ノミネート作品

★マーク付が大賞、残りが次点

1/24【Xbox360】 & 2/7【PS3】ヘビーファイア シャッタードスピア(ハムスター)

5980円。現代の中東を舞台としたMove対応のレールシューティングで、wiiwareで1位を記録した『HEAVY FIRE』シリーズ4作目の日本語ローカライズ版。
前作『アフガン』から部分的に改善点が見られるものの、それらを遥かに上回る量の改悪を行っており、例によって値段も約3倍と、見事に3連続地雷を達成した。

  • ダメージ後の無敵時間皆無、回避不能シーン激増、被弾警告エフェクト廃止、敵側命中率上昇、ステルス状態のアイテムと、『デスクリムゾン』級の完成度。
  • 音声バランスが非常に悪く、演出も相変わらずお粗末。QTEはテンポ悪化に貢献し、ストーリーは「イランで核を発射されたけど自爆させた」という超展開。
  • 日本語音声はニュースナレーション同様の棒読みで雰囲気ぶち壊し、言語設定は前年の「DNF」と同じ仕様、説明書は5P白黒の上に殆ど前作の流用。
  • 難易度の違いでステージ数水増し、UIは最悪で操作性も不快、武器周りの自由度は極端に低く、マルチは地獄の一画面共有仕様と、前作の糞乱射も健在

4/5【Xbox360】ダブルドラゴンII - ワンダーオブザドラゴン(サイバーフロント)

1000円(DL配信)。80年代に人気を博した同タイトルのリメイク版で、ストーリーは同じままグラフィック等を一新し、新要素を追加したアーケードアクション。
海外レビューでメタスコア17&ユーザースコア0.6という最悪の数値を叩き出し、年末時点XBLA全タイトルで断トツの最低評価を誇る、正真正銘の誰得リメイク。

  • BGMは質も低い上に、10秒程度の単調なジングルが延々流れ続ける。グラフィックは前世代機以下の上に動きもガクガクで、必殺技等の演出も陳腐。
  • 敵は物凄い勢いで自機を囲んで来ては、8方向から袋叩きにして来る上に、距離を取ろうとしても全力疾走で追撃してくる始末で、挙句にかなり頑丈。
  • イージーの時点でノーコンティニュークリアは不可能、ノーマルでもオールクリアは不可能、ハードに至っては中盤まで行く事すら不可能という鬼畜難度。
  • 攻撃範囲が狭く、技も威力がいまいちで、ジャンプ・ガード等のテクは諸々の仕様で満足に機能せず、結果復活時の自動攻撃に依存するだけの攻略法に。

★6/20【PS3】ビビッドレッド・オペレーション -Hyper Intimate Power-(バンダイナムコゲームス)

DL通常版:5500円、DL限定版(9/24まで):8500円。同年に放送された「尻」の描写に定評のあるアニメ、『ビビッドレッド・オペレーション』のアクションゲーム。
アニメ視聴者にとっての新要素はほぼ皆無な上、変身・合体シーンすら無しというキャラゲーの最低水準すら満たせていない、容量629MBの超ぼったくり作品。

  • ストーリーはアニメ中盤までのぶつ切り展開で打ち切りエンド未満、おまけの短編は数分で終わる話が3つのみで、内2つは本編での話を回想するだけ。
  • 空を飛び回り敵を倒す作品のはずが自機は上下移動すら不可。反面敵は移動し放題な上、攻撃は単調な近接系2種類のみのため直ぐ手出し不能に陥る。
  • 使用キャラが主人公とその合体形態だけで性能差も殆ど無く、各形態必殺技は1種のみ、その演出も1種のみ、敵は全て合わせて6種のみとゲー無の典型。
  • ミッションも貧弱でクリアまで僅か2時間程度、やり込み要素も薄く収集要素はランダムの苦痛仕様。ついでに、本作の販促用ゲーム「マヨ」も無の極み。

9/12【PS3/Xbox360】エア コンフリクト ベトナム(ユービーアイソフト)

7329円。ベトナム戦争を舞台に、ジェット戦闘機による空中戦や、戦闘用ヘリによる爆撃戦などを米兵視点で体験できるエアコンバット・シューティング。
日本版だけが先行発売されており、苦行と評せられるお使いゲーな内容も影響してか、発売間も無くオンラインが無人(対戦一切不可能)という事態に陥った。

  • 操作系が独特で、ヘリでは上昇下降が△□、前進後退が右スティック、旋回が左スティックとなっており物凄く扱い辛い。対して回避性能はチート級。
  • 何よりマップが致命的なまでに狭く、敵機が直ぐにエリア外に飛び出しプレイの妨げになる上、何故か敵兵や目的地がエリア外に配置される始末。
  • ストーリーは救いが皆無で、嫁に罵られ、娘に軽蔑され、弟は鬱になって死に、元帥まで出世するも、最後はガンで孤独死と散々、一方音楽は常に陽気。
  • 特定条件下で死ぬと死の無限ループが発生、お粗末な上に殆どコピペのグラフィック、旋回を繰り返すだけの味方AI等、随所で手抜き仕事が丸見え。

12/25【Wii U】ガイアブレイカー(ユビキタスエンターテインメント)

1890円(DL配信)。「Miiverse」に対応しており、他プレイヤーの撃墜地点を画面に表示しながらプレイが出来る斬新さが売りの、縦スクロールシューティング。
スマホ用アプリ(600円)の移植でありながら超強気な3倍値上げに加え、生まれる時代を20年位間違えていると評判の、全てが手抜きで完成された年末の魔物。

  • 操作が左右移動のみで前進後退は一切不可能、攻撃は直進とロックオンレーザーの2種(共通)のみ、強化・やりこみ要素も皆無と時代錯誤感が凄い。
  • オプションはMiiverseの設定だけ、SEが古臭い以前に所々無音でBGMも単調、ボス出現・撃破時等の演出が極めて雑、クリア特典一切無しと手抜き感満載。
  • 慣性が働くため微調整困難な操作に、頻発するコマ落ち、背景に同化する弾幕、後半から加速度的に増える誘導弾&追尾弾の乱発などストレス仕様。
  • ラスボスは残機フルでも運ゲー気味で、常に襲ってくる誘導・追尾弾を避けつつ、ほぼ同時に来る次の追尾弾を避ける(左右移動のみで)といった状態。

選外一覧

3/28【Wii】プリキュアオールスターズ ぜんいんしゅうごう☆レッツダンス!(バンダイナムコゲームス)

6090円。国民的人気アニメ「プリキュア」シリーズの据置き機初のゲームで、画面内のキャラの動きを真似して踊る「なりきりダンスゲーム」。
曲数が僅か12曲の上、最新作の「スマイル」以外はEDダンス1曲のみしか収録されておらず、編集はぶつ切りカットで演出もワンパターンと子供騙し全開。

  • 値段と比較して明らかにボリューム不足、他にもグラフィックなどで問題はあるものの、対象年齢を考慮するに子供騙しの手抜きゲー止まりで選外に。

8/21【Xbox360】 & 10/2【PS3】フラッシュバック(ユービーアイソフト)

XBLA版:1000円、PSN版:980円。20年前に発売された同名の作品を、現代風にリメイクしたアクションゲームで、元作品も同梱されている。
和訳が要所でおかしい、声優の棒読みが酷い、ストーリーが粗い(翻訳上の問題の面も)、凶悪ではないがバグが多い、などの問題で取り上げられた。

  • 荒削りなリメイクではあるがゲーム自体は普通に遊べる上、グラフィックや操作性の向上は評価でき、ここで取り上げるには微妙なレベルとされ選外に。

9/18【Wii U】ARC STYLE:野球!!SP(アークシステムワークス)

800円(DL配信)。2012年に500円で配信された、3DSのDLソフト「ARC STYLE:野球!!3D」という野球ゲームの移植版で、紛れも無い完全下位互換。
据え置き機スポーツゲームでは前代未聞の一人プレイ専用で、元作品にあった通信プレイも非対応、利点は画面が綺麗になった事だけと、悲運だらけの名将。

  • バランスが狂っており、ボールにバットが当たればまずヒット以上、非力キャラでも余裕でHRを放てる、捕球はAボタンを連打するだけで良い等々。
  • 一方で体裁自体は整っておりバグも見られず、値段も安価なだけにインパクトに欠け、正真正銘クソだが他話題作には確実に及ばないとして選外に。

特記

※あくまで単体で評価するルールに則り「HIP」と分けて記載するが、総評では事実上の追加要素として触れている。
※また、議論済みの選外作品は原則として総評で取り上げないが、本作に関しては特記事項として触れている。

3/28【PS3】ビビッドレッド・オペレーション あかねとマヨっとオペレーション!(バンダイナムコゲームス)

300円(DL配信)。同年に放送された「尻」の描写に定評のあるアニメ、『ビビッドレッド・オペレーション』の自称パズルゲームで、「HIP」の販促用作品。
内容は左スティックを回し、ひたすら食べ物にマヨネーズをかけるだけといった物で、難易度も非常にぬるく、最短10分程度でコンプ可能という究極のゲー無。

  • 難易度は5段階あるが、一番上でもノールッククリア可能。クッキーでもおはぎでも、お構いなしにマヨネーズを盛り付けていくさまはグロ注意レベル。
  • 利点は「HIP」で使用可能なおまけ武器が手に入る事と、9月24日まで同作を500円引きで購入できた事。だが肝心の販促先もクソゲーという始末。
  • PS3のDLゲームでは実質最安値で、あくまでDLC用のおまけと見れば一応擁護もでき、流石にこれ単体では今年の大賞は厳しいと判断され選外に。

その他

  • 2011年秋頃に発売予定だった携帯版KOTY2010の次点作『大戦略PERFECT』のPS3版が、10度の延期の末、2014年2月6日に遂に発売された。
    • 2011年秋、2012年2月、2012年3月29日、2012年4月、2012年夏、2012年秋、2013年春、2013年夏、2013年冬、2014年2月6日。
      • 最終的に、当初の予定から2年3ヶ月以上の延期となった。一体どこまでクオリティアップ(公式より)が成されたのか、色んな意味で注目される。
    • なお、9度目の時点では載っていたXbox360版は公式サイトの文面から削除されており、ここまで引っ張った挙句の発売中止となった。
      • しかも、これに関してのアナウンスは全く行われていない。

※結論のみの引用や、改変抜粋を伴う転載はご遠慮ください。