2018年 次点
概要
名称 | Horse Racing 2016 | |
ジャンル | レース |
対応機種 | PS4 |
発売元 | YASH FUTURE TECH SOLUTIONS PVT LTD |
開発元 | YASH FUTURE TECH SOLUTIONS PVT LTD |
発売日 | 2018年04月25日 |
価 格 | ¥1,399(発売当初)→¥999(税込価額)(DL専用) |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
参考動画
選評
選評1
Horse Racing 2016
開発、発売はYASH FUTURE TECH SOLUTIONS PVT LTD
名前は2016だがPS4版配信開始日は2018年04月25日
価格は¥1,399
Steamで販売されていた作品の移植作である。
●ゲーム概要
ジョッキ―となり馬に乗って競馬のチャンピオンシップを進んでいくレースゲーム。
性能が異なる6頭の馬(ゲームを進行するとより強い馬が解放されていく)
性能差は無い6カラーのジョッキーを選択して55ステージ分のレースに挑める。
レースタイプは5種類存在していて
タイムアタック:ゴールするとクリアタイムに応じて順位が決まる他の馬がいないコースで競うレース
ノーマル:他の9頭の馬とゴール順位を競うオーソドックスなレース
ストレート:他の9頭の馬と短い一本道を競うレース
ハードル:ルールはノーマルとほぼ一緒でコースにハードルが設置され、ジャンプをして飛び越さなければ減速する障害物ありのレース
フリーライド:5分間の制限時間でどれだけのハードルを飛べるか競うレース(馬の身体が当たるとミス判定となり、飛べたとしてもカウントされない)
これらを1~10位分55コース全てプレイするのがこのゲームの目的である。
基本操作
×ボタン連打で馬の体力ゲージ(緑色の6マスゲージ)を消費し前身、押さないと徐々に減速し最終的には立ち止まる(所謂アクセル)
R1で鞭を振り青いゲージ(馬の顔アイコン周囲)を消費し一定時間馬が加速する。再使用までに少し時間がかかる(所謂ギアチェンジ)
L1でハードルを超える事が出来るジャンプ
左スティックで馬の向きを調整(所謂ハンドル)
□ボタンを押すとカメラが7種類の視点に切り替えられる
使用する用語
青ゲージ:R1の使用に必要なゲージ、徐々に回復する。レース開始から一定時間経つと何故か回復しなくなる。使い切ると馬とジョッキーが突然倒れて動けなくなる(結果的に他の馬がゴールし10位になる)
体力ゲージ:×ボタンで馬を前進させる為に必要なゲージ。下記の馬の顔アイコンが赤に染まっていくと消費が激しくなる。止まっていると回復する。レース開始から一定時間経つと何故か減らなくなる。
馬の顔アイコン:R1で緑→橙→赤と色が変化して行く。赤に近づく度に馬は加速する。稀に緑と橙の間に黄色が表示される事もあるが詳しくは不明。
スタートダッシュ:レース開始時にバーとカーソルが表れる。より中心に近い位置でタイミング良く×ボタンを押すと加速した状態でレースが開始できる。
●低評価点
ゲームプレイ
本作はほぼ全てのステージの形が同じ為、決まったパターンの操作で1位を狙えてしまう。そしてそのパターンの実行が非常に簡単である為、レース自体が全体的に作業的。
「1スタートダッシュは他の馬より速く。2序盤は馬の顔アイコンが赤にならない橙を保つ。3レース中盤に差し掛かった辺りで青ゲージが切れない程度に馬の顔アイコンを赤に保つ」
逆にこれ以外の操作だと、1位を狙い辛い。これが本作のゲーム性の薄さを際立たせていて、ミスなくこの操作を行えるかどうかで1位かどうかが変わる。
レース中は前進する為に常に×ボタンを連打し続ける必要があるので指と×ボタンへの負担が大きい
基本的にどのステージも1分位で終わる、フリーライドは5分あり、ラストステージは2分ほどの長さな為、計算上レースをしている時間は大体65分程度でゲームが終わってしまう。
フリーライドを除く52ステージはマップのグラフィックが違うだけでゲーム的には要求タイム、ゴールまでの距離の違い位しかない為に非常に単調。
本作には順位に応じてスコアが入り、総合スコアを他9人のNPCと競えるのだが勝つ必要性が無い。総合スコアトップはPS4のゴールドトロフィー獲得の条件なだけである。逆に言えば負け続けても次のステージに進み続む事が出来てしまう。
解放される馬は性能こそ違うものの、ほぼ今まで乗っていた馬の上位互換が多い為、解放される順に乗り捨てては新しい馬に乗り換える事になる。古い馬は縛りプレイにしか使えない。
ハードルルールは稀に最初から所々のハードルが倒れているバグがある。
フリーライドで飛ぶハードルは少しでも馬の腹や足が触れた瞬間ミス扱いになる。本作のジャンプはボタンを押してから若干のタイムラグがあるので別のベクトルで飛ぶタイミングが難しい。
フリーライドでハードルを飛ぶと高確率(70%程)で3~4秒ほどカメラが乗っ取られハードルを飛ぶリプレイを見せつけてくる為非常にテンポが悪い。1位になる為には30本程のハードルを飛ぶ必要がある為リプレイが仮に7割そのまま表示された場合全部で84秒分のリプレイを見続けることになる、制限時間は減らない為攻略には影響しないが。
最終ステージに近い53ステージ、54ステージでは今まであったレースBGMが消えて無音でレースをする事になる。
最終ステージは何故か青ゲージ、体力ゲージ、馬の顔アイコン、スタートダッシュ等のゲームシステムやUIが全てオミットされ、×ボタンを連打するだけで無制限に高加速状態で走れるようになる。他のスピードの遅い馬を置いてけぼりにしての1位ゴールが可能。
最終ステージをクリアしても特にこれと言った演出は無く、スタッフクレジットが出てタイトル画面に戻るだけ。総合スコアトップになっても同じである。
言語や文字関連
ゲームを初回起動する及びNewGameを選択時、文字が見えないバグが発生する。メインメニュ―等の文字が消えるので事前にSteam版や動画等で選択肢を把握しておかないとNewGameがどれかわからなくなる。
PSStoreでのゲーム説明文はしっかり日本語なのだが本作はドイツ語、ポルトガル語、英語、イタリア語、フランス語、オランダ語しか対応していない。
基本的に簡単な英語しか書いてないのでプレイは出来るが日本語ローカライズされたゲームだと勘違いして購入してしまったユーザーとしては中々のトラップである。
ジョッキーや馬の名前を決める事も出来るがこれらもアルファベットしか使えない。
UI
ステージを開始する度に一々操作説明とTipsが表示される。最終ステージでも同じ。
PSStore説明文では「易しいユーザーインターフェース」と書いてあるがそんな事は無く、
Tipsで青ゲージと馬の顔アイコンににふんわりとした説明がある程度で見た目でどれが何を示しているのかがわからない為、実際にボタンを押してどのUIがどの様な反応をするか理解する必要がある。
オプションはBGM、SE音量の調整のみ。
グラフィックやモーション
全体的にPS2時代を感じさせる拙い出来。背景にはポリゴン欠けしているオブジェクトやテクスチャが荒い物も多く、逆三角形の形をしたビルや、近づくと書き割りにしか見えない砂嵐(?)等が存在している。
馬の移動モーションは全て歩くモーションを早送りしているので加速すると床を滑っている様に見える。
●まとめ
Horse Racing 2016には破綻したシステムや恐ろしいバグ等は無いが
1位を狙うと微妙なストレスと指の痛みを感じる作業の一時間。
狙わなかったら「もはやプレイしなくてもいい」と感じる勝っても負けても進んで行く虚無の一時間。
プレイスタイル次第で二つのクソさを併せ持っている本作は独特の悪さがあるクソゲーと言えるだろう
選評2
Horse Racing 2016
開発・発売元はYASH FUTURE TECH SOLUTIONS PVT LTD。発売日は2018年4月25日。
名称に2016と銘打ってあるが、2016年にSteam・X boxOne版が発売され、2017年のPS4への移植発表後に2018年に発売された。
販売価格は¥1,399(DL限定)→ ¥999(割引中)
●ゲーム概要
競走馬を駆るジョッキーを操作し、様々なレースタイプのある全55ステージを走り抜けるレースゲーム。
性能の違う馬(ステージが進む度により強い馬が解放されていく)とカラーリングの違うジョッキー(性能差は無し)を選択できる。
日本語には非対応の為、ある程度の英語の知識を求められる。
●低評価点
ゲームプレイ
起動時にはメニューの文字が表示されていないので、どこを押せば何が出来るのかが分からない(言語選択から言語を設定すれば文字が表示されるようになる)。
ジョッキーや馬の名前には英語しか使用出来ない為、日本語で入力すると*と表示される。
レースパート
各ステージ開始時に操作方法を説明してくれ、左側にはTIPSが表示される親切設計だが解説が曖昧な上に英語なので分かりにくい。実際の操作感覚はレース内で掴んで行くしかない。
レースは基本的に×ボタンの連打で進行する為、右腕とコントローラーへの負担が非常に大きい。まともに連続でプレイしようと思ったら連射パットの購入を検討した方がいい。
L1ボタンでジャンプ出来るが、押してから実際にジャンプするまで約1秒近くタイムラグがある。その為、ハードルの直前でジャンプしようとすると間違いなく引っかかる。また当たり判定も非常に分かり辛い。
最大の問題点として、1位を取らなくても先のステージには進める。極論、全てのステージを倒れる事でやり過ごすことも可能。
解放される馬は後半になるほど強力且つ既存の馬の完全上位互換。後半のレースで初期の馬を使う場面は無い。
マルチプレイ
出来ない。コントローラーを2つ以上用意してマルチプレイをしようとすると2Pの情報を入力しようとした瞬間にホームボタン以外の一切の操作を受け付けなくなる。連打勝負とブーストの使い時が重要なゲームなので対人が出来ないというのは非常に痛く、友達で集まってマリオパーティのミニゲームのように遊ぶことが出来ない。
●まとめ
不親切なUIと文字非表示バグのせいで初回起動の難易度が非常に高いゲーム。
ただし進行に致命的なバグがあるわけでもない為、「特定のタイミングで操作する」事が得意或いはそれが好きなプレイヤーはやればやる程にハマるタイプのゲームでもある。この為、対戦として機能しているマルチプレイが実質プレイ不可能の制約が非常に痛い。仮にマルチプレイが可能であれば1000円で手軽に購入出来る一芸特化のマリパミニゲームゲームとして一定の評価は得られたかもしれないのが残念である。
選評3
Horse Racing 2016
開発・発売元はYASH FUTURE TECH SOLUTIONS PVT LTD
発売日は2018年4月25日。
2016年にSteam・X boxOne版が発売され、2018年にPS4版が発売された。
販売価格は¥999
●ゲーム概要
競馬の騎手を操作して数々レースを制覇するレースゲーム
5つのステージから構成されるシーズンがあり、シーズンは1~10シーズン+ファイナルシーズンの11シーズン用意されておりステージ総数は55ステージになる
レースを勝ち進んでいくことで性能と外見に差がある馬のバリエーションが増える
性能差は無い見た目の異なる6種類の騎手が選択可能
レースタイプが6種類あり、各レースタイプについては次の通りである。
タイムアタック:通常のコースを走り切るタイムを競う
ストレート:直線コースの速さを競う
ノーマル:通常のコースで速さを競う
ハードル:通常のコースに置かれたハードルを超えながら速さを競う
フリーライド:障害馬術のステージに設置されたハードルをとんだ回数を競う
ファイナル:コースではなく山の中を長距離移動する速度を競う
フリーライドとファイナルの2つのレースタイプはファイナルシーズンのみプレイ可能
日本語には非対応である(ストアには非対応であることは表記されています)
●低評価点
○メニューについて
▶初回起動の挙動について
初回起動時ではメニューの文字が消えるバグが存在する。
修正する方法は2つあり、1つが文字が表示されていないメニューを探りながら言語切替のオプションを見つける方法と、PS4の言語を英語、又は、本作が対応している言語に切り替えて起動することである。
どちらの方法を取るにしてもひと手間かかるため初回起動時には文字を表示させるための予備知識が無いと何をして良いのか分からなくなる。
○レースパート
▶レースについて
どのレースも勝つ必要がなく、たとえ最下位だったとしても次のステージへ進むことが出来る。ファイナルでは完走後にエンドロールが入るが、それも最下位で構わないほどである。
ステージ自体もバリエーションがあまりなくほとんど同じステージをプレイすることになる。
フリーライドはファイナルシーズンで急に出てくるステージのため急な対応が求められる。さらに、ハードルを跳んだ際にハードルの中央あたりを飛んでいれば飛んだ時のリプレイが毎回挟まれるのでテンポが悪く、初見だと急に操作不能になり馬がジャンプするところを見せられる事になるので何が起こったのか混乱する
▶操作性について
馬を走らせる時は✗ボタンを連打するのでボタンと指への負荷が高い。
操作してみるとジャンプを押してから発生するまでにラグがあり狙った位置で飛ぶことは慣れるまでは難しい
レース中に□ボタンで視点切り替えが出来るのだが、三人称視点と一人称視点以外は馬を俯瞰するような視点になりコースの先が見えないため実用的ではない
▶レース中の挙動について
レースタイプがハードルのステージでは一部のハードルが予め倒れた状態で配置されていることがある。ただし、倒れているだけで別にデメリットがあるわけではない
○マルチプレイ
▶プレイ方法について
PS4でマルチプレイする場合は複数のコントローラーと同数のアカウントが必要となる。各コントローラーをそれぞれ別のアカウントに紐づけを行うことで、マルチプレイを選択した時の各メニューを操作することが可能になる。
アカウントを用意したり下準備を整えてプレイできるのが画面を分割してプレイするタイプのオフラインマルチプレイであり、オンライン対戦などは存在しない。
●まとめ
小粒ではあるが褒められる点は散見される。観客席付近からは歓声が聞こえたり、レースをするコースには実際の競馬場でも有る外側レーンと内側レーンの2種類用意されていたりするのでチープではあるが臨場感を味わうことは出来る。
それに数人で集まればマルチプレイも出来るので数回遊ぶ程度であれば、楽しめるかもしれない。
しかし、文字非表示バグはインパクトが強い上にそれ以降はひたすら同じ作業が続く。
ゲームシステムがマリオパーティやメイドインワリオなどのミニゲームの詰め合わせのようなゲームからミニゲームを1つ抜き取り水増ししたようなクオリティなので、単調さが目立つ出来となっている。そこに、レースに勝たなくても次のステージへ進める仕様が合わさることで、単調な上にプレイする意味が無くなり指と✗ボタンの耐久と時間を奪い去るゲー無になっている。