。
  • 任天堂のサイトやパッケージ裏にはバージョンアップである旨書かれているが、タカラトミーのサイトには書かれていない。
    • 発売日が9月上旬予定のままで、そもそもサイトを更新した形跡もまるで見られない。
      • 今時、どんな低予算ゲームでも存在して当然な「PV」すら作られていない辺り、お察し下さいと言うことだろう。
  • 「タカラトミー」のKOTY連続ノミネート記録は本作で遂に5年に到達し、歴代最多記録をまたも更新した。
    • 単純なノミネート数でも、『ゾイド』『メジャー』『メジャー2』『人生』『人生2』に続いて6作品目。
      • 住人によっては「もうタカラトミー(もしくは人生ゲーム)は殿堂入りでいいのでは」と言い出す人まで現れる始末。
    • ちなみに、基準が大幅に上がった2007年の「四八ショック」から数えれば、唯一の皆勤賞である。
  • 最初に説明した通り、Wii版「人生ゲーム」は今作を含め全部で6タイトル出ているが、驚くことに全てがクソゲー(贔屓目に見ても駄ゲー)評価。
    • 選評は届いていないが、2007年の「人生ゲームWii」と、2008年の「人生ゲームWiiEX」も評判はすこぶる悪く、特に後者は並の年なら大賞クラス。
    • もはやここまで来ると、「ブランド名を利用して、ネット知識のない子供(とその親)から金を巻き上げてる」と論じた住人に対し、否定できる言葉がない。
  • 大賞選考中の2012年2月にiPhone(App)版の人生ゲームが配信開始された。
    • が、当然のように出来が悪かったようで評価レビューでも「評価の星すら付けたくない」と書かれたほど散々なものだった。
      • なお配信開始数日後には配信停止になっており、現在ではダウンロードできない。

選評

選評その1

夏休みの終わった9月1日
その悪名を知ってる人なら100%スルーするであろうクソゲーが姿を変えて現れた

その名はご存知タカラトミーの、
「人生ゲーム ハッピーファミリー ご当地ネタ増量仕上げ 」である

昨年発売され、フルプライス版なのに先の簡易版と殆ど差異がないことで
詐欺ゲーとして話題になった「人生ゲーム ハッピーファミリー」の増補改訂版だ

ファ身通レビューで「7/5/6/6」とこれまた微妙な点数をつけられた本作
まず、Miiが1回クリアしないと使えない、別にクリア後特典(というのも微妙だが)にする程の物なのか?

使えるキャラクターは男5人+女5人で、なんとたったの10人、名前も固定
顔も服装もデフォルトのものから変化しない
もちろん、結婚イベントで結ばれる相手もこいつらの使いまわし
更にいえば、生まれてくる子供も、この10人のパーツを流用しただけ、男の顔した女の子って何だよ
気ぐるみを着ているキャラがいるのだが、その子供もまんま気ぐるみ装備と
どこまで手を抜きたいんだといいたくなる

マップの数も見事な手抜きで全1種類、ボードゲームの方を再現してるつもりだろうか?
だとしても、「幼児時代~中学生時代」までのマップがないのはどういうことなのか

ミニゲームは存在しない、仕返しマス等の一部のマスが存在しない、天使も存在しないと、細かい不満も満載だ

なにより酷いのが肝心のゲーム部分
現金を貯めるモードと、幸福値を上げるモードの2種類あるのだが
CPUはどっちのモードでも現金を貯めることに終始する、幸せは金で買えるということか
というかモードを理解していないこと以前に、行動が支離滅裂に思える

致命的といえるのが、イベントの圧倒的な少なさだ
物にもよるが、殆どのマスは片手で数えられる程度のイベントしか発生しない
初見の4,5時間のプレイだけで、全く同じイベントを両手で足りないくらい見ることになるのだ、死ぬほど飽きる
「増量仕上げ」してこのざまとは、元はどれだけひどかったのだろうかもはや想像出来ない

ちなみに子供に引き継いでの2週目プレイが出来るのだが
まず間違いなく1週目でイベントは枯渇する、2週目での追加イベントなんて物はない

本作で追加された「ご当地ネタ」だが
各都道府県の名産品やら、名所やら、遺産やらを紹介してくれる物であるが、
単なる豆知識紹介と言った感じで、お金や幸福度などのゲーム進行には特に影響しない
筆者の周りでもこの部分を評価している人はおらず、
少なくともこの追加要素が+に働いているとは言えないのではないだろうか。
まあ+だとしてもクソを脱却したとはお世辞にもいえないが

こんな1回プレイしただけで確実に中古ゲーム屋さんに走りたくなる作品が
驚きの「6090円」、ちなみに元のハッピーファミリーも同価格である

超微妙なマイナーチェンジ版の癖して、
ビタ1文も安くしないタカラトミーの姿勢には本当に頭が痛くなってくる

これなら俺の人生の方がまだ面白いのではと再確認できた事だけは良かった

完

選評その2

2011年9月1日、あの超有名ボードゲーム“人生ゲーム”が御当地ネタを手土産にWiiに帰ってきた。
その名も、
「人生ゲーム ハッピーファミリー ご当地ネタ増量仕上げ 」である。

このゲームは昨年発売された「人生ゲーム ハッピーファミリー」のバージョンアップ版となる。
発売はもちろんタカラトミー。人生ゲームといえばタカラ(トミー)というくらい我々には馴染み深い。

注意して欲しいのは増量したのは御当地ネタのみである。
前作になかったミニゲームや仕返しマスなどは追加されていない。
もちろん人生ゲームでお馴染みの天使も悪魔もいない。
その上オプションすら存在しない。
お値段も据え置きで『6090円』と自信の程が伺える。

まずは人生ゲームの駒であり、プレイヤーの分身ともいえるキャラクターについて説明しよう。
キャラクターは男5人、女5人の10人である。
従来の人生ゲームなら自分の好きなように顔を作れると考えるだろうが、
このゲームにそんな機能は存在しない。
顔は固定。髪型も固定。メガネやリボンなどのアクセサリーも固定。もちろん名前も固定である。
また、服装についてだが、これは職業ごとに決まっており、
ゲーム開始時は全員が職業"学生"からスタートするため、
全員同じ服装となる。(さすがに男女で分けられているが)

次に人生ゲームで欠かせない結婚イベントと、誕生する子供について説明しよう。
先ほど述べたとおりキャラクターは用意された10人の男女から選択され、
結婚相手となるのは、キャラ選択で選ばれなかった6~8人となる。
なお、子供には自由に名前を付けることができるので安心して欲しい。
しかし名前入力用インターフェースが用意されているのに
なぜデフォルトキャラの名前を変えられないのか理解できない。

生まれてくる子供は、両親のどちらかの顔となる。
髪型は男なら男キャラ用、女なら女キャラ用の髪型のいずれかがランダムで選ばれる。
その結果、自キャラのクローンみたいな子供や、男顔の女の子、
逆に女顔の男の子が生まれてくる。
そんなコピペみたいな子供を4~5人引き連れてマップを移動するさまはなんとも異様。
間違ってもパッケージ裏の画像のように様々な顔(といってもこれも他キャラのコピペだが……)の
子供を引き連れて移動することなど不可能というパッケージ詐欺っぷり。

ではゲームの内容について説明しよう。
メインマップは1種類。スタートからゴールまで行くマップとなっており、
定番となったマップ終盤の赤い橋もある。

ゲーム開始時は学生からはじまる。小中高の区別は無い。
前作にもなかったのだからあるわけが無い。
学生時代はマップの各所に置かれたスキルカードを集めることが主な目的となる。
スキルカードは職業のランクアップに必要なものや一部のパラメータを伸ばしやすくなるといった効果があるので積極的に回収しよう。
取得したカードはステータス画面で確認できるが、カードの文字が滲んでおり
判別は困難である。超能力を一発で読めたらえらいっ!

学生時代を終えたら就職しよう。
サッカー選手や芸人などの一部の職業では、ランクアップのために特定のスキルが必要となる。
ランクアップに必要なスキルはスキルカードを読めばわかるのだが、
それ以外の条件は職業の説明文からどのパラメーターが重要なのかを推測するしかない。

就職してからがこのゲームの本番であり、本当の地獄の始まりだ。
ものすごく種類の少ないイベントを嫌なほどこなし、ゴールを目指そう!

ハートマスでは数種類。
こどもマスでは数種類。
おじゃましマスでは数種類
働きマスでは職業ごとに数種類。
ついでにたまに発生するターン開始時のイベントも数種類。
片手で間に合う数のイベントが用意されており、
同じイベントが両手では足りない数だけ発生する。

よろこびマスやかなしみマスでは
このゲームの一番のウリである御当地ネタがたくさんあるわけだが
ほとんどがガイドブックから拾った様な食べ物ネタばかり。
御当地の人が「そうくるか」と思わず唸るようなものは一切ない。
そのうえ「長野ではカラオケで長野民謡を絶対歌う」という嘘知識まで混じっている始末。
また、御当地ネタが出るマスは決まっているため、二人目が同じマスに止まると同じイベントが発生する。

就職してからは15マス程度のマスで構成されたミニマップに行けるようになる。
意中の異性キャラの好感度UP&結婚のための婚活マップ、
子供が産まれたときに移動できる子育てマップ、
メインマップ上の移動しマスに止まると強制的に行くことになるバカンスマップ、
働いた回数が少ないと強制的に飛ばされる仕事マップ、
毎度おなじみ最後の賭けで失敗したときに飛ばされる開拓マップの5つがある。

婚活マップならハートマス、子育てマップならこどもマス、
バカンスマップならよろこびマスなど、マップごとに
特定のマスがたくさん配置されている。
つまりミニマップにいる間は同じイベントを何度も何度も見るハメになるのだ。
さらにこれらのマップは小さなマップのためか出目は1~4となる。
運が悪ければ5ターン以上ミニマップに拘束されることもある。

ちなみにBGMはメインマップで1種類、ミニマップで1種類。
マップごとに音楽が変わるなどといった努力は一切ない。
ミニマップで流れるBGMは多くの人々の脳裏にこびりついたであろう
Wiiウェア版のBGM(20秒でループ)を使い回している。

何度も子供がはしかにかかり、
何度も同じ仕事を行い、
何度も他人を巻き込んで植林を行い、
何度も恋愛占いを行い、
何度もケータイ小説が大ヒットする。

これがゴールまでずっと続く。ずっと続く。

同じように続くのはイベントだけではない。
おじゃましマスでとばっちりを喰らうプレイヤーも同じなのだ。

おじゃましマスとは、踏んだプレイヤーだけでなく
他のプレイヤーを巻き込んだマイナスイベントが発生するマスのことだ。

プレイ中におじゃまマスに巻き込まれるのが
特定のプレイヤーばかりなのが気になったので検証してみた。
その結果、1周で19回おじゃまマスを踏んだ中で3番が9回、4番が8回と
実に90%の確率で3番と4番が巻き込まれることがわかった。
3番と4番が人間だった場合、寿命がストレスでマッハなのは間違いないだろう。

続いてゲームの進行速度というかゲームのテンポについて説明しよう。

結論を述べてしまえば最悪の一言。

まず資金・能力の増減の処理がゲームの進行を阻害する。
全員の資金・能力一覧が表示され、変動対象が1つずつ変動する。
1つの変化に1秒くらいのアニメーションが入るため非常にテンポが悪い。
例えば誕生日イベントが発生した場合、
変動対象は全員の資金と誕生日となったキャラクターの全能力となる。

流れとしては
1番目の資金が増える→1番目のハピネスが増える→
1番目の体力が増える→(中略)→4番目の資金が減る→おわり

すべて終えるまでに10秒以上かかる。

しかし今の例はまだまだ可愛いものである。

このゲームでは子供が生まれるとターンのはじめに子供の全能力が上昇する。
この効果は3ターンの間続くが、子育てマップに行けばてマップを抜けるまでずっと上昇する。
一見メリットだけのように見えるものの、
能力上昇のテンポの悪さ、かぶりまくるイベント、
ミニマップの出目1~4設定によっていくら14マスのミニマップとはいえ
出目が悪ければ抜けるまで6ターン以上かかってしまう。
もはや子育て自体が苦痛となるのだ。

一応子育てマップに行くかどうかの選択ができるが
デフォルトの位置が【はい】であるためうっかり飛んでしまう危険性がある。
人間なら回避できるがCPUはそんな空気を読めない読みにくい。毎回子育てマップゴーである。
それはゴール手前3マスのハートマスであっても変わらない。
キャラクターの見た目は変わっていないが、定年退職したご老人状態である。
そんな老人が子供を生んで子育てに行くのは常識的に考えても無理がある。
ルートにもよるが、1回のゲームで生まれてくる子供の数は
大体4~5人くらいなので、子供が生まれるたびに
「ガキ作んなよめんどくせぇ」という気持ちになる。
ハッピーファミリーどころかDVファミリーである。
CPU抜きならば結婚禁止にすることでいくらかテンポよく遊べるようになるが
果たしてそれでいいのだろうか?

続いてお金の事について説明しよう
序盤~終盤までの金稼ぎは後述する最後の賭けによって意味を失う。

ゴール15マス前くらいのチェックポイントで発生する最後の賭けというギャンブルイベントで
マイナス1億円の赤貧状態からでも10億近く稼げる可能性が5割近くあるのだ。

最後の賭けという一見リスクが大きそうな感じだが、これが実にローリスク。
チェックポイント前に最後の給料マスがある。
ここで限度額の9億9千万円の借金をして、その金をギャンブルの掛け金にすればよい。

このギャンブルはルーレットの1~8の目に金額をベットし、
あたったら4倍のお金がもらえるというものなのだが
なぜか前後賞というものが存在する。
例えば2,4,6,8の目に2億ずつベットし残りに3千万くらいをベット、
3で止まった場合、前後賞として約7億円ゲット出来る。
もし4で止まれば12億もの金額をもらえるのだ。
どの目で止まっても最低7億ゲット可能な上に、ダブルアップ(偶数停止で金額2倍)の権利までゲットできる。
そのうえゴールしてしまえば借金を踏み倒せるという金融業者涙目な仕様である。
最後の掛けでピタリ賞を当てた者が最も勝利に近づくのだ。
今ままでの人生はなんだったのだと言いたくなる。

だが、まだあきらめないでほしい。土壇場の大逆転のチャンスがある。
全員がゴールした後には精算が行われる。精算時に給料日マスで購入した株や家、お宝アイテムが換金されるのだが
5億で買った赤ワインが清算時に今回の目玉商品に選ばれて31億というアホみたいな額になるといった事例も報告されている。

そしてある意味一番盛り上がる最終結果発表では、
最終金額は発表されず、順位しか発表されないというとんでもない肩透かしが待っている。

ボードゲームにおける最終金額というのは、非常に重要な位置にある。
一人プレイの場合自分がどれだけ頑張ったのかがわかるし、
次のプレイで今回の記録を超えるためへ試行錯誤を行い、次回プレイへの意欲が生まれる。
対人戦ならば、僅差で勝ったのか、それとも大差をつけて勝ったのかがそのままゲーム後の達成感へとつながる。
僅差ならお互いの健闘を称えあったり、次は負けないといった次戦への奮起へとつながるであろう。
大差ならばハンデを付けてもう1戦など、いずれの場合も"次回プレイ"へのモチベーションとなるだろう。

それがないということはまさに画竜点睛を欠くというものだ。
最終金額発表のない桃鉄をあなたはやりたいか?
少なくとも筆者はやりたくはない。
勝って当然の赤鬼(最弱)に数十兆円の差をつけて勝ってこそフルボッコにした実感が生まれるのだ。
1千万円差の大接戦の末にお互いの健闘を称えあえるのだ。

もっとも、このゲームは画竜点睛もクソもないのだが。

最後に、このゲームを1周クリアするとMiiをプレイヤーとして参加できるようになる。
だが考えてみて欲しい。1周目でこれだけ酷いゲームだとわかっているのに
"あなた"の分身であるMiiを参加させる意味はあるのだろうか?

まったくもってプラスになっていない御当地ネタ。
圧倒的に少ないイベント。
ハッピーファミリーもどこへやら、苦痛でしかない子育て。
最後の賭けの存在により全くの意味のない金稼ぎ。
イベントがかぶりまくり、その上ゲームの進行を遅らせるミニマップ。
人数が増えれば増えるほどストレスが倍増しになるCPU。
順位しか発表されない結果発表。
驚愕の「6090円」という値段。

これらの要素が完璧な相性で組み合わさり、
まさにクソのハッピーファミリー~クソ増量仕上げ!~となったといえよう。

友達と楽しむ? 家族で楽しむ?
やめておいたほうがいい。
友情破壊要素が何一つないのに、友情を破壊する力をこのゲームは持っている。

おわり

※おまけ
余談ではあるが、筆者は発売から約半年たってから購入した。
ほとんど値下がりしていないこのゲームを発見してしまったときは
歓喜とは逆方向の震えが走り、エヘラヘラと笑顔で購入するという
人生で初めての体験をした。

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