概要    

名称ARMORED CORE Nine Breakerhttp://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B0002TY172/[外部リンク]
ジャンル3D戦闘メカアクション
対応機種PS2
発売・開発元フロム・ソフトウェア
発売日2004年10月28日
価格6090円(税込)
対象年齢CERO:(全年齢)

動画・画像    

要点    

  • オープニングがほぼ本編のプレイ動画のみで構成されており、シリーズ他作品に比べ非常に手抜き臭が漂う
  • 本作にストーリーは無く、ひたすらトレーニングとアリーナをこなす内容だが、似たような内容が多く面倒
  • トレーニング失敗時に表示されるNICEJOKEがイラつく
  • 人によっては注目点である新ナインボール(パッケージのAC)との対決は、旧来のナインボールと全く関係なし

選評    

前作ネクサスが予想外の爆熱大炎上の評価を受け、固定ファン離れを恐れたのか、急遽シリーズファン向けに作りました、と言わんばかりの投げっぱなしジャーマン臭の漂う一作。
フロム十八番芸と言われた詐欺紛いのOPムービーが無い点からも、余程焦っていたのか若しくは手を抜いた感が隠せない。

約半年という余りに急すぎる発売と古参ファンに媚びる様なサブタイトル、なんとも微妙な価格設定。
発売前からそこかしこに散らばるクソゲー要素は、開発者の良心からのアラート音なのか、はたまたその迷走っぷりが現れた物なのか…

まず、タイトルに使用されている「ナインブレイカー」はファンにとっては無視できない単語であり、「ナインボールを打ち破った者」へ送られる「イレギュラー」と並ぶ、最強の称号である。
しかしながら、ネクサス、本作、ラストレイヴンと連なる「N系」にはナインボールは登場する必要性がない(そもそも世界観が違う)。
「機動戦士ガンダムSEED-逆襲のシャア-」とでも例えればそのズレっぷりが伝わるだろうか。

そんな状態で、その名を冠している点などから、発売前には一種の冒涜と見るファンもあったが、反面、その甘美な響きに期待を寄せるファンも少なくはなく、発売前の時点では期待はされていた。

しかし、その内容は予想を斜め上に飛んでいく物で

  • ミッションは一切無しのトレーニングと言う名の作業ゲーム
  • そのトレーニングの大半が必要性を疑いたくなる内容
  • 恐ろしく難易度が高く、技術面を育てるトレーニングというよりプレイヤーの忍耐力を鍛える鍛錬に近い

…という「ACの新作」に求めるメイン部分が、ファンの期待を裏切ってくれる内容となった。
また肝心のナインボールも、その苦行の果てに初めて会えると言う、ラスボスと言うよりはオマケに近い存在。

こうした事から、中には「これは前作ネクサスの追加ディスクだ、そうに違いない」と自らに言い聞かせる者が出た事も忘れてはならない。

しかしなるほど、そうして考えてみると微妙な値段設定も納得だろう。
まるでフルプライスゲームをAmazonの17%OFFで買った様な微妙なお得感を与えてくれる。
ネクサスとセットで約14000円、実に良心的と言えよう。
因みに中古なら当時でも、それ以前のシリーズ7本全てが買える金額である。

そんな中、「クリアすればナインボールに会える」と意気込みプレイするも…
これが前述の通り、苦行と言って差し支えのない程に無駄に難易度が高く、その内容に意味を見いだせない物が多い。
更に失敗時には「Nice joke」と小馬鹿にしてくれるユーザーフレンドリーっぷり。
ストレスを溜めてくれる間の抜けたSEも見逃せないポイントだろう。
また、コレクター殺しとも言えるコンバートバグにより、一部パーツが入手不可になる点も、騙されるのが傭兵の常と言う事を再確認させてくれるファンサービスなのだろう。
ファンを大切にしてくれる、本当に良心的な作りである。

そして、「これ程の苦行を乗り越えたのだきっと感動のラストなんだろうなぁ…」
と、期待されプレイヤーを迎えるナインボールも…これが微妙に似ていない。
所謂「似ていると言えば似ているが、カラーリングや特徴のお陰でそう見えるだけでは?」というジムとイデオンのレベルで、
全く関係の無い前作にすらアレンジとして収録された、専用BGMである「9」も使用されない等と、微妙な価格に見合うアフターサービス。
最早、騙して悪いが(手抜き)仕事なんでな 買って貰おう、とでも言わんばかり。

…とまあ、酷い有り様ではあるが、では見るべき点の無い物なのか?と聞かれればNOで、N系の中では最もパーツバランスに優れているとの声も大きく、まあまあのバランス、暇つぶし代わりのトレーニング、意欲的なアリーナの入った”対戦ツール”としてはそれなりの評価。
そこにネット対戦要素も加われば、最後は「こういうゲームだ」で納得出来る、でなければ、せざるを得ない、そんな中途半端な結果となった。

しかし結果として見れば、シリーズファンには馴れた「いつものAC」だったのかも知れない。
「なんだかんだで新ナインボールに会えて、無いよりかはマシなスキルもついたし、これなら今後のレイヴン稼業も安心だ」
ある者は自らにそう言い聞かせ一定の満足感を、ある者は黒歴史を体感したやるせない気持ちと共に、次の戦場の待ちわびた

その約半年後の「次回がPS2最終作、ナインボールを含む過去機体をリメイクして再登場」
そして、「次世代機では操作も性能も異なる、これまでの経験はまるで役に立たない機体を使う」
という新作発表のニュースを…

求めるものは、「黒歴史」と言う名の称号―。


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Last-modified: 2014-05-13 (火) 02:23:30 (935d)